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教室すぐ横に駐車場・無料Wi-Fiあります/三重県四日市市・名古屋市金山(両教室共、生講座・オンライン,桑名市で開講中の韓国語教室です。 桑名韓国語教室・桑名市立教まちづくり拠点施設『韓国語入門』 講師自作問題・解説と添削により、オンラインでのサポートも加えての、 『ハングル検定<3級,準2級,2級,2級語彙,1級{1次対策/2次対策}>』 『TOPIK<Ⅰ自学自習サポートコース(オンライン/教室)><Ⅱジ・エッセンシャルズ,総合入門,総合実践,作文スーパーベーシック,作文入門,作文実践,作文確認添削>』 通信講座[全14コース{データ版/郵送版}]』 『「韓作(カンサク)」-韓作文が面白いほど書ける講座<初級編/中級編>- 通信添削{データ版/郵送版}]・オンライン』 『韓国語テキスト完璧マスターコース<書き込み式韓国語BOOK・通信添削{郵送版/データ版}・オンライン>』 を全国の皆さまに開講しています。各特別企画,リクエスト講座でオンライン学習活動もおこなっております。 ハングル検定1級(2007年取得),TOPIK6級(2003年取得 -2019年度以降毎回受験-) 英検準1級(2023年取得),中検3級(2005年取得),仏検準2級(2011年取得),伊検5級(2015年取得)

カテゴリ: ハングル検定 5級解説・聞き取り

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ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、解説のみです。


여러분,안녕하십니까?

第1問は絵説明文問題で、1)の絵をチェックすると、何の変哲も無い画ですね。
この第1問1)で続けて使われている文、

이것은 [名詞]입니다.

という、実用性のかけらも無いのはなんとかならないかと、講師は毎回思っています。
日本語でも「これはズボンです」なんて、普通誰も言いません

続く2)は毎回、[物の置き場所]を訊いてきます。

位置名詞を覚えましょう。

通常、絵にある2つの物のうち、小さい方の物がある場所を答えます。
事実上、位置名詞だけを聞き取る問題です。


ハン検5級で出題される基本的な位置名詞も、聞いて話せるようになっていますか。

これを機に確認しましょう。
ちなみに、正答  は「下」と訳されて、同じ語に 아래 がありますが、これらの違いも押さえておきましょう。
ちなみに、正答分はこの問いでの典型パターンですね。

そして3)で、絵が前回同様シンプルです。
中の人物がしていること 'だけ' を問うていますが、전철[電鉄](電車)がたとえ5級リスト中にある語であっても、これまでこの語にどれくらい触れてこられたかが気になりはします。


続いて、第2問は数詞を聞き取る問題です。


問題文と選択肢それぞれを見て、漢字語数詞か固有語数詞のどちらが聞こえてくるかを、すぐ判断できるようにしたいです。 

数詞と助数詞(単位)のペアを、一つ一つそれぞれ覚える必要はありませんね。

一部例外を除けば、


漢字語数詞  →  順番を数える(序数)

 

固有語数詞  →  数量を数える

 

で分けられます。


通常の学習をしていれば、全て正解できます。音の紛らわしさもありません。

一方で、数詞は他の語句以上に反復練習が必要なので、例えばお互い問題を出し合って、一緒に確認しましょう。

問いかける時は、とりあえず日本語でも構いません。


「樹里さん、今日は何月何日ですか?」 ‘십일 월 십일 일이에요!’ 

「真由子さん、この服はいくらですか?」 ‘오천 엔이에요!

 

といった感じにですね。

 

ちなみに、とりあえず日本語でも構わない理由は、さっと不意に尋ねたいのと(「クイック」と呼ばれる練習です)答えることができてこそ尋ねられるからです。

数詞の聞き取りは、ハン検で出るからなど関係なく、これからの‘韓国語ぺラぺ~ラ’で必須なので、繰り返し練習し、聞いて話せるようにしておきましょう。

 

ちなみに、今の段階で数字を訊く問いかけ文句(先述なら[日付][誕生日][時間])を、いろいろと覚えておきたいです。

事前の選択肢チェックからしておきたい理想的準備は、全ての数詞の音を思い出しておくことです。

 

それができていると、

 

“あ、これとこれが紛らわしいからヤバい!”

 

と、心と耳の準備ができます。

今回は2)で、正答の 세 (시) 네 (시) がごっちゃになってしまう方が、講師の印象として結構おられます。
耳で聞いても確実に解釈し分けられるようにしましょう。

あとは別段問題ありません。
それは逆に、それまでの学習をきちんとしてきたかが分かります。


では第3問・応答文問題です。

 

各選択肢は毎回短いです。
問題文が聞こえてくる前にさっと見ておいて、もしできたら訳でも付けておきましょう。
そうすれば、問題文を聞くことだけに集中した中で正答を選べます。

今回の問題でポイントを挙げると、1)は 무엇 で訊いているので、物事を表す名詞がある選択肢をマークします。
たとえもし、問題文自体が何を言っているか分からないとしても、日本語「何」にも通じる、疑問詞 무엇 が訊く語の種類に注意しさえすれば、②か正答の2択にはできるはずです。

これは実際のの会話でもあることです。
発話全体が聞き取れないとどうしても不安になり、頭が止まってしまいがちですが、それはもったいないです。

ましてや、これまで学んできて実感されているであろう通り、韓国語は日本語と酷似しているので、全体が理解できなくても、捉えた部分を日本語と同じ事情で解釈すれば、正しい解釈(正答)を導き出せたりします。
そのような利点を大いに利用しましょう。


では第4問の、応答文を聞き取って答える問題です。

ここでは、問題用紙に書いてある文を見て、

〔何に注意して聞き取らなければならないか〕

を頭に思い描いて、選択肢文の音声を待ちましょう。
これは、大げさに言い換えると、

〔問題文中の何に答える‘義務’があるか〕

です。
その点では、4つの選択肢を聞き取る作業があるとしても、先の第3問より平易です。

ここでは1)で、5級ではこのような問答パターンがあるのを、次回以降受験される方は覚えておきましょう。
つまり、

相手の発話を否定/訂正する

パターンです。

男性が女性に、今日誕生日であるのを確認して、女性は今日じゃないと否定していますが、これは、出題基準と語句がきわめて制限された5級ならではともいえるもので、
相手の問いに素直に答えるものばかりでは、あまりに簡単になってしまうからです。

この後にもこのパターンが出て来ますね。
他の級でも見られます。

あとは、3)で、男性の答え方は女性と問いかけと変わっていますが、男性が答えるべき 언제 にはきちんと合わせているので、会話が成立しています。

これもこれで、

いつまでいますか?」→「~までいます

という会話では面白くもなんともないので、'언제 に答える' という、全ての言語に共通する会話の原則を守りつつ、こうやって、それなりの難易度を設けているわけですね。

あとの2)4)は素直なやり取りです。


では第5問で、会話文内容を問う問題です。

ここでの選択肢文はパターン化しています。
なので、それを有効利用して、聞き取るべき部分を絞りましょう。

つまり、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。
選択肢には、「二人は~」もありますが、基本的には上記の要領で解答できます。
ただ前回同様、各選択肢で語句の言い換え度を強くしてきました。

1)では①と③が女性ではじまっているので、女性の発話を聞いて取捨します。
すると正答が分かりますね。試験は先週日曜日に受けたといっています。

そしてここでも、先のような


相手の発話を否定/訂正する

パターンで作られています。注意しましょう。

このパターンは次の2)でも出てきて、男性の提案を断っています。
そして、その理由が①のように今日じゃないんですね。
2回の朗読を聞いて、これは引っかけだなと反応できたと思います。

そして最後の4)がやや複雑ですね。
会話文を聞いてみれば何のこと無く、結局は女性も男性も秀美さんにだけ話をしていると分かりますが、試験会場というあの場で、こんな選択肢を見せられながら聞くとなると複雑に感じられて、もしかすると混乱し誤答された方がおられるかもしれません。

それはそれでOKです。
この後、この会話文をオーバーラッピングそしてシャドーイングで練習し、これからはバッチリ聞き取れるようにすればいいだけです。


ということで、いかがでしたか。

内容的には市販の入門,初級用テキストで採り上げられているものばかりなので、次の4級を目指す上でも、今回の問題を十分復習すると共に、お手元の教材を、完璧に身に付けるまで何度も繰り返し学びましょう。

そして、どれだけ身に付けたかをこまめに確認したいですね。
復習です。普段どれくらい復習ができていますか。
先の「手持ちの教材を完璧に身に付ける」ための重要作業です。

何でもそうで、これという教材を1つ、隅から隅まで完璧に身に付ければ、誰だって話せるようになります。
今、韓国語を自由自在に使っていらっしゃる方々は、そのようにされたボロボロになった教材を、いくつかお持ちのはずです。

あと、ある生徒さんがご自身で単語の覚え方について、ネットであれこれ調べた結果、共通して出てくる言葉が「音読」だったそうです。

そうです!
音読をして、そして書く時は声に出しながら書きましょう!
書いているだけの学習は、言葉を選ばなければ時間の無駄です。

そしてリスニングについては、インターネットを駆使して、韓国語の音声をいくらでも聞けるので、今聴解できるか否かはさておき、それらをより有効活用し、韓国語を特別な音ではない、日常の音にしてしまいましょう!!

