ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。



それでは第4問です。


1)は文章の要旨を選ぶ問題で、先の第3問に続き、

問題文中の語句さえ分かれば解答が楽なので安心します。

 

正答根拠つまり要旨は、第1文 지만 以降です。

第2文はその具体説明なので、聞き取らなくてもいいです。

次の問題の選択肢をチェックしましょう。

 

続く2)と3)は内容一致なので、これまでのようにはいかず、

問題文全体を聞き取る必要があります。

 

2)の選択肢には①②③に 홍삼[紅蔘]とあるので、
これについて聞こえてくるのは間違いなく、

どういう物なんやろなあと思いながら聞きましょう。

 

あとは、上で上げてくださっている台本と各選択肢を対照し、

正答根拠と不正答根拠両方を明らかにしておいてください。
必ずですよ!!

 

そして、3)の正答とその根拠部分を合わせるのがやや難しいかもしれません。


では第5問,第6問で、2つの問いに答える問題です。


第5問では、問いと聞き方が前回と同じです。


【問1】女性の主張

    / 正答根拠を自分で特定・各選択肢はさっと見る程度 

 

【問2】男性がこれから執ると思われる行動
    / 正答根拠を自分で特定・各選択肢はさっと見る程度


で、特定した正答根拠だけはメモしておきましょう。

 

余談で、【問2】のような問題は、通常相手の発話に正答根拠があり、

当人はそれに同意するといった文脈が多いですが、
今回は当人自身が正答根拠を述べました。

なので平易です。


そして第6問で、

 

【問1】問題文のタイトル
    / 各選択肢は先に見て聴解(各選択肢が句だから)

 

【問2】内容一致
    / 各選択肢は先に見て聴解

 

この問題では、【問2】の選択肢を十二分に吟味しましょう。

②は、これから 문화유산해설사[文化遺産解説士]について語られるのが明らかな中で、

これが正答とは考えられませんが、そう疑う程度にしておきます。

あくまで、問題文からそう聞こえてきたら正解ですからね。


【問1】は平易です。

冒頭文が、TOPIK作文でもおなじみの構文で、

各選択肢にある 문화유산통해설사[文化遺産解説士]という特定の語を説明しています。

これ1つで正解がと分かり、この後はどうせ、

その人の具体的な役割や、仕事内容が語られるんやろなと察しが付きます。


その具体説明部分で、【問2】内容一致問題の正答根拠を配置することが、

問題文を聞く聞かないは無関係に、そうなっているので、そうだと決めてかかって、

2回目を含む残りの朗読を聞きましょう。

 

では最後に、第7問の日訳問題です。


普段の対策学習では、リスニングでもあくまで‘自分の手で’訳しましょう。

このマーク式解答が、試験運営上止むなく執られているものです。

受験者が少なく、試験運営規模も現在ほどではなかった昔は、

記述式日訳問題と、さらに書き取り問題(部分書き取り,全文書き取り)があったからです。

 

余談で、講師が初受験した第15回(1999年春季)では、

試験会場が8ヶ所(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・福岡)で、

その前回の受験者数が約2,100名ですからね。

 

各問のポイントとなる部分をざっと確認していくと、

1)조목조목(一応 따지다 も解答に関わってはいますが、これをメインに訊いています) 

 

2)말도 많고 탈도 많다

 

3)죽고 못살다(問題文前半と反対関係にあるのも根拠にしましょう)

 

4)ㄴ들[反語表現]

 

4)に注意ですね。

接続語尾ㄴ들 によって反語表現が出来るので、못하겠어요 反対です。

 

反語表現は、ハン検で準2級を皮切りに付きまとってきます。

さっと解釈できるようにしておきましょう。


 

ということで、2級・聞き取り試験を振り返りました。

ハン検2級の特徴が色濃く出た出題です。

 

冒頭で確認した通り、ハン検の特性に合わせて、これからも練習しましょう。

ところで、ハン検では聞き取り試験中に筆記問題を解くのが禁止されていますが、
講師個人的には、それができるのも‘ハングル能力’なので、
構わないのではと思っています。
つまり、選択肢を事前に吟味した上で、解答するためのリスニングをすると、
それだけ聴解量と解答時間を減らすことができて、その分余裕を作れるし、
それを作れたこと自体が、まさに立派な能力と認定されるに値するからです。

 

この解説をご覧くださった皆さまはいかがお考えですか?


今こうやって普通に学べる幸せをかみしめながら、今回の解説を結びます。


おつかれさまでした。


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