ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。
続いて第6問の会話文問題です。
1)が安くて、2)は聞き取り問題でも聞こえてきた 구급차[救急車]が正答根拠です。
これが来ている理由は何か、ということですね。
次の3)で、講師は正直ペンが止まりました。
で、A2つめの発話を見直しました。
괜찮아지다(괜찮다 + 아/어지다)ということは、
はじめ 괜찮다 でないのが 괜찮다‘になる’ので、
〔はじめ 괜찮다 でない = マイナス的 = ( 24 )〕
で、マイナス的なのは①と③で、
③では 답장[答状]が会話内容と無関係で✖とでき、正解は①やと。
皆さまも正解できましたか。
続いて、第7問の漢字音問題です。
最近は日本語と韓国語の漢字音にある対応関係が扱われたりしますね。
例外が多く存在し、まだ完全に体系化されてはいませんが、
一応便利なので有効利用しましょう。
それを駆使すれば、最近テキストやラジオ講座でも紹介される例(一部例外あり)の、
日本漢字音「い」「う」 = 朝鮮漢字音 ㅇ
日本漢字音「ん」 = 朝鮮漢字音 ㄴ,ㅁ
をはじめ、未知の漢字語も読み取れたりするし、
この漢字がなぜ韓国語で(朝鮮漢字音で)こうなるかも分かるので、
より実感できて覚えられます。
今回の出題なら、3)をこの法則ですぐ④を消せますしね。
余談で、ある方が、
「韓国人が漢字をそんなに使わないんだから、いちいち漢字まで見なくていいじゃないか!」
と半ギレ気味におっしゃいました。皆さまはどうお考えですか。
今回は、1)직[職]で、日本漢字音がクで終わっているので、①[集]はすぐ消せますが、
[職]がサ行ではじまり、サ行,ザ行は朝鮮漢字音〔ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ〕に対応し、
この点ではOKですが、③[植]も④[食]も、子音はㅅ を取るんですよね。
②[直]は子音がタ行でありながら、朝鮮漢字音の子音が例外的に ㅈ です。
それでは、大問が3つある文章問題です。
はじめに、問題文を読む前に問いを読むという作業をしつつ、
今回は、文脈を問う穴埋めと内容一致がメインです。
通常は、はじめに問いを確認し、選択肢は見ずに問題文を読み始めますが、
内容一致問題は、先に選択肢を見ても構いません。
問題文が長いと、選択肢を先に見るのが必須になりますが、そうではなく短いので、
好みでやりましょう。
文章問題はじめの第8問では【問1】で、形容詞を選ぶ問題でありながら、
文脈を問うています。
文脈を問うといっても、これ一文中で解決するので安いです。
文脈はもちろん<イコール>で、助詞 이 を間に、前文の内容をひと言でいえば、
① 아쉽다 ですよね。
続く第9問・会話文は平易なのでスルーして(質問はお寄せください<nwoma0603@gmail.com>)、
そして、第10問の文章問題を見ていきます。
この先もし、TOPIKⅡを受験しようとお考えの方は、
今のうちから、この文中の語句を覚えつつ、文構造を押さえておきましょう。
当校が提唱している、TOPIKテクニック略して「トピテク」を駆使できるようになります。
【問1】の穴埋め問題は、( 33 )を含んだ文の前文が、冒頭文に対する、
[主張1つめ(具体的計画を立てて書くべき)]の具体説明で、
(2つめは4行目 그리고 以降の1文です)、
その具体説明がマイナス面からされているのが正答根拠です。
(具体的計画を立てて書く)がプラス的ですから、
その反対、マイナス的なのは、各選択肢のうち④だけです。
近年に無い易化ぶりです。
正答の出し方は変わらずハン検的なので、その出題傾向に合わせて対策学習をしていきましょう。
では、最後の翻訳問題です。
韓日訳の第11問 3)では、ハン検3級の超常連さん、副詞 덜 が出題されました。
さらにこれは、第51回2)とほとんど同じで、見覚えがおありやったと思います。
そして第12問・日韓訳でも、
1)が、第48回2)とモロ同じです。
“これ、見たことある!”と正解されたら、それはそれでもちろん自画自賛しましょう。
ということで、3級試験が終わりました。
今、一つの達成感に浸っていらっしゃるでしょうか。
ここまできたら、韓国語とはもう一生の付き合いですね。
ハン検3級受検・合格まで韓国語学習を続けてこられたことに、
あらためて敬意を表したく存じます。
これから韓国語とどう付き合っていこうかとお考えですか。
この先の準2級,2級と共に、もしTOPIKをまだ受けたことがおありでなければ、
それにもぜひ挑戦なさってください。
先述で、TOPIKは実用韓国語力と、
韓国語を通じた論理的思考力と表現力を測ると定義しましたが、
ハン検とTOPIKは、同じ韓国語系資格試験でも、コンセプトが全く違うもので、
TOPIKは、語句の知識を重点的に訊くことをせず、
上記の能力を、全世界の韓国語ノンネイティブに訊いてきます。
TOPIKでは、語句の知識を聞くこと/書くこと/読むことそれら自体で受験者に問い、
問いでは主に、内容一致問題で訊いてきます。
なので、
‘TOPIKは覚えたことを確認できる、
ハングル検定は知らないことを確認できる’
という、語学は暗記することといった、単純思考で説明できるものではありません。
ハン検とTOPIKそれぞれの特徴と利点をよく知り活用して、
これからもさらに韓国語を学んでいきましょう。
そして何より、ここ最近の世の中を振り返り、
“今こうやって普通に学べていることに感謝し、当たり前と思えることは決して当たり前ではない”
この事実の見つめ直し、「ありがとう」を繰り返しながら、学びを大切にしたいものです。
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