余談で、聞き取り試験中に筆記問題を解くのが禁止されていますが、講師個人は、それができるのも‘ハングル能力’なので、構わないのではと思っています。
たとえ、本来の筆記試験時間60分を超えることになるとしても、ですね。

つまり、選択肢を事前に吟味した上で、解答するためのリスニングをすると、それだけ聴解量と解答時間を減らすことができて、その分余裕を作れるし、それを作れたこと自体が、まさに立派な能力と認定されるに値するからです。

即答できたとぼ~っとしていても時間がもったいないし、そうしてしまうなら、全ての問題を解き終わってからの方がいいです。


おつかれさまでした。

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ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、その部分を削除しました。

[5級・聞き取り試験の解説・講評]


―前回との比較―


<難易度>前回並み。

 

<問題語数>前回並み。

 

<問題内容>前回と変わらず。


 

여러분,안녕하십니까?

 

今回のハン検5級受検を通じて、韓国語学習をいい形でスタートできましたか。
皆さまはまず、ハン検5級に合格されて、これまでの韓国語学習を一つ形にされました。
この調子で、ジャンジャン進めていきましょう!

ところで、以前検定協会では、現ハン検5級以下の初歩・入門者に、この5級よりも平易な試験を、レベルテストという仮称での導入を検討していると告知していましたが、あれからどうなったんでしょうか…

それはともかく、はじめに、今回聞き取れた程度を台本で振り返っておきましょう。
あと、正答不正答以上に、どういう解答を経て正解できたか、あるいは残念ながら不正答だったか問い質しておきたいです。
そうすることによって、試験問題解答のためのリスニングに限っては、全て聞き取れなくても解答できるのが分かります。

この5級では、問題文の語数的にも内容的にも平易なので、全てを聞き取ろうとしても支障はありませんが、これから4級,3級へと上がり、あるいはTOPIKⅠを受験するともなれば、

「あれ、今なんて言ったっけ?」

と、音声1つ1つを理解しようと聞くのはキツいですね。
全て聞き取れるようにするための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにやりましょう。

ということで、ハン検リスニング練習は、 

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)


この2本立てでやっていきたいです。

で、これらのうち(2)を実現させるために、聞き取り試験の音声が流れ始めたら、最初の聞き取り試験全体の説明(53秒)、そして各問の説明の間に(平均27秒)選択肢を最後まで見ておきます。

 

今回の受験前に案内を読んでおいたり、過去問でチェックしていれば、試験中の説明を注意して聞く必要が無いので、

最初の全体説明と、各問の説明の間を、全て選択肢チェックに充てます。

もちろん、選択肢チェックの仕方も、この先4級以降のために十二分に考えてやっていきます。
聞き取る時の負担はかなり減ります。

ハン検は『覚えた単語の量を測る』ことを趣旨とする試験ではありますが、ここから一つずつ‘韓国語ぺラぺ~ラ’への道筋に、ハン検合格という「形」を作っていきましょう。



第1問は絵説明文問題で、1)の絵をチェックすると、何の変哲も無い画ですね。

あと、メモ欄もたっぷり用意されているので、何を聞くことになるのやらと緊張しますが、ふたを開けたら、これはサービス問題です。

ただ今回は、パッチムのお引越し(連音化)が含まれています。
パッチムのお引越しに慣れるのは、ハングルを覚えることからスタートし、今に至った中での最重要課題です。
それこそ、中級段階におられる方でも、自然にできてらっしゃらない方がおられるほどです。

「ん」と促音「っ」を除いて、母音中心に発音し、語と語の間、文字と文字の間で音が移動するという概念が無い日本語ネイティブにとっては、韓国語が基本的に超簡単な中で、数少ない難関項目といえるでしょう。

今回は結局、②か④を問うていますが、ところで、この第1問1)で続けて使われている文、

이것은 [名詞]입니다.

という、実用性のかけらも無いのはなんとかならないかと、講師は毎回思っています。
日本語でも「これは唐辛子です」なんて、普通誰も言いません。

あるとすれば例えば、

「これは韓国から毎週輸入されている唐辛子です」
이것은 한국에서 매주 수입되는 고추입니다

のように、名詞にある程度の修飾語が付く形です。

日本でいう‘昭和の臭い’がプンプン漂う文句より、入門段階の今から、本当に使える文句,フレーズ,表現を積み上げていきましょう。

続く2)は毎回、[物の置き場所]を訊いてきます。

位置名詞を覚えましょう。

通常、絵にある2つの物のうち、小さい方の物がある場所を答えます。
事実上、位置名詞だけを聞き取る問題です。


ハン検5級で出題される基本的な位置名詞も、聞いて話せるようになっていますか。

これを機に確認しましょう。
ちなみに、① は「下」と訳されて、同じ語に 아래 がありますが、これらの違いも押さえておきましょう。

そして3)で、前回の絵と比べるとシンプルです。
情報過多にならないように修正してきました。

問題文は 노래 1語を聞き取って正解ですが、理想は、日本語「歌を歌う」を 노래를 부르다 で覚えて、부르다 の 해요体が 불러요 で、今はこれを丸覚えしていればOKな中、近いうちに、こう変わる理由を言えるようにしておくことです。

5級を受験されている今の時点から、もう不規則活用に触れてらっしゃる方は多いと思います。
規則/不規則を問わず、日常語を片っ端から해요体にする練習を、くり返しやっておきましょう。

日本語の活用と同じく、いわゆる‘パターン’で、日本語の活用が未然から命令まで6種類に対し、韓国語は半分の3種類なので、慣れてしまえば楽チンです。


続いて、第2問は数詞を聞き取る問題です。
問題文と選択肢それぞれを見て、漢字語数詞か固有語数詞のどちらが聞こえてくるかを、すぐ判断できるようにしたいです。 

数詞と助数詞(単位)のペアを、一つ一つそれぞれ覚える必要はありませんね。

一部例外を除けば、


漢字語数詞  →  順番を数える(序数)

 

固有語数詞  →  数量を数える

 

で分けられます。


通常の学習をしていれば、全て正解できます。音の紛らわしさもありません。

一方で、数詞は他の語句以上に反復練習が必要なので、例えばお互い問題を出し合って、一緒に確認しましょう。

問いかける時は、とりあえず日本語でも構いません。


「かなえさん、今日は何月何日ですか?」 ‘십일 월 십일 일이에요!’ 

「かりんさん、この服はいくらですか?」 ‘오천 엔이에요!

 

といった感じにですね。

 

ちなみに、とりあえず日本語でも構わない理由は、さっと不意に尋ねたいのと(「クイック」と呼ばれる練習です)答えることができてこそ尋ねられるからです。

数詞の聞き取りは、ハン検で出るからなど関係なく、これからの‘韓国語ぺラぺ~ラ’で必須なので、繰り返し練習し、聞いて話せるようにしておきましょう。

 

ちなみに、今の段階で数字を訊く問いかけ文句(先述なら[日付][誕生日][時間])を、いろいろと覚えておきたいです。

事前の選択肢チェックからしておきたい理想的準備は、全ての数詞の音を思い出しておくことです。

 

それができていると、

 

“あ、これとこれが紛らわしいからヤバい!”

