ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。
―前回との比較―
<難易度>やや難化。
<問題量>やや増。
<問題内容>問題形式はほぼ同じ。
여러분,안녕하십니까?
ハン検に限らず、もちろん他言語の試験も含めて、
リスニング試験は、リスニングであっても、
『試験問題解答のためのリスニング』
が重要で、リスニング練習・三種の神器である、
音読,シャドーイング,ディクテーション
は、それの前提に位置します。
あるいは、試験問題リスニングとは別次元にある場合の方が多い、
実用のための練習です。
例えば言うまでも無いことで、試験問題リスニングと韓ドラ視聴は全くの別物ですよね。
聞き取り問題は筆記問題と打って変わって、
内容理解に主眼が置かれているので(第1問を除く)、
『試験問題解答のためのリスニング』
を理解し、その練習を繰り返しましょう。
第1問は、4級,3級でも出題されている説明語句問題です。
メモする程の文ではなく、過去問の台本を見れば、文型がほぼ決まっています。
今回の問題文もそれに合わせて作られていて、
3級とのレベル差を付けている要素の一つにあたりますが、
それを意識して聞く練習をすれば、あとは‘聞いて分かる語句’の量で決まります。
その文型パターンに合わせて、トウミにある語を説明する文を書くのもいいですね。
そのことも含めて、この説明語句問題の対策学習は4つで、
毎回漢字語・用言・慣用句・成語(今回は無し)が出題されています。
まず1)で、鼻音化する 받는 것<반는 걷>がありはしますが、大丈夫ですね。
準2級受験レベルまでこられた方が、もしこれを聞き取れないというのは、
車のバック駐車ができないようなものです。
続く2)の正答語① 간직하다 は、講師的に実用できることをおすすめしています。
特に今、恋をしているなら。
そして後半2問の慣用句問題は、実際のところ解答が当てずっぽうだという方が、
結構おられるかもしれません。
単語ならいざ知らず、慣用句の意味を韓国語で説明するのは、
レベルが数段上がります。
そのレベルの上がり方は具体的に何でしょうか。
問題文台本をよく観察してみましょう。
そして、3)はなんと第50回問題とほとんど同じです。
試験当日どれくらいの方が気づかれたでしょうか。
ちなみに、協会が過去問をそのまま出すことがある件について、
講師が以前協会に質問状を出したことがあり、回答ではこう言及されています。
対策学習に無関係ですが、ご参照ください。
今回は慣用句が2問になった分、難化しました。
次の第2問は内容一致問題です(選択肢は韓国語)。
各選択肢から、他級にも共通する、
남자는 ~~ → 男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する
여자는 ~~ → 女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する
(それぞれで、選択肢内容を言ったか言わなかったか)
を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。
この時点で想定できることとしては、準2級なので、上のことを確認したとはいえ、
例えば相手のことを代弁する、つまり女性,男性が、
自身のことを言わない可能性が高いことです。
TOPIKの 듣기 でよくあることで、そのように疑っておいて放送を待ちましょう。
では1)で、先の問題に続いて第50回問題とほとんど同じです。
炊飯ジャーがパソコンに変わっただけなので、第50回の解説をご覧ください。
そして2)は、男性の発話に注意して聞き取ります。
ただ、ここではTOPIK듣기 のようなパターンを執っています。
男性の発話は、選択肢を2択にしてくれるだけです。
変化球を投げては来ましたが、事前の選択肢チェックで、
TOPIK(読解・リスニング)にもある、
『選択肢で正誤を設ける場所』
に注目し、女性の発話で取捨します。
実際のところ、 리포트 が聞こえてきた時点で②を選べますね。
これを聞き取るにおいても問題はありません。
続く3)でも同じように聞いていきましょう。
‘解答するための聞き方’ですね。
では、各発話に合わせて、選択肢が取捨されていく順番を確認します。
女性の発話 → ③×
男性の発話 → ①×,②×,④○
男性の発話がやや紛らわしいですが、
上級で頻発される反語表現の聴解がポイントです。
講師的には、反語表現を普通に肯定形で解釈する方が好きですね。
元からスマートな頭をお持ちだと感じさせます。
そして4)では、受験された方が選択肢のどこを見て聞き取られたかが気になります。
全て両者の発話を検討する必要があります。
放送が始まる前に選択肢をチェックできなかったら。
ハン検に限らず、試験問題解答リスニングは、できる限り負担を減らすのが上策です。
そんな中で、実のところ①と③は朗読が流れる前に消すことができるので、
はじめから2択になるという、おトクな問題です。
試験問題解答リスニングなので、あらゆる語学系試験に通じる、
〔選択肢の作り方と正誤の出し方〕
も知っておきましょう。
‘芸は身を助く’ではありませんが、受験者に選択肢を取捨させるとなると、
それらは自然と定型化するものです。
難易度は前回並みで、語数が前回からさらに増えました。
それでは、第3問の応答問題です。
会話における<同じ言葉/表現のやり取り>の原則を使います。
それに則って問題音声を捉えることで、
例えば各選択肢を聞く前に、応答文を予想することもできます。
これは普段の会話でもやっていることです。
母語であれ他言語であれ、ですね。
応答文は問題文の何に対して答える‘義務’があるかを意識して聞き取りましょう。
1)では、훔치다 が準2級での‘耳の語彙力’を問うていて、
나쁜 짓 を前提に 왜 に答える義務があると捉えて、放送を待ちます。
2回言ってくれるので、このように準備できるはずです。
次の2)で、試験が終わった今はひとまず、
女性の発話から男性が答えるべき内容を特定しておきましょう。
選択肢はとりあえず置いといて、です。
ここでは 도대체 について、日訳「一体」にも通じることを問い質します。
日本語「一体」もそうで、話者がこれをあえて使う理由です。
국어사전 を引くとこう出てきます。
◎유감스럽게도 전혀
◎전혀 알지 못하거나 아주 궁금하여 묻는 것인데
あらためて確認しておきたいのは、도대체 は疑問内容を修飾する副詞であり、
なおかつ、その疑問内容は基本的にマイナス的という語法があるんですね。
すると、男性はマイナス的内容で答えることを前提とすると理解します。
これが、各選択肢を聞く前にやっておくべき準備で、
あの場でこのことをぱっと思い付いてやるには限界があります。
あの場で思い付いてやるのではなく、普段から語法を意識して解釈しておきます。
それを習慣にしておけば、あの試験場できちんと、
しかも瞬間的に、頭がそのように動きます。
3)でも同じように聴解します。
男性の発話を聞いてどう思うか/どうするかをきちんと思い描いておきます。
応答文をきちんと絞っておくんですね。
そうすることで、納得がいく形で選択肢を聞き取り取捨できます。
ハングル検定対策各通信添削講座(3級,準2級,2級,1級)
(郵送版/データ版)
3級 全7回:24,000円(税込)
準2級,2級 全8回:32,000円(税込)
1級: 全8回:40,000円(税込)
ハングル検定2級語彙力強化講座
(郵送版/データ版)
全5回:20,000円(税込)
受講スタートはいつからでもOKです
資料をご請求ください
お問い合わせ
お電話 : 090-2613-1961
Eメール:nwoma0603@gmail.com
どうぞよろしくお願い申し上げます
ブロクランキングに参加中です
‘ぽちっと’押して応援くださればと思います
↓
コメント