ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、その部分を削除しました。



―前回との比較―

 

<難易度>難化。

 

<問題量>前回並み。

 

<問題内容>内容一致が増。


여러분,안녕하십니까?

 

級を問わず、ここ数年のハン検で見られる出題傾向、そしてハン検協会が、当校がお送りした質問状への回答を通じて示した出題方針から、同じ韓国語の試験ならTOPIKとは違う、ハン検合格/不合格理由が見えてきました。


個々人の事情は除き、単純明快にこう分かれます。

「単語を十分覚えたから受かった」

「単語を十分覚えなかったから落ちた」


この解説をご覧くださった皆さまが日々チェックされているであろう、ハン検を目指す方々が上げてらっしゃる各SNSの記事,画像,コメントでも、語られることは単語を覚えること、語彙を増やすことばかりだと思います。

韓国語の語法や解釈、読解/聴解にはほとんど触れられていません。

聴解つまりリスニングであっても、聞き取れた/聞き取れなかった語に焦点が当たったり。

 

なので、例えば1級の1次試験に合格しても、2次の面接試験つまり会話で落ちる方もいます。
実際のところ、ハン検で問われるのは韓国語を使用する「能力」と別物であることも分かります。

 

一方で、韓国語実用力を養うためには、語句を増やしていくことが欠かせませんね。

どんどん覚えていきましょう。

純粋な韓国語実用力を確認したくなったら、TOPIKを利用しましょう。

そういう意味で、筆記試験の解説でも触れていますが、ハン検とTOPIKは、コンセプトが全く違うことを、ここで再度確認します。


そして、当校ではこれまでハン検を、日本語ネイティブにとっての韓国語学習段階を測る試験と定義していましたが、それを改めて、

 

『韓国語の語彙力を測る試験』

 

とします。

余談で、東京のある生徒さんから、今回の聞き取り試験問題・男性音声担当は、ご存知李泓馥[이홍복]先生がお休みと聞いていました。
これまたおなじみの李栽彧[이재욱]先生ご担当ですね。
女性音声担当は、ずっと林周禧[임주희]先生です。


第1問は、4級,3級でも出題されている説明語句問題です。

メモする程の文ではなく、過去問の台本を見れば、文型がほぼ決まっています。
今回の問題文もそれに合わせて作られていて、3級とのレベル差を付けている要素の一つにあたりますが、それを意識して聞く練習をしておけば、あとは‘聞いて分かる語句’の量で決まります。
その文型パターンに合わせて、トウミにある語を説明する文を書いてみるのもいいですね。

そのことも含めて、この説明語句問題の対策学習は4つで、今回は固有語名詞・固有語形容詞・慣用句・ことわざが出題されましたね。

まず1)で、동아리 は当校でも、生徒さん同士のコミュニティ名として使っているし、受検された皆さまの中にも、学習仲間をこう名付けたりされているのではないでしょうか。
それこそ、集う者同士、問題文のような目的を持ってですね。

ちなみに④동그라미は、これから2級,1級の聞き取り試験で聞くので、今のうちから覚えておきましょうか。

続く2)のような、中級でおよそ扱う形容詞の説明文は、韓国語の形容詞本来の性質から、自然と難しいものになりますね。

さらにここでは、説明文でも 점잖다(発音は<점잔타>)の知識も訊いてきています。
一方で、選択肢語の正答/不正答の差ははっきりしています。
あえて挙げれば、②と③で迷わせるかもしれませんが、②쑥스럽다 は「静かでおとなしい」とはズレますね。

一応、국어사전 を見てみると、

 

◎하는 짓이나 모양이 자연스럽지 못하여 우습고 싱거운 데가 있다.


というように、

 

[(行動・ありさまの)不自然さ,ぎこちなさ] [(見る者にとっての)物足りなさ]

 

を形容する語だからです。

そして後半2問の慣用句・ことわざ問題は、実際のところ、解答が当てずっぽうだったという方が結構おられるかもしれません。
単語ならいざ知らず、慣用句の意味を韓国語で説明するのは、レベルが数段上がります。

大切なのは、主語名詞と末尾用言をなんとしても聞き取ることです。
中間の修飾句や目的語,二重主語などは具体的で、リスニングではそれらが具体的であるほど、聴解が難しくなるのは常だからです。

今回の説明文なら、以下の語句だけでも最低キャッチできると、正答句と部分で対照できます。

3)일 사건 (명백하다 뻔하다

4)(윗사람 윗물)(아랫사람 아랫물행동하다


前回に比べての難易度は同程度と見ています。
後半の問題は、ふたを開ければ、そんなに緊張しなくてもよかったですね。


次の第2問は内容一致問題です(選択肢は韓国語)。

 

各選択肢から、他級にも共通する、

남자는 ~~ → 男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

여자는 ~~ → 女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

この時点で想定できることとしては、準2級なので、上のことを確認したとはいえ、例えば相手のことを代弁する、つまり女性,男性が自身のことを言わない可能性が高いことです。
TOPIKの 듣기 でよくあることで、そのように疑ってかかっておいて放送を待ちましょう。

では1)で、選択肢全てが男性について記述なので、問題用紙にある通り、男性の発話だけで取捨し、それだけで正答が出なかったら女性の発話にも耳を傾けることにしましょう。

男性の発話→①×(「10階のボタンを押してください」)②が×(女性に頼んでいる)

残念ながら、③④が残ったので女性の発話も聞き、を選びます。
準2級レベルの、いたって日常的なやり取りですね。

そして2)は、男性の発話に注意して聞き取ります(①~③)。
一応、はじめの女性発話で、唯一女性のついての記述④が消えて、男性はきちんとについて話しています。
[時間] + 내내 の知識を訊く問題です。

続く3)でも同じように聞いていきましょう。
②と④が二人のことについてなので、もし女男両人の発話内容を同時に確認するのがキツかったら、1回目の朗読で①と③を対照し、2回目で②④を検討しましょう。

では、各発話に合わせて、選択肢が取捨されていく順番を確認します。

男性の発話 → ①×(参加したい)

女性の発話 → ④○(人手が足りないと、男性の参加を喜んでいる)


※②③は該当無し

正答根拠に関わっている慣用句は 일손이 부족하다 ですが、잘됐다 を聞き取れさえすれば④を選べます。

4)も同じように聞いていきます。

女性の発話 → ②×,③×(新聞で株価下落のニュースを見た)

男性の発話 → ①○

④にある 경기[競技]は、日本語でいう「試合」です。

難易度は前回並みです。でも、問題文語数が少し増えました。


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