 

と、心と耳の準備ができます。

今回は、漢字語数詞で、頭の桁が1か2かを問う問題がいくつか出題されました。

いわゆる の音の有無ですが、試験会場や、あるいは実用場面といった、緊張するところでは、結構聞き逃したりするものです。

あるいは、ご自身の発音がいまだ曖昧な場合もそうです。

音が母音だけだからですね。

 

冷静に聞ければ、そんなのあるわけ無いと思えても、多くの方が、普段韓国語をしゃべっていませんから(普段話していたら5級を受けません)言い洩らしや聞き洩らしをしてしまいます。

 

よく練習しておきましょう。数詞の並べ方自体は日本語と同じなので、すぐ慣れます。


では第3問・応答文問題です。

 

各選択肢は毎回短いです。
問題文が聞こえてくる前にさっと見ておいて、もしできたら訳でも付けておきましょう。

まず1)で、もし問題文を聞く前に、が正解ならすごく分かりやすいと思われた方がおられたら、素晴らしいですね。韓国語ペラペ~ラどころか、トリリンガルになれそうです。

それは、これが正答なら、聞こえてくる文句がかなり限定されるからです。
問題文は 어떻게 に答えますが、これから学習を進めて、語句と表現が質量共に増えていく中で、

어떻게 が訊いている語句〕

そのものを押さえておきましょう。脱・丸暗記ができて便利です。

続く2)は、③以外同じ文型なので、各選択肢冒頭の名詞に注目します。
それぞれ、

①[数詞]  ②[名詞]  ④[名詞] 

で、選ばせるという観点からすれば、これを確認した時点で、①が消えると判断できます。
実際にそうで、さらには、問いかけ文が名詞を訊いてきたのも、出題傾向通りです。
あとは、その名詞を疑問詞(ここでは 언제)に合わせて選ぶという解答順です。

そして4)は、選択肢文がやたら長いですが、4)以外の後続部は飾りで、冒頭の相づちが合っているのを選ぶものです。
2017年度秋季・第49回でも同じパターンで出ています。

前回は時制で選ぶ問題なんてのが出題されましたが、今回は比較的平易です。
もう、このような会話をされていますか。
実際に話してみる、つまり「アウトプット」することで、本当の学習到達度が分かります。


では第4問の、応答文を聞き取って答える問題です。

ここでは、問題用紙に書いてある文を見て、

〔何に注意して聞き取らなければならないか〕

を頭に思い描いて、選択肢文の音声を待ちましょう。
これは、大げさに言い換えると、

〔問題文中の何に答える‘義務’があるか〕

です。その点で、先の第3問より平易です。

1)は事実上、問題用紙にある 약을 먹다 の知識を訊く問題です。
選択肢の音声ではなく、ということですね。

というのも、약을 먹다 を知っていれば、各選択肢文はすでに触れていらっしゃるはずだからです。
発音変化もほとんど無く、聞き取りやすいです。

一方で、実用面に目を向けると、発話が で始まっているなら、この時点で、相手が答えるべきことがある程度決まります。
それを利用して、文(文句)全体で知らなかったり分からない語句が多少あっても、答えたり訊いたりして、会話を成立させれたら素晴らしいです。

2)は、女性が[場所]で答える‘義務’があります。
すると②とに絞られます。

仮に、ここで②を選んでしまったとしても、この2択にできたらよしとしておきましょう。
この先は明るいです。

そして3)でも同じように考えて、ここでは男性が、수업[授業] の開始時間に答える‘義務’があると、耳の準備をしておきます。
最低でも、数詞が聞こえてくるなと気付いておきましょう。

でも、その数詞が聞こえてきた③は不正答なんですね。
続く④も、これは授業について述べていません。

困りました。
通り過ぎた①か②が正解ということで、発話を覚えていないか、メモしていなかったら、あとは勘でどちらかをマークするしかありません…

とまあ、こんな感じで辿ってはいるものの、基本的なリスニング力があれば、で授業に 수업없어요 を聞き取れれば、
これで会話が成立するなと気付いて、これにチェックを入れているはずです。
ただ、やはり数詞が気になりはするので、がよさそうでも保留とした方がいいです。
この問題がこうであっても、この先4級以上でこれに類似た問題が出た時のためにです。

そして4)では、語尾 죠 があります。これが相手に何を伝えているでしょうかね。
それは意味(該当訳)ではなくです。
このように、語尾(終結語尾)については、意味よりも相手に伝わること、つまり[機能]を重視したいです。

ここでは、相手に[同意]を求めていて、言い換えれば、パンの味に対する話者の意見に賛成か反対かを訊いています。

ですが、ここでもひねってきました。しかも消去法で答えさせるものです。
正答以外の不正答っぷりは、上の台本を見れば歴然で、音声でも、①③④全て、パンについて全く触れていないと分かるはずです。
正解できましたか。戸惑った方がおられるかもしれません。

前回より難化しました。


では第5問で、会話文内容を問う問題です。

ここでの選択肢文はパターン化しています。
なので、それを有効利用して、聞き取るべき部分を絞りましょう。

つまり、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。
選択肢には、「二人は~」もありますが、基本的には上記の要領で解答できます。
ただ、今回は各選択肢で、語句の言い換え度を強くしてきました。

1) では、①②を男性の発話で取捨します。
でも、①②のどちらかは女性の発話が決めるんですね。
男性が人について尋ねたというのは聞き取れましたか?
入門用教材では定番のフレーズですが、これで事実上1つの単語相当です。

先の語句言い換え度を強くしてきた件で、2)では女性が結婚したいと言っているのを②の「まだしていない」と言い換えて、5)は、話全体をまとめた「待ち合わせ」を正解としています。

5)は会話中にいろんな情報が入っているので、その全てを拾ってまとめられたかを確認しましょう。
この手の会話は、これからたくさんする、というか、してみたいですしね。

今はカカオトークやLINEといったSNSでのやり取りが多いことから、音より分かりやすい形で会話ができるとしても、音でもやり取りできるようにしておきましょう。

そうです、近いうちに電話でやり取りすること自体が衰退して、試験問題として採り上げるにはふさわしくない、なんて時代が来るかもしれません。


ということで、いかがでしたか。

内容的には市販の入門,初級用テキストで採り上げられているものばかりなので、次の4級を目指す上でも、お手元の教材を、完璧に身に付けるまで何度も繰り返し学びましょう。

そして、どれだけ身に付けたかをこまめに確認したいですね。
復習です。普段どれくらい復習ができていますか。
先の「手持ちの教材を完璧に身に付ける」ための重要作業です。

何でもそうで、これという教材を1つ、隅から隅まで完璧に身に付ければ、誰だって話せるようになります。
今、韓国語を自由自在に使っていらっしゃる方々は、そのようにされたボロボロになった教材を、いくつかお持ちのはずです。

あと、ある生徒さんがご自身で単語の覚え方について、ネットであれこれ調べた結果、共通して出てくる言葉が「音読」だったそうです。

そうです!
音読をして、そして書く時は声に出しながら書きましょう!
書いているだけの学習は、言葉を選ばなければ時間の無駄です。

そしてリスニングについては、今やインターネットを駆使して、韓国語の音声をいくらでも聞ける世の中になりました。
聴解できるか否かは現時点でともかく、それらをより有効活用し、韓国語を特別な音ではない、日常の音にしてしまいましょう!!

余談で、聞き取り試験中に筆記問題を解くのが禁止されていますが、講師個人的には、それができるのも‘ハングル能力’なので、構わないのではと思っています。
たとえ、本来の筆記試験時間60分を超えることになるとしても、ですね。

つまり、選択肢を事前に吟味した上で、解答するためのリスニングをすると、それだけ聴解量と解答時間を減らすことができて、その分余裕を作れるし、それを作れたこと自体が、まさに立派な能力と認定されるに値するからです。

即答できたとぼ~っとしていても時間がもったいないし、そうしてしまうなら、全ての問題を解き終わってからの方がいいです。

こうやって普通に学べる幸せをかみしめながら、今回の解説を結びます。


おつかれさまでした。

ハングル検定対策各通信添削講座(3級,準2級,2級,1級)
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3級 全7回:24,000円(税込)

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ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。


[5級・聞き取り試験の解説・講評]

―前回との比較―

 

<難易度>やや易化。

 

<問題語数>前回並み。

 

<問題内容>前回と変わらず。



여러분,안녕하십니까?

以前検定協会で、現ハン検5級以下の初歩・入門者向けに、
この5級よりも平易な試験を、レベルテストという仮称で導入することが検討されてました。

SNSの普及を中心に、韓国語学習環境が変化している中で、
一部でハン検5級より更に簡単な、いわば超入門級試験を望む声がありそうです。

実のところ、現在の出題基準は、
2006年度春季・第26回試験に、それまでの基準から改訂されたもので、
第25回以前は、講師が受検した第12回(1999年度春季)も含め、
今よりも平易でした。

今回受けた皆さま、そして次回以降ハン検受検を検討されている皆さまにおかれては、
今のハン検5級にどんな感想をお持ちでしょうか。

それはともかく、はじめに、今回聞き取れた程度を、
上に掲げられている台本で振り返っておきましょう。
あと、正答不正答以上に、ここでは解説付きのサイトである関係上、
どういう解答を経て正解できたか、あるいは残念ながら不正答だったか問い質しておきたいです。
そうすることによって、試験問題解答のためのリスニングに限っては、
全て聞き取れなくても解答できるのが分かります。

この5級では、問題文の語数的にも内容的にも平易なので、
全てを聞き取ろうとしても支障はありませんが、
これから4級,3級へと上がり、あるいはTOPIK(韓国語能力試験)Ⅰを受験するともなれば、

「あれ、今なんて言ったっけ?」

と、音声1つ1つを理解しようと聞くのはキツいですね。
全て聞き取れるようにするための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにやりましょう。

ということで、ハン検リスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)


