ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、その部分を削除しました。
それでは、第9問の会話文問題です。
1)は( 33 )直前の 긴 と、後続のB2つめの発話が正答根拠です。
긴(기는) が反対関係の文脈を持っているのはご存じでしょう。
具体的には 는 が反対を表し、これによって 만들다 が否定されます。
2)3)は平易で、4)で、たとえ会話文を読んでわけが分からないとしても、①と③の2択にはできるようにしましょう。
ここまでは、2級相当の語句知識が要らないからです。
なぜ2択にできるんでしょうか。
どちらも、尊敬補助語幹 (으)시 があり、会話中の主語人称とずれるからです。
実用の会話ではそんなことを気にしなくてOKな中で、試験問題解答では、こういう‘文法’をフル活用したいですね。
ところで、当校では筆記の会話文問題について、今や手を持て余している感を覚え、聞き取り問題でも問うているなら、『会話』という行為の性質上、筆記問題では無くしてもいいのではと、協会に質問したことがあります。
その回答をいただきました。
こう言う意図があって、筆記でも会話文問題を出題しているそうです。
では、長文問題を見ていきましょう。
今回も内容一致が半数あり、つまり語彙力を訊いていますが(作問が簡単という面もあります)、前回に引き続き挿入文問題を出してきました。
内容一致問題は、各選択肢で正誤を出す所が決まっているので、ぜひ問題文と各選択肢を今一度対照し、成語の箇所を見定めておいてください。
すると、ある共通点が見えてきます。
内容一致については、問題文と選択肢を語句的に対照するだけで、過去問集程度の解説でも、基本的には納得できるので(質問はお寄せください)、ここでは、第12問【問1】の挿入文問題を見てみます。
北の問題で挿入文が出ているのに、やや緊張させます。
北の問題は、通例語彙的に取っつきにくいのが出されますしね。
北特有の語彙(인차,일없다 など)はありません。
でも今回は、解答と関係無い3行目の発話で일없어요 が出てきました。
韓国では 괜찮아요 で、講師もたまに冗談で使ったりしますが。
ではまず、その挿入文を確認します。
問題文を読み、그런데 を挟んで、後続の動作と反対の動作あるいは状態が出てきたら、そこが正答候補かも、と考えましょう。
あとは、그 が指す人も意識します。
(A)(B)が✖なのは明らかです。
それらの前文と「その場に立っていた」を反対関係で結べません。
そして(C)では、
달려가다 → 표를 접어들다 → 서있다
という、いわゆる動作の時系列が合います。
残りの(D)だと、同じことを繰り返してしまいます(움직이지 않다 = 서있다)。
では、最後の翻訳問題です。
韓日訳問題では2)で、슬쩍 の知識と共に、떠보다 をあらためて見てみましょう。
〔뜨다 + 보다〕
で出来ているので、対象(目的語)を[浮かび上がらせて(뜨다)]、つまり対象をはっきりした状態にして[見る]から「探る」が合うわけです。
ちなみに①「のぞく」は、
〔内→外(내다보다)〕 〔外→内(들여다보다)〕
と、のぞく方向で使い分けることに注意です。
ちなみに、3)の④は、みんなで笑いましょう😁🤣
次に日韓訳では2)で、1級なら 곧이듣다 を出してきます。
そして3)で、①と③の2択にさせようとしているのは明らかです。
誤答されたとしても、この2択という最低条件をクリアしていたらよしとしておきましょう。
あとは、④ 입담 が、
◎말하는 솜씨나 힘.
という意味から、問題文「(余計な)口」と合わず×です。
翻訳問題は出題がマーク式(客観式)であっても、基本はあくまで‘自分の手で’訳しましょう。「翻訳」とは本来そうです。
翻訳問題でのマーク式(客観式)解答は、人員不足による解答採点作業の合理化の方便で、受験者数が今ほどではなかった昔は、5級でも記述式解答だったからです。
翻訳は本来すごく楽しくて、日韓両語間の訳は、酷似している点が多々あるからこその楽しさがあります。
いずれ、それらを共有したいですね。
ということで、2級試験が終了しました。
ここまで来て、残りは1級ですが、受験されますか?
その気持ちが湧いてきたら、ぜひ挑戦しましょう。
受験料1万円(2021年2月現在)は、それほど高くなかったりします。
例えば、講師がずっと挑戦している英検準1級は、約3年間で、
6,900円→8,400→10,700円(会場での受験)/10,200円(S-CBT式{パソコンでの受験})
と、想像しなかったハン検1級越え状態です。
今思うに、講師が1級を受検した動機は、韓国語講師業をするにおいて、自身が韓国語ノンネイティブであるのと、学歴が無いからという、それだけです。
1級を獲っておけば、ハン検に限れば、1級対策まで扱えますしね。
そして、失礼を承知で、2次試験についてのご助言をいただいたのが、ここでのご縁が出来たきっかけなのですが、1級も受検される皆さまを心から応援いたします。
今は何より、ここ最近の世の中を振り返り、
“今こうやって普通に学べていることに感謝し、
当たり前と思えることは決して当たり前ではない”
この事実を見つめ直し、「ありがとう」を繰り返しながら、学びを大切にしたいものです。
おつかれさまでございました。
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