ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、その部分を削除しました。
では第4問の、短めの対話文と文章を聞き取る問題です。
読解問題でいうリードが問いに書いてあるので、この問題まで進むまでに、合間合間できちんとチェックしておきましょう。
今回は2)を除いて内容一致で、ということは、問題文全体を聞き取る必要があります。
さらに、内容一致問題はやはり、難易度が上がります。
その理由は、聞き取りも読解も、他の問い(話者/筆者の主張,文のテーマ,要旨など)と違い、
問題文全体と各選択肢を対照しなければならないからです。
しかも、その対照する(させられる)箇所は、ほとんどが具体的な語句,表現が並んでいて、そうであるほど、検討する度合いは仔細なのも、内容一致問題を難易度高めにしている理由の一つです。
とにかく、内容一致問題は、解答が面倒ですね。
まず1)では、選択肢を見ると、地下鉄に関する問題文らしいです。
選択肢中にある 서울역(ソウル駅{発音は 서울력})명동역[明洞駅]{発音は 명동녁}は、観光客の利用頻度が比較的高い駅で、それらを利用した時の知識を使って、解答しようとされた方がおられるかもしれません。
でもそれは危険です。試験問題では、実際のソウル駅,明洞駅そして、それらの駅を走る地下鉄路線(この場合は1号線と4号線)に忠実な内容でなくてもよく、よほど、受験者に誤解を与えたり、特定の思想を伝えるようなものでもない限り、それこそ創作しても構わないからです。
あくまで‘聞こえてきたこと’に合わせて解答しましょう。
実際は、問題文が実在に忠実ではあり、利用時の知識があれば、問題文がイマイチ聞き取れなくても解答できます。
例えば①でも、問題文中の 이번 と 서울역 を聞き取れさえすれば、確かに明洞駅に行こうとすると、もし4号線に乗っている場合はそのまま乗車でOKですが、1号線ならソウル駅で4号線に乗り換えなければなりませんね。
聞き取り問題・読解問題を、自分に知識で解けるのは、万に一つの確率なので当てになりませんが、ソウル地下鉄事情に明るい方は得しました。
ただ、④のような選択肢には注意しましょう。
次の2)以降も選択肢を事前に十分チェックした上で朗読を待ちましょう。
その2)のように、何について話しているかを選ぶ問題とは、結局何を選ぶかを知っておきましょう。
それは言い換えれば、正答根拠箇所が何で、それはどう出てくるか、です。
今回は、たった2文という、短い問題文なので、そんなことまで問い質す必要はありません。
一方で、これまでの平均語数は、今回より長いです。
準2級ではこれが標準の語数ですが、台本を見れば、その正答根拠箇所は明らかで、これを聞くだけにしても、正答根拠が聞こえてくる‘筋道’は明らかです。
内容一致と同じノリで、問題文全体を聞かないと解けないわけではないので、聴解の仕方そして解答の仕方を工夫しましょう。
ちなみに今回の2)は、その2文のうち、はじめの文が④の言い換えといえますね。
次の3)は、選択肢が例の‘여자는 남자는パターン’なので、女性男性それぞれの発話と1つずつ対照していきます。
そして、このように解答します。
男性2つめの発話 → ②○
そのままですね。
ㄻパッチムは、通常とは例外に ㅁ を発音することも確認しましょう。
続く4)は、③以外が女性についての記述です。
女性2つめの発話 → ②〇
と、このように解答できましたが、女性の発話は2つ共、男性の発話内容に対する相づち程度なんですね。
通常と違うパターンの出題で、講師は、こういうのもあるなと気付かされました。
最後の第5問です。
毎回確認していることで、文章でも会話文でも、まず冒頭文が大切です。
会話文ならはじめの発話で、この部分(一文)を2度の聞き取りで100%理解しておくよう、耳を傾ける必要があります。
基本的に、問題文の内容がどういうものなのかを、聞く前に推測できないからです。
先の第4問と同じように、リード文を‘必ず’参考にします。
とはいうものの、今回は内容一致と文章・会話文のテーマというシンプルな出題で、リード文を参考にできないのが残念です。
試験とすれば、この方が受検者の実力をより的確に測ることができはしますけどね。
そしてここからは、ある程度メモを取る必要があります。
メモの取り方を研究しておきましょう。
ある程度の長さがあるので、一にも二にもメモの取り方が勝負を左右します。
もちろん、1回目の朗読でのメモり方と、2回目でのメモり方は、ガラリと変えなければなりません。
ちなみに、選択肢のメモまでは不要です。
メモを見ながら、あるいは頭に残った短期記憶と、聞こえてくる選択肢を直接対照させましょう。
まず1)は、解答が面倒くさい内容一致で、問題文全体を対照する必要があります。
冒頭文を聞き取れた程度を確認するとともに、これをメモったら(もちろんディクテのようにする必要はありませんよ)さらに、冒頭文がこうなら、後続文がどう続いていくかという予想もできると完璧ですね。
ある程度の想像は付きます。この具体的状況ですね。
そして、最後には、この予防法や対処法が聞こえてくるとまで予想できます。
問題文のメモに役立てましょう。
正答根拠と正答③は、やはり、内容一致問題で典型的に正誤の違いを出す所で設けられています。
④は 절대로 があるので、これ1語で問題文と比べるまでも無く×と分かりますね。
ちなみに、問題文自体は、今の新型コロナウイルス(코로나19)について、一般的に言われていることにも共通するので、その知識で解けたりもします。
そして2)で、先の第4問2)のように、全て聞く必要はありません。
自分でその部分を拾い、メモっておきます。他の部分は無視してOKです。
その部分を言い換えた選択肢をマークします。
もちろん、この時に耳の語彙力が訊かれています。
解答は事実上、‘その部分’である冒頭文1文を聞き取れれば解ける、安い問題です。
2回聞けば、冒頭文が‘その部分’であることは明らかです。
④のように、自分で想像して、勝手に話を進めて解釈しないようにしましょう。
ところで、スマホが定着した今、日本語「ケータイ」もそうで、휴대폰 は間もなく死語になりそうですね。
続く3)でも、2)と同じように聴解します。
問題文を聞いただけの時点では、語学の重要性を述べる選択肢を選ぶのかなと想像できそうですが、
それについての選択肢は聞こえてきませんでした。
単純に‘こんなことがありました’というのを選ぶということで、ちょっとひねってきました。
ただ、この‘出題をひねってきた’という解釈は、過去問分析が進んだことのマイナス面ともいえます。
過去問をきちんと解いておくことは、いきなり過去問を解くのはよくないとはいえ、どんな試験であれ必須中の必須ですが、そこで得られたことで、逆にヘンな知識や視点を持ってしまうんですね。
この問題などは、基本的にリスニング力があり、予備知識無く素直に聞けば、あ!④ですねと、素直に選べそうです。
過去問分析という、正統の対策学習にも、一長一短があるものです。
ということで、準2級・聞き取り問題が終了しました。
いかがでしたか。
問題文が一部極端に短くなったものの、解答は前回の難化を引き継いでいます。
よく復習しておきましょう。
いずれ私達は、この問題で語られていることを自由自在に話して、普通に聞けるようになりたいですからね。
今こうやって普通に学べる幸せをかみしめながら、今回の解説を結びます。
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