この2本立てでやっていきたいです。

で、これらのうち(2)を実現させるために、聞き取り試験の音声が流れ始めたら、

最初の聞き取り試験全体の説明(53秒)、そして各問の説明の間に(平均27秒)、

選択肢を最後まで見ておきます。

 

今回の受験前に案内を読んでおいたり、過去問でチェックしていれば、

試験中の説明を注意して聞く必要が無いので、

最初の全体説明と、各問の説明の間を、全て選択肢チェックに充てます。

もちろん、選択肢チェックの仕方も、この先4級以降のために十二分に考えてやっていきます。
聞き取る時の負担はかなり減ります。

ハン検は『覚えた単語の量を測る』ことを趣旨とする試験ではありますが、
ここから一つずつ‘韓国語ぺラぺ~ラ’への道筋に、ハン検合格という「形」を作っていきましょう。


第1問は絵説明文問題で、1)の絵をチェックすると、何の変哲も無い画ですね。
あと、メモ欄もたっぷり用意されているので、何を聞くことになるのやらと緊張しますが、
ふたを開けたら、これはサービス問題です。

各選択肢では、発音変化が起こる単語が選ばれていないので平易です。
さらに今回は、連音化さえ聞こえてきません。

ところで、ここでは 이것은 [名詞]입니다 の文が並んでいますが、
実用実用と声高に謳われている今、教材の例文としていまだにこのようなのがあったら、
日本でいう‘昭和の臭い’がしますね。

私達日本語ネイティブにとって、他言語である韓国語であっても、
「これは~~です」なんて言いません。絶対無いとまではできませんけどね。
本当に使える文句,フレーズ,表現を積み上げていきましょう。

聴解面であえてポイントを挙げれば、[名詞] と 입니다 で起こるパッチムのお引越しに、
自分の耳がそろそろ普通に付いて行っているかの確認です。

続く2)は毎回、[物の置き場所]を訊いてきます。
位置名詞を覚えましょう。

通常、絵にある2つの物のうち、小さい方の物がある場所を答えます。
事実上、位置名詞だけを聞き取る問題です。

ハン検5級で出題される基本的な位置名詞も、聞いて話せるようになっていますか。
これを機に確認しましょう。

そして3)で、絵だけを見ている時点で、これって何を訊いてくるんでしょうねぇ。
通常は動作か状態を問うてきます。

動作自体は、パンを作っていますが、
もちろんというか「生地をこねる(반죽하다)」などは問われません。

言われるまでも無いことではあるんですが、事実上制限の無い母語・日本語を基準に想像すると、
制限が無い分、想像が広がって、先に「生地をこねる」とかが頭に浮かぶと、
‘そんな単語知らない!’と、頭が止まってしまいます。

ハン検5級という枠で考えれば、絵に描かれた動作・状態を一番簡単に言っているのは間違いなくて、
その中で、聞こえてくる音声を予想すればOKです。
余談で、このようなことをはじめとした、いわゆる『抽象化力』は、
語学のみならず、あらゆる分野で必要な能力です。


続いて、第2問は数詞を聞き取る問題です。

問題文と選択肢それぞれを見て、漢字語数詞か固有語数詞のどちらが聞こえてくるかを、

すぐ判断できるようにしたいです。

 

数詞と助数詞(単位)のペアを、一つ一つそれぞれ覚える必要はありませんね。

一部例外を除けば、

漢字語数詞  →  順番を数える(序数)

固有語数詞  →  数量を数える


で分けられます。

通常の学習をしていれば、全て正解できます。音の紛らわしさもありません。

 

一方で、数詞は他の語句以上に反復練習が必要なので、

例えばお互い問題を出し合って、一緒に確認しましょう。

 

問いかける時は、とりあえず日本語でも構いません。

「かりんさん、今日は何月何日ですか?」 ‘십일 월 십일 일이에요!’ 

 

「絵里さん、この服はいくらですか?」 ‘오천 엔이에요!’

といった感じにですね。

 

ちなみに、とりあえず日本語でも構わない理由は、

さっと不意に尋ねたいのと(「クイック」と呼ばれる練習です)、

答えることができてこそ尋ねられるからです。

数詞の聞き取りは、ハン検で出るからなど関係なく、
これからの‘韓国語ぺラぺ~ラ’で必須なので、

繰り返し練習し、聞いて話せるようにしておきましょう。

 

ちなみに、今の段階で数字を訊く問いかけ文句(先述なら[日付][誕生日][時間])を、

いろいろと覚えておきたいです。

事前の選択肢チェックからしておきたい理想的準備は、

全ての数詞の音を思い出しておくことです。

 

それができていると、

 

“あ、これとこれが紛らわしいからヤバい!”

 

と、心と耳の準備ができます。

今回は、

2) ― 6(여섯)8(여덟)10(){여 まで同じだから}

の聞き分けです。

正答は音が短い方の 10(で、他と区別しやすく幸いです。

 

ちなみに、여덟 が連音化の条件に無い場合に、
ㄼパッチムを両方発音される方が散見されます。

これは、ある程度学習経験がおありの方(ハン検なら4級,3級レベル)も例外ではなく、

このような2重パッチム(겹받침)の発音も、テキストで今一度確認しましょう。

 

前回より易化しました。


では第3問・応答文問題です。

 

各選択肢は毎回短いです。
問題文が聞こえてくる前にさっと見ておいて、もしできたら訳でも付けておきましょう。

1)は、選択肢文全て同じ文型なので(前回と同じです)各選択肢冒頭の名詞に注目します。
それぞれ、

①[物]  ②[場所]  ③[場所]  ④[場所]


で、選ばせるという観点からすれば、
これを確認した時点で、①が消えると判断できます。

このような選択肢チェックは、もしこの先もハン検を受検するとお考えの場合、
身に付けておきましょう。

続く2)からは、時制に注意しましょう。
つまり、聞こえてくる文が過去・現在・未来のどれかを聞き取ることです。
そのための選択肢チェックをしておきましょう。

具体的にチェックすべきなのは、以下の所です。

○用言活用{過去形}・慣用表現
2)③고 싶어요, 3)①(으)세요, 4)④겠습니다

○時制を表す語
2)③내년[来年], 3)①다음 달


実際にこのことで、2)3)を解けます。

試験問題のように、客観的に捉える必要がある場合は、
このような語を予め見ておいて、問題文を聴解/読解する必要があります。


では第4問の、応答文を聞き取って答える問題です。

ここでは、問題用紙に書いてある文を見て、

〔何に注意して聞き取らなければならないか〕

を頭に思い描いて、選択肢文の音声を待ちましょう。
これは、大げさに言い換えると、

〔問題文中の何に答える‘義務’があるか〕

です。その点で、先の第3問より平易です。

1)は問題文が 주세요 で終わっていて、男性が[依頼]しているので、
相手の女性はそれについて答える‘義務’があります。
つまり、男性の[依頼]を受け入れるか断るかですね。

2)は男性が について答える‘義務’があります。
で、ふたを開けると、全部 について答えてはいるんですよねぇ。
通常は主語をずらした(형 以外)選択肢文が1つは設けられているものですが、
ここでは、키가 크다 の知識を訊いています。

ところで、3)をバッチリ解答できましたか?
このように、話者自身についての文に対する応答は、
通常それに合う文脈と内容範囲が広がります。
それでも、女性がいう 병원[病院]に関することを、相手の男性は必ずいうはずです。

〔病院 → 病気,ケガ → 아프다

と、予想できますね。

もちろん、主語が女性であることを押さえておくべきなので、
③でその 아프다 が聞こえてきても、主語のずれから×です。

4)も同じように聴解します。
食堂(で出されるメニュー)の値段について、男性は答えなければなりません。


では第5問で、男女の会話文内容を問う問題です。

ここでの選択肢文はパターン化しています。
なので、それを有効利用して、聞き取るべき部分を絞りましょう。

つまり、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。
選択肢には、「二人は~」もありますが、基本的には上記の要領で解答できます。

1) では、①が男性の発話で、②③は女性の発話で取捨しましょう。
女性の発話にある 매일 を 메일 と勘違いされた方が、万が一おられるでしょうか。
「メール」を 메일 とすると、通常は英単語の mail です。

続く2)は全て女性ではじまっているので、女性の発話‘のみ’で解答します。
男性の発話が①~③「日本に」④「日本から」を決めているとはいえ、
最悪それがわけ分からなかったとしても、女性の発話‘だけ’できちんと解答できます。
妹と来たんですね。

そして4)も、全て男性ではじまっています。
2)と同じように、男性の発話で、しかも1つめの発話で解答できます。

ところで、3)でお恥ずかしながら、一瞬勘違いをしました。
②も③も合うやないかと。
でも、③は「しました」なんですね。いけません。

「二人は」の選択肢が少なくなり、他の主語名詞が無い分、易化しました。


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ハングル能力検定協会より問題文を載せるなとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。

[5級・聞き取り試験の解説・講評]


―前回との比較―

 

<難易度>前回並み。

 

<問題語数>若干増。

 

<問題内容>前回と変わらず。


여러분,안녕하십니까?

