ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。
[4級・筆記試験の解説・講評]
―前回との比較―
<難易度>前回並み。
<問題語数>前回並み。
<問題内容>前回と変わらず。
여러분,안녕하십니까?
聞き取り試験の解説でも触れた通りで、
この4級から、連体形や基本的な接続表現といった修飾句、
いわゆる‘飾り付け’ができるようになることが求められています。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、
これらをまず使えるようになると、現時点で表現できる幅がグンと広がります!
今まで、単に 찌개 だったのが、
맛있는 찌개,양이 많은 찌개,찌개가 너무 매워서
など、찌개が具体的にどういうモノかを詳しく表すことができるようになります。
頑張りましょう!!
第1問の音声問題で、4級の出題基準で出題された項目は、
鼻音化・激音化・流音化・漢字語での濃音化
です。
前回は、
鼻音化・激音化・口蓋音化・用言ㄴ,ㅁパッチムの濃音化
で、鼻音化と激音化はあらゆる語句,表現の中で頻出なので、
これまでさんざん学んでこられたと思います。
2)での激音化は、結構見過ごされがちです。
実際に発音するとなるとなおさらで、②のように発音してしまうんですね…
すると、韓国語ネイティブにとっては「翻訳します」ではなくなります。
ㅇ の激音ㅎ があることで、激音で連音化することを綴りが表しています。
激音化は連音化の一種です。
私達日本語ネイティブにとって、時に、
なんで発音をわざわざこう変えるんだろうと思わせるルールがありますよね。
一方で、それぞれのルールには、そうなる確固たる理由があります。
理由自体は知らなくてもOKです。‘理由がきちんとある’と思っておけばいいです。
これは特に、理屈で生きている私達大人にとっては、
このような語学の場合、私達がネイティブによく、
「元々こうなっているのでこのまま覚えましょう」
「私達はいつもこういうので、私に従って練習しなさい」
と言われて、なんか納得いかないまま学習をすすめていくことを避けるために有効です。
続いて、第2問・第3問の単語テストで、第2問は5級でも出題されている形式ですね。
正答/不正答の差が5級より小さいです。
多くはパッチムで、確かにこれらは、いざ書くとなるとなかなか正確にできないものです。
普段から書くことをされていますか。スマホから指が離れられないでいませんか。
これのせいで猫背になる人や、肩こり,頭痛の人が増えたというのもよく分かります。
誰かと一緒にいても、目線は目の前の人にではなくスマホにくぎ付けだったり…
それをされる側とすると、こんな失礼なことは無いと思うのは講師だけでしょうか。
最近ある生徒さんが、単語の覚え方について、ネットでいろいろ検索してみたが、
結局「音読すること」と出てくるとおっしゃっていました。
本当にそうですね。
例えば、ノートに書く時、書いている内容を声に出さず、ただ書いているだけなのは、
表現を選ばなければ、時間の無駄です。
常に手と口を動かしましょう。
そういう点から考えると、
例えば語学としての‘カフェ勉’も、自宅では家族のじゃまになるとか、自宅に自分の居場所が無い等、
一部の特殊事情を除いて、再考の余地ありですね。
やはり、音読できないのがキツいです。
音読とまでいかなくても、語句の発音さえ、適切な音量でできませんもんね。
場所によっては、長居すると追い出されますし。
今回の出題で、講師的には第2問2)3)がなるほどと思いました。
講師が知る限り、これらの誤記例は結構あります。
2)は、相方の 숟가락 と共に、
“音は知っているけど書けない…”
の例で(特にパッチム)、3)は二重母音の表記まできちんと理解しましょうという出題ですね。
第3問でも、1)の 거울 と 겨울、そして3)の、語幹が 프 で終わる各語の区別を、
これを機にきちんとできているか確認しましょう。
続く第4問で、各問を正解できるようになる(実用できる)ポイントは以下の通りです。
1)2) 日本語にも通じる[名詞]と[動詞]のペア
3)各副詞句が修飾する用言(ここでは 끝나다 を修飾していて、他の語はできません)
ちなみに3)の正答語 이제 は、
因果関係を結びつつ、その前後内容が反対であることも押さえると便利です。
では第5問の語彙問題です。
どれも、これまで覚えてきた単語から‘普通に考えれば’正解できるものばかりですが、
1)の正答語 도시락 はもう覚えましたか。
2)も大丈夫でしょう。Bが 여기 でできることは③だけで、
②では定住しちゃっていますもんね。
余談で、以前韓国の友人に、3)のように言われてしまったことがあります。
会える時に会っておきたいものです。
続く第6問の言い換え問題で、前回より言い換えの範囲が広がりました。
もちろん、4級語句同士の言い換えですが、
2)で 통하다 と 맞다 が言い換えられると導き出せた方がどれくらいおられるか気になります。
一方で、1)での言い換えは定番です。ぜひ覚えましょう。
では第7問の活用問題で、不規則活用の知識を確認する問題です。
問題数から、4級での不規則活用全てが採用されています。
ということは、これらがこれから毎回全て出てくると予想できるので、
テキストできちんと学び、ここで5点を獲っておきましょう。
身に付けるコツの一つとして、知らない人にこれらを説明できるようにまでしておきましょう。
当校の学習活動では、各不規則活用を学んだ後、講師が挙げた例単語で不規則活用を説明し、
講師も他の生徒さんに混じって聞き役になることをやっています。
ちなみに 르不規則について、今のうちに으不規則と区別できるようにしましょう。
따르다 や 치르다 などは으不規則です。
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