 



はじめに、今回聞き取れた程度を、上に掲げられている台本で振り返っておきましょう。

あと、正答不正答以上に、ここでは解説付きのサイトである関係上、
どういう解答を経て正解できたか、あるいは残念ながら不正答だったか問い質しておきたいです。
そうすることによって、試験問題解答のためのリスニングに限っては、
全て聞き取れなくても解答できるのが分かります。

この5級では、問題文の語数的にも内容的にも平易なので、
全てを聞き取ろうとしても支障はありませんが、
これから4級,3級へと上がり、あるいはTOPIK(韓国語能力試験)Ⅰを受験するともなれば、

「あれ、今なんて言ったっけ?」

と、音声1つ1つを理解しようと聞くのはキツいですね。
全て聞き取れるようにするための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにやりましょう。

ということで、ハン検リスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)
 

この2本立てでやっていきたいです。

で、これらのうち(2)を実現させるために、聞き取り試験の音声が流れ始めたら、

最初の聞き取り試験全体の説明(53秒)、そして各問の説明の間に(平均27秒)、

選択肢を最後まで見ておきます。

 

今回の受験前に案内を読んでおいたり、過去問でチェックしていれば、

試験中の説明を注意して聞く必要が無いので、

最初の全体説明と、各問の説明の間を、全て選択肢チェックに充てます。

もちろん、選択肢チェックの仕方も、この先4級以降のために十二分に考えてやっていきます。
聞き取る時の負担はかなり減ります。

‘韓国語ぺラぺ~ラ’のために、必ずしも必要ではないハン検に、
あえて飛び込んで行かれた皆さまに、敬意を表したく存じます。
その意識の高さは、いずれ必ず‘韓国語ぺラぺ~ラ’の花を咲かせると思います。


第1問は絵説明文問題で、1)の絵をチェックすると、何の変哲も無い画ですね。
あと、メモ欄もたっぷり用意されているので、何を聞くことになるのやらと緊張しますが、
ふたを開けたら、これはサービス問題です。

各選択肢では、発音変化が起こる単語が選ばれていないので平易です。
さらに今回は、連音化さえ聞こえてきません。

ところで、ここでは 이것은 [名詞]입니다 の文が並んでいますが、
実用実用と声高に謳われている今、教材の例文としていまだにこのようなのがあったら、
日本でいう‘昭和の臭い’がしますね。

私達日本語ネイティブにとって、外国語である韓国語であっても、
「これは~~です」なんて言いません。絶対無いとまではできませんけどね。

本当に使える文句,フレーズ,表現を積み上げていきましょう。

続く2)は毎回、[物の置き場所]を訊いてきます。
位置名詞を覚えましょう。

今回は前回と違い、品物がカバン1つだけで、前々回の形に戻りました。
事実上、位置名詞だけを聞き取る問題です。

そして3)で、絵だけを見ている時点で、これって何を訊いてくるんでしょうねぇ。
通常は動作か状態を問うてきます。

動作自体は、野球でボールを打っていますが、
復習としては、この絵を見た時点で思い出せた語を振り返りましょう。

ふたを開けたら、ただの野球だけなんですね。

韓国にもやはりプロ野球があるのをご存知ですか(10球団あります)。


続いて、第2問は数詞を聞き取る問題です。


問題文と選択肢それぞれを見て、漢字語数詞か固有語数詞のどちらが聞こえてくるかを、

すぐ判断できるようにしたいです。

数詞と助数詞(単位)のペアを、一つ一つそれぞれ覚える必要はありませんね。

一部例外を除けば、

漢字語数詞  →  順番を数える(序数)

固有語数詞  →  数量を数える


で分けられます。

通常の学習をしていれば、全て正解できます。音の紛らわしさもありません。
一方で、数詞は他の語句以上に反復練習が必要なので、

例えばお互い問題を出し合って、一緒に確認しましょう。

 

問いかける時は、とりあえず日本語でも構いません。

「美代子さん、今日は何月何日ですか?」 ‘십일 월 십일 일이에요!’ 

「秀子さん、この服はいくらですか?」 ‘오천 엔이에요!’

「優子さん、今何時ですか?」 ‘아홉 시 반이에요!’

といった感じにですね。

 

ちなみに、とりあえず日本語でも構わない理由は、

さっと不意に尋ねたいのと(「クイック」と呼ばれる練習です)、

答えることができてこそ尋ねられるからです。

数詞の聞き取りは、ハン検で出るからなど関係なく、これからの‘ぺラぺ~ラへの道’で必須なので、

繰り返し練習し、聞いて話せるようにしておきましょう。

ちなみに、今の段階で数字を訊く問いかけ文句(先述なら[日付][誕生日][時間])を、

いろいろと覚えておきたいです。

事前の選択肢チェックからしておきたい理想的準備は、

全ての数詞の音を思い出しておくことです。

 

それができていると、

 

“あ、これとこれが紛らわしいからヤバい!”

 

と、心と耳の準備ができます。

今回は、

1)― 10(십)と20(이십)
    {母音1音だけの違いだから}

2)― 16(열여섯)と18(열여덟)
    {열여<発音は 열려>まで同じだから}

4)― 3(삼)と4(사)<①②と③④で2択にした上で>
    {終声1個の有無だけだから}

の聞き分けです。

 

この解説をご覧くださった方の中には、

これらなんて楽勝と思っていらっしゃる方は結構おられると思います。

でも講師の知る限り、はじめの段階では話す時も聞く時も混乱することが多いです。

余談で、여덟 が連音化の条件に無い場合に、ㄼパッチムを両方発音される方が散見されます。

これは、ある程度学習経験がおありの方(ハン検なら4級,3級レベル)も例外ではなく、

このような2重パッチム(겹받침)の発音も、テキストで今一度確認しましょう。


では第3問・応答文問題です。

 

各選択肢は毎回短いです。
問題文が聞こえてくる前にさっと見ておいて、もしできたら訳でも付けておきましょう。

1)は、トイレの場所を訊いていますね。
これは内容的に‘絶対に’‘無意識的に’言えるようにしておきましょう。

続く2)では挨拶をはじめとした決まり表現が並んでいます。
毎回同じです。

普段から、挨拶を中心にやり取り練習していれば楽勝です。
ただ、自分からスタートさせる会話練習が理想です。
聞かれて答えるやり方ばかりで練習していると、いざという時に言葉が出てこないからです。

そして3)4)では、選択肢での語数が前回に比べて増えましたが、
それに比例して難易度も上がっているかを見てみると、
問いかけの文も意味のかたまりを3つ持つ、
現時点でのリスニングではやや長い文句が聞こえてきました。
問題文を聞き取り、正答選択肢を選べましたか。

あえて理屈の面から押さえると、話題の主 버스 である点です。
버스 が問いかけ文では主語で、正答では目的語ですが、
②と③は 버스 が文法的に入る余地が無く、④は 버스 に乗っちゃっているので×です。

問いかけ文自体は、これもこれでいざという時に使えるようにしておきたい文句です。

続く4)では、正直に 몇 시 に答えられる選択肢は?と考えて取捨しましょう。

聞き取るにおいては問題無いはずです。


では第4問の、応答文を聞き取って答える問題です。

ここでは、問題用紙に書いてある問いかけ文を見て、

〔何に注意して聞き取らなければならないか〕

を頭に思い描いて、選択肢文の音声を待ちましょう。
これは、大げさに言い換えると、

〔問いかけ文の中で、何に答える‘義務’があるか〕

です。
その点で、先の第3問より平易です。

1)は分かり易く、女性が数字を訊く疑問詞 몇 に答える‘義務’があるので、
それに注意して耳を準備しておきます。

で、音声を聞くと、選択肢全てで数詞をいうんですよね。助数詞の言い換えを問うています。
ちなみに、実際に会話する時、こう訊かれて 분 と応えないよう注意しましょう。

同じように、3)でも疑問詞(疑問形容詞)어때요? に答えられる文句を選ぶと準備します。
形容詞で答えているのは②と③ですが、
あとは問いかけ文の主語 날씨 に合わせてを選びます。

ところで、2)のやり取りが先の第44回・筆記試験問題で出たものと似ています。


では第5問で、男女の会話文内容を問う問題です。

ここでの選択肢文はパターン化しています。
なので、それを有効利用して、聞き取るべき部分を絞りましょう。

つまり、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

選択肢には、「二人は~」や他の主語名詞(今回では「銀行」)もありますが、
基本的には、上記の要領で解答できます。

1) では、①②が男性の発話で、③は女性の発話で取捨しましょう。
解答は出だしの文句でできますね。慣用句 돈을 찾다 についての知識を訊いています。

続く2)は「男性は」「女性は」がきれいに分かれていて解答しやすいです。
男性が、靴が無いといっているなら、それを探しているんでしょうね。
ここで解答できても、③の正誤を確認するために、女性の発話も一応聞く必要がありますが。

対して5)では、③と④が「二人は~~」なので注意します。
両者にとって、それぞれ형,오빠 がいるとのことです。
現時点で親族名称をどれくらい聞き取れますか。
ここでの 오빠,형 のように、女男で名称が異なるのも、
きちんと押さえられているか確認しましょう。

ちなみに、韓国語は親族名称が本当に複雑です。
それもあって、ハン検では級が進むにつれて、それがとり立てて出題されます。


ということで、いかがでしたか。
難易度的には前回と同じですね。

内容的には市販の入門,初級用テキストで採り上げられているものばかりなので、
次の4級を目指す上でも、お手元の教材を、完璧に身に付けるまで何度も繰り返し学びましょう。

そして、どれだけ身に付けたかをこまめに確認したいですね。
復習です。普段どれくらい復習ができていますか。
先の「手持ちの教材を完璧に身に付ける」ための重要作業です。

何でもそうで、これという教材を1つ、隅から隅まで完璧に身に付ければ、
誰だって話せるようになります。
今、韓国語を自在に操っている方々は、そのようにされたボロボロになった教材を、
いくつかお持ちのはずです。

あと、ある生徒さんがご自身で単語の覚え方について、ネットであれこれ調べた結果、
共通して出てくる言葉が「音読」だったそうです。

そうです!
学ぶ時は必ず書き、そして声に出しながら書きましょう!
書いているだけの学習は、言葉を選ばなければ時間の無駄です。

そしてリスニングについては、今やインターネットを駆使して、
韓国語の音声をいくらでも聞ける世の中になりました。
聴解できるか否かは現時点でともかく、
それらをより有効活用し、韓国語を特別な音ではない、日常の音にしてしまいましょう!!

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ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、その部分を削除しました。

[5級・聞き取り試験の解説・講評]

―前回との比較―

 

<難易度>若干易化。

 

<問題語数>前回並み。

 

<問題内容>前回とほぼ変わらず。

 

 

여러분,안녕하십니까?

まずは、前回・第50回試験より、正答が終了即公開されるようになったにもかかわらず、この解答速報サイトをご覧くださり、本当にありがとうございます。

前回より、ハン検は聞き取り試験から始まり、途中休憩が無しになりました。

それにより問題用紙が聞き取り・筆記セットで1つの冊子になりましたね。

広義的にはハン検「も」で、講師が知る限り、英検や中検でも、順序の違いはあれど休憩無しです(スペイン語検定{西検}では5級,4級以外筆記のみですが)。

 

途中休憩については、これまで様々な意見が提出されていたので、

この形式を歓迎していらっしゃる方は多いのではないかと思います。

まず、今回聞き取れた程度を、上に掲げられている台本で振り返っておきましょう。

この5級では、問題文の語数的にも内容的にも平易なので、全てを聞き取ろうとしても支障はありませんが、これから4級,3級へと上がり、あるいはTOPIK(韓国語能力試験)Ⅰを受験するともなれば、
「あれ、今なんて言ったっけ?」

と、音声1つ1つを理解しようと聞くのはキツいですね。
全て聞き取れるようにするための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにやりましょう。
ということで、ハン検リスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)
(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)

この2本立てでやっていきたいです。
で、これらのうち(2)を実現させるために、聞き取り試験の音声が流れ始めたら、

最初の聞き取り試験全体の説明(53秒)、そして各問の説明の間に(平均27秒)、選択肢を最後まで見ておきます。

 

今回の受験前に案内を読んでおいたり、過去問でチェックしていれば、試験中の説明を注意して聞く必要が無いので、最初の全体説明と、各問の説明の間を、全て選択肢チェックに充てます。


もちろん、選択肢チェックの仕方も、この先4級以降のために十二分に考えてやっていきます。
聞き取る時の負担はかなり減ります。

‘韓国語ぺラぺ~ラ’のために、必ずしも必要ではないハン検に、あえて飛び込んで行かれた皆さまに、敬意を表したく存じます。
その意識の高さは、いずれ必ず‘韓国語ぺラぺ~ラ’の花を咲かせると思います。


第1問は絵説明文問題で、1)の絵をチェックすると、何の変哲も無い画ですね。
あと、メモ欄もたっぷり用意されているので、何を聞くことになるのやらと緊張しますが、ふたを開けたら、これはサービス問題です。

各選択肢では、発音変化が起こる単語が選ばれていないので平易です。
さらに今回は、連音化さえ聞こえてきません。

ところで、ここでは前回と今回も、이것은 [名詞]입니다 の文が並んでいますが、実用実用と声高に謳われている今、教材の例文としていまだにこのようなのがあったら、日本でいう‘昭和の臭い’がしますね。

私達日本語ネイティブにとって、外国語である韓国語であっても、「これは~~です」なんて言いません。絶対無いとまではできませんけどね。

本当に使える文句,フレーズ,表現を積み上げていきましょう。

続く2)は実際のところ、聞こえてくる文がかなり予想できます。
この手の問題では通常、

[物の置き場所]

を訊いてきます。

ただ、前回と違うのは、絵の中にある品物が4つもあります。
前回はだけで、机に対してそれがある位置を答えるだけでした。
 
どれに対していうのか、ちょっと緊張しそうです。

「ペン」「ノートあるいは本」「コーヒー」「パソコン」
 
外来語が多いのは幸いですが、それぞれ韓国語で何と言うかと思い出しながら、放送を待ちます。
 
なんですが、それは取り越し苦労で、
聞こえてきたのは結局「パソコン」「本」だけですね。
出題パターンが前回と同じです。
 
場所を訊く(位置名詞を訊く)のは、ハン検の入門級で定番なので、次回以降受験を予定されている方は、位置名詞を‘聞いて話せる’ようにしておきましょう。
そして3)は、男子が座っている絵で、それ以外は別段特徴が無いので、このことを言うんでしょうね。実際そうでした。 



続いて、第2問は数詞を聞き取る問題です。

 

問題文と選択肢それぞれを見て、漢字語数詞か固有語数詞のどちらが聞こえてくるかを、すぐ判断できるようにしたいです。

 

数詞と助数詞(単位)のペアを、一つ一つそれぞれ覚える必要はありませんね。

一部例外を除けば、

 

漢字語数詞  →  順番を数える(序数)

固有語数詞  →  数量を数える


で分けられます。

通常の学習をしていれば、全て正解できます。

音の紛らわしさもありません。

 

一方で、数詞は他の語句以上に反復練習が必要なので、例えばお互い問題を出し合って、一緒に確認しましょう。

 

問いかける時は、とりあえず日本語でも構いません。

 

「幸子さん、今日は何月何日ですか?」 ‘십일 월 십일 일이에요!’ 


「純子さん、この服はいくらですか?」 ‘오천 엔이에요!’


「亜矢子さん、今何時ですか?」 ‘아홉 시 반이에요!’


といった感じにですね。

 

ちなみに、とりあえず日本語でも構わない理由は、さっと不意に尋ねたいのと(「クイック」と呼ばれる練習です)答えることができてこそ尋ねられるからです。

 

数詞の聞き取りは、ハン検で出るからなど関係なく、これからの‘ぺラぺ~ラへの道’で必須なので、繰り返し練習し、聞いて話せるようにしておきましょう。

 

ちなみに、今の段階で数字を訊く問いかけ文句(先述なら[日付][誕生日][時間])を、いろいろと覚えておきたいです。

事前の選択肢チェックからしておきたい理想的準備は、全ての数詞の音を思い出しておくことです。

 

それができていると、

 

“あ、これとこれが紛らわしいからヤバい!”

 

と、心と耳の準備ができます。

 

今回は2)で、8(여덟)と10(열)の聞き分けです。

 

この解説をご覧くださった方の中には、これらなんて楽勝と思っていらっしゃる方は結構おられると思います。

でも講師の知る限り、はじめの段階では話す時も聞く時も混乱することが多いです。

余談で、여덟 が連音化の条件に無い場合に、ㄼパッチムを両方発音される方が散見されます。

これは、ある程度学習経験がおありの方も例外ではなく、このような2重パッチム(겹받침)の発音も、テキストで今一度確認しましょう。

 


では第3問・応答文問題です。

各選択肢は毎回短いです。
問題文が聞こえてくる前にさっと見ておいて、もしできたら訳でも付けておきましょう。

2)での決まり文句はすぐ聞き取れるようにしましょう。
お手持ちの教材に載っているのではないでしょうか。

3)4)も平易で、前回より易化しました。

今回は正直、全問正解しておきたい出題です。
入門用テキストにあまねく載っている文句が採用されたからです。

 

 

では第4問の、応答文を聞き取って答える問題です。

 

ここでは、問題用紙に書いてある問いかけ文を見て、

〔何に注意して聞き取らなければならないか〕

を頭に思い描いて、選択肢文の音声を待ちましょう。

これは、大げさに言い換えると、

〔問いかけ文の中で、何に答える‘義務’があるか〕

です。

1)は、女性が男性の提案に同意するか否かを答える‘義務’があるので、「コーヒーに砂糖を入れることを受け入れるのかなぁ…」と思いながら準備をしておきます。
そう準備しておけば、メモは要りませんね。

すると、

①[同意した] ②[提案を聞いていない] ③[返答が矛盾] ④[提案を聞いていない]

が正解です。それぞれの細かい内容・語句までは分からなくてもOKです。

この要領で、

2)<空港までの所要時間 → 数字を聞き取る必要があるかも>

3)<傘の所持確認>

4)<来ることを促されている → 「行く」と答えるかも>

と準備します。

会話って、結局はこのようなもので、若干窮屈ではあるんですが、普段の練習で〔会話の文脈〕にも注視すると、問答がサッとできるようになるので有効です。

余談で、1)について、これ一つとっても韓国語って、日本語の「はい」「いいえ」と同じで分かりやすいですよね。

この返答がもし英語なら、冒頭が No です。
英語のYes,Noは「はい/네」「いいえ/아뇨」と違い、後続に肯定文/否定文が続く、その‘前振り’なので、発想の転換が要ります。

あと、「行く」「来る」の類いも、日韓両語と欧米諸語では、発話の基準点が違いますよね。
これは講師が知る限り、例えばイタリア語 andare,venire でもそうです。

こういう点を大いに利用して、とっとと韓国語を話せるようになっちゃいましょう!


では第5問で、男女の会話文内容を問う問題です。

ここでの選択肢文はパターン化しています。
なので、それを有効利用して、聞き取るべき部分を絞りましょう。
つまり、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する
(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

選択肢には、「二人は~」や他の主語名詞(今回では「雪」)もありますが、基本的には、上記の要領で解答できます。

1) では、①が男性の発話で、④は女性の発話で取捨しましょう。
1回目の朗読でどちらも消せるのが理想で、さらに欲を言えば、男性の発話をひとかたまりでキャッチし、だなと選べると最高です。

続く2)は「男性は」「女性は」がきれいに分かれていて解答しやすいです。

そして3)では、①と②が「二人は~~」なので注意します。

ただ結局は、はじめの男性の発話で③と選べました。
選択肢文そのままの内容で、男性が女性に尋ねています。
確実に正解できたでしょうか。

最後の5)では、問題文に 윤호[允浩]が出てきましたね😁
ユノペンの皆さまにとっては、もしかすると李彧[이재욱]先生の声に、ギャップを感じられたでしょうか😁

それはさておき、ここでも幸い男性の発話だけで解答できますが、2つの発話を合わせる必要があるんですね。頭に加えてお腹も痛いんですね。

皆さまにおかれても、健康には注意したいですね。

次回以降5級を受験する皆さまにおかれては、ここでは同じ作業を最後まで繰り返します。
発音変化が豊富な文句を聞かされることも無いので、事前の選択肢チェックがバッチリできていれば、1回目の朗読で答えられもします。

ということで、いかがでしたか。

難易度的には前回より若干易化しました。
ただ、今までは、この入門級・5級でさえも、難易度の揺れ動きがあったものの、それをきちんと揃えようという跡が、他の級も含めて見られます。

内容的には市販の入門,初級用テキストで採り上げられているものばかりなので、次の4級を目指す上でも、お手元の教材を、完璧に身に付けるまで何度も繰り返し学びましょう。

そして、どれだけ身に付けたかをこまめに確認したいですね。
復習です。普段どれくらい復習ができていますか。
先の「手持ちの教材を完璧に身に付ける」ための重要作業です。

何でもそうで、これという教材を1つ、隅から隅まで完璧に身に付ければ、誰だって話せるようになります。
今、韓国語を自在に操っている方々は、そのようにされたボロボロになった教材を、いくつかお持ちのはずです。

あと、ある生徒さんがご自身で単語の覚え方について、ネットであれこれ調べた結果、共通して出てくる言葉が「音読」だったそうです。

そうです!
学ぶ時は必ず書き、そして声に出しながら書きましょう!
書いているだけの学習は、言葉を選ばなければ時間の無駄です。

頑張りましょう!!

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ハングル能力検定協会より、問題文を載せないようにとクレームが入ったので、その部分を削除しました。


[5級・聞き取り試験の解説・講評]

―前回との比較―

 

<難易度>若干難化。

 

<問題語数>前回並み(各問では増減あり)。

 

<問題内容>『出題形式改訂』による新形式問題あり。

 

今回・第50回試験より、ハン検は聞き取り試験から始まり、途中休憩が無しになりました。

広義的にはハン検「も」で、講師が知る限り、英検や中検でも、

順序の違いはあれど休憩無しです(スペイン語検定{西検}では5級,4級以外筆記のみですが)。

 

途中休憩については、これまで様々な意見が提出されていたので、

この形式を歓迎していらっしゃる方は多いのではないかと思います。

 

 

そして、それにより問題用紙が聞き取り・筆記セットで1つの冊子になりましたね。

まず、今回聞き取れた程度を、上に掲げられている台本で振り返っておきましょう。
あと、正答不正答も気になる中、どれくらい自信を持って解答できたかも問い質しておきたいです。
それらは、4級以降の試験解答のみならず、普段の会話練習にも役立ってきます。

その一方で、試験問題解答のためのリスニングに限っては、全て聞き取れなくてもと解答できます。
この5級では、問題文の語数的にも内容的にも平易なので、全てを聞き取ろうとしても支障はありませんが、これから4級,3級へと上がり、あるいはTOPIK(韓国語能力試験)Ⅰを受験するともなれば、

「あれ、今なんて言ったっけ?」

と、音声1つ1つを理解しようと聞くのはキツいですね。
全て聞き取れるようにするための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにです。

ということで、ハン検のリスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)
(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)


この2本立てでやっていきたいです。

で、これらのうち(2)を実現させるために、聞き取り試験の音声が流れ始めたら、最初の聞き取り試験全体の説明(53秒)、そして各問の説明の間に(平均27秒)、選択肢を最後まで見ておきます。

 

今回の受験前に案内を読んでおいたり、過去問でチェックしていれば、試験中の説明を注意して聞く必要が無いので、最初の全体説明と、各問の説明の間を、全て選択肢チェックに充てます。

もちろん、選択肢チェックの仕方も、この先4級以降のために十二分に考えてやっていきます。
聞き取る時の負担はかなり減ります。

‘韓国語ぺラぺ~ラ’のために、必ずしも必要ではないハン検に、あえて飛び込んで行かれた皆さまに、敬意を表したく存じます。
その意識の高さは、いずれ必ず、‘韓国語ぺラぺ~ラ’の花を咲かせると思います。
韓国語を学べていることに感謝です。

そして講師にとっても、たとえ協会が試験終了後に正答を掲げようが、このような解説執筆の機会をいただけていることに感謝です。
ふとしたことで、こういうことがあっという間にできなくなりますしね。

そういえば、今回は男性音声担当が、久しぶりに、現在NHKラジオ講座ご担当の李泓馥[이홍복]先生ですね。
李泓馥先生ご担当の時は、問題難易度がやや高くなるというジンクスがあります😁


第1問はガラリと変わり、絵説明文問題にリニューアルしました。
前回までのサービス問題っぷりから一転しましたが(前形式は前形式で重要です)、ただ、今までにはあった出題形式です。

問いをチェックすると、1)が何の変哲も無い画ですね。
あと、メモ欄もたっぷり用意されているので、何を聞くことになるのやらと緊張しますが、ふたを開けたら、これが新形式のサービス問題です。

各選択肢では、発音変化が起こる単語が選ばれていないので平易です。
ただ、連音化に耳がきちんと付いていけるか、は盛り込まれているので、試験に出る出ない関係無く、普段から音読を繰り返して、連音化に‘早く’慣れておきましょう。

この連音化(当校では‘パッチムのお引越し’と呼んでいます)に慣れるのが、日本語ネイティブにとっての『韓国語ぺラぺ~ラ』はじめの段階に設けられた壁です。

続く2)は実際のところ、聞こえてくる文がかなり予想できます。

この手の問題では通常、

[物の置き場所]

を訊いてくるので、「鉛筆が机の上にある」なら、

“「上」はなんて言うんだったかなぁ…”

と思い出しながら、放送を待ちます。

問題文では、その他に 의자책상 も訊かれてはいますが、「上」こと は、幸い正答からしか聞こえてこないので大丈夫です。

場所を訊く(位置名詞を訊く)のは、ハン検の入門級で定番なので、次回以降受験を予定されている方は、位置名詞を‘聞いて話せる’ようにしておきましょう。

そして3)は、男子が足を怪我している絵なので、「足」の韓国語単語を思い出しておきます。

ちなみに、「怪我をする」の 다치다(原義が[完全に打つ]だから「怪我する」というのは妄想でしょうか)4級の単語です。


続いて、第2問は前回からと同様に、数詞を聞き取る問題で、1問増えました(3問→4問)。

 

問題文と選択肢それぞれを見て、漢字語数詞か固有語数詞のどちらが聞こえてくるかを、すぐ判断できるようにしたいです。

 

 

数詞と助数詞(単位)のペアを、一つ一つそれぞれ覚える必要はありませんね。

一部例外を除けば、


漢字語数詞  →  順番を数える(序数)


固有語数詞  →  数量を数える


で分けられます。


通常の学習をしていれば、全て正解できます。

音の紛らわしさもありません。

一方で、数詞は他の語句以上に反復練習が必要なので、例えばグループ学習されていたら、お互い問題を出し合って、一緒に確認しましょう。

 

問いかける時は、とりあえず日本語でも構いません。


「真智子さん、今日は何月何日ですか?」 ‘유 월 삼일이에요!’ 

 

「秀子さん、この菓子はいつですか?」 ‘백 엔이에요!’

 

「あかねさん、今何時ですか?」 ‘열 시 반이에요!’

 

 といった感じにですね。

 

ちなみに、とりあえず日本語でも構わない理由は、さっと不意に尋ねたいのと(「クイック」と呼ばれる練習です)答えることができてこそ尋ねられるからです。


数詞の聞き取りは、ハン検で出るからなど関係なく、これからの‘ぺラぺ~ラへ’で必須なので、繰り返し練習し、聞いて話せるようにしておきましょう。

 

ちなみに、今の段階で数字を訊く問いかけ文句(先述なら[日付][誕生日][時間])を、いろいろと覚えておきたいです。


事前の選択肢チェックからしておきたい理想的準備は、全ての数詞の音を思い出しておくことです。

 

それができていると、

 

“あ、これとこれが紛らわしいからヤバい!”

 

と、心と耳の準備ができます。

 

今回は2)で、定番の 6(여섯)8(여덟)の聞き分けが出題されていますが、大丈夫ですか。

 

あと、これもおなじみの、値段を聞き取る問題では、事実上頭の桁だけに耳を傾ければいいので、そこに集中します。

余談で、여덟 が連音化の条件に無い場合に、ㄼパッチムを両方発音される方が散見されます。

これは、ある程度学習経験がおありの方も例外ではなく、このような2重パッチム(겹받침)の発音も、テキストで今一度確認しましょう。


では第3問で、ここもリニューアルし、前回まで第4問にあった応答文問題がここに移り、

問題数が倍になりました。

各選択肢は毎回短いです。
問題文が聞こえてくる前にさっと見ておいて、もしできたら訳でも付けておきましょう。

1)は、③だけ挨拶文句なので、これは不正答だなと予想しておきます(あくまで‘予想’です)。
あとは他の選択肢後もを事前にチェックし、これらを訊くことができる疑問詞って何かな、と頭に描いておきながら放送を待ちます。

この、

[応答文内容を訊くことができる疑問詞に注意する]

解法は4)でも使えて、[人],[人数],[時間]のどれを訊いてくるのかなと、事前の選択肢チェックを経て、お耳を準備しておくんですね。

続く2)は、各選択肢文で主語を押さえます。

 

①聞き手と話者{正答}(1人称複数)

②話者{正答}(1人称)

③話者{正答}(1人称)

④동생(3人称)


つまり、「誰の事について訊くのかなぁ…」と思いながら放送を待ちます。

(    )にある、応答文の主語人称という捉え方は、中級以上を受験される時に使いましょう。

問いかけ文は、동생 について訊いていますね。

そして3)では、①と②で服に関して答えています。

あとに続く ①사고 싶어요,②입었어요(述語用言)をチェックしておきます。

 

もし、③か④だと、問いかけ内容の範囲が広がるので難しそうと緊張してしまう中、

問いかけでは定番の文句が聞こえてきました。

これからの会話練習、そして上の級を受験するにおいて、


〔会話の文脈〕

 

を母語から問い質してみるのは、結構役立ちます。

 

例えば、


A:「舞侑子さん、ランチは何を食べましょうか?」 

 

B:「ランチですか? 今日はバイキングでした」


この会話が不自然な理由を問い質しておくんです。

 

新形式の第5問は、第4問にあった応答文を聞き取って答える問題で、ここも問題数が増えました(3問→5問)

ここでは、問題用紙に書いてある問いかけ文を見て、

〔何に注意して聞き取らなければならないか〕

を頭に思い描いて、選択肢文の音声を待ちましょう。
これは、大げさに言い換えると、

〔女性は男性の文句に対して、何に答える‘義務’があるか〕

です。

1)は、女性が先生の所在に答える‘義務’があるので、「先生はいるのか、いないのか…」と思いながら準備をしておきます。
そうしておけば、メモは要りませんね。

すると、最後のが正解です。
それぞれの細かい内容・語句までは分からなくてもOKです。

この要領で、

2)<話者{正答}と姉が韓国在住か>
3)<話者{正答}に誕生日についてどうこう言う → 「おめでとう」だろな>
4)<お冷に依頼に話者{正答}が答える → 同意したり「お待ちください」とか言うだろな>


と準備します。

会話って、結局はこのようなもので、若干窮屈ではあるんですが、普段の練習で〔会話の文脈〕にも注視すると、問答がサッとできるようになるので有効です。


では第5問で、旧第7問の、男女の会話文内容を問う問題です。
全5問になり(旧形式は3問)、日訳問題と文章/会話文問題が無くなりました。

ここでの選択肢文はパターン化しています。
なので、それを有効利用して、聞き取るべき部分を絞りましょう。
つまり、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する
女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する
(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

選択肢には、「二人は~」や他の主語名詞(今回では「試験」「今日のフルーツジュース」)というのもありますが、基本的には、上記の要領で解答できます。

1) では、①④「試験」②③「試験の結果」という共通部分を消して、それぞれの末尾部分(述語用言)をチェックします。

ここでは、잘 を問い質しておきます。
は[良い状態で]という本来の意味(「原義」といい、当校では「コアイメージ」と呼んでいます)があります。

一方で、これを「よく」と解釈されている方が多いですが、この解釈だと、日訳でよく不自然になりますよね。
この問題でも「よく受けました」ではありません。
試験を受けた[頻度]ではなく、先の[良い状態で]なので、

[良い状態で]受けた = よくできた,出来がよかった

という意味です。

がうまく使えるようになると、ご自身の会話がすごく韓国語らしくなります。
それらの具体例については、執筆時間の都合上割愛します。
ご自身で、あるいは先生に訊いて、いろんな例を集めておきましょう。

当校にご質問されても、もちろんOKです。

続く2)では、①~④「二人」にどういう共通点があるかに注意します。
同じ作業を最後まで繰り返しましょう。
発音変化が豊富な文句を聞かされることも無いので、事前の選択肢チェックがバッチリできていれば、1回目の朗読で答えられもします。

3)では、男性の発話で「男性は~~」の②が消えて、続く女性の発話に合わせて解答し、4)はジュースについて聞こえてきそうということで(①②)問題文は、「フルーツ」の単語を問うています。「りんご」か(①)「ぶどう」か(②)ですね。

③④をこのように作った理由は分かりかねますが(講師が鈍感なだけかな?)とにかく、聞こえてきた 사과[沙果] に合わせて解答します。

最後の5)は、②と④が女性,男性各々の発話‘だけで’選択肢を取捨できそうと押さえておいて、女性2つめの発話から、二人が会う日はまだ決まっていませんね。

ちなみに、続く筆記試験は、聞き取り試験終了アナウンスがあってから見ることができるので、この間はマークミスの確認か、あとは深呼吸でもして、次の筆記試験に備えましょう。


ということで、いかがでしたか。
他の級と違い、協会からの事前告知が無い箇所で問題形式が変わっていますが、難易度的にはほとんど変わりません。

今回からの新形式は、〔会話を聞き取る〕ことに主眼が置かれた、より実践的なリスニング試験になりました。
一方では、ハン検ならではの翻訳が、これまでおこなわれた数度の出題形式変更を経て、全て消えてしまったのは、講師個人的に寂しいところを感じさせます。

とにかく、内容的には市販の入門,初級用テキストで採り上げられているものばかりなので、次の4級を目指す上でも、お手元の教材を、完璧に身に付けるまで何度も繰り返し学びましょう。

そして、どれだけ身に付けたかをこまめに確認したいですね。

おつかれさまでした。


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