ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。
[2級・聞き取り試験の解説・講評]
―前回との比較―
<難易度>やや易化。
<問題語数>増。
<問題内容>問題形式は変わらず。
まずは、受験された皆さまが今回の問題音声をどれくらい聴解されたかが気になります。
さらに、問題に解答するためのリスニングができた程度もそうです。
ハン検・TOPIK、そして言語を問わないリスニング試験解答で必要な、
(1)全てを聞き取るリスニング練習
(音読・シャドーイング・ディクテーション)
(2)試験問題解答のリスニング練習
(正解するために狙いを定めた聴解)
(3)問題用紙記載の選択肢活用法
(聞き取りと筆記では選択肢の見方が全然違う)
そして、上級で求められる、
「リスニングの読解力」
を鍛えて、俗に言う‘類推の力’も養っていきたいですね。
第1問・語句言い換え問題は、例年上級慣用句,慣用表現を訊いてきますね。
よほど、前後の文脈が無いと意味が特定できない場合を除き、メモはほぼ不要です。
というか、後続の問題で選択肢チェックをしたいので、それは時間の無駄です。
1)のポイントは 말이 떨어지다 と、因果関係を結ぶ慣用表現 기가 무섭게 です。
기가 무섭게 が常連さんですが、ここ最近はごぶさたしていますね。
떨어지다 のコアイメージは[離れる]と押さえましょう。
トウミにある訳も、それで納得がいきます。
「落ちる」であっても結局は[離れる]んです。
④と迷わないように注意しましょう。
続く2)で訊かれているのは 해결의 실마리 で、それこそ、講師が受験していた2000年代前半からの常連さんです。
①が引っかけで、②조짐[兆朕]との言い換えをしなさいという問題です。
あとは、3)で 감싸다を訊いています。 発話主語が2人称にも注意ですね。
「庇ってくれる = 大目に見る」ということですね。
第1問は前回より易化しました。
語句単位の言い換えと同時におこなう文脈の対象個所が減ったからです。
ところで、この時点で確認しておきたいこととして、このように問題文と選択肢文を聞き取る場合、問題文と正答選択肢が離れるほど(読まれる選択肢順が後になるほど)混乱してしまいます。
今回の出題では、問題文朗読から比較的近いところで正答が聞こえてくるので幸いですが、単純なところで、正答が④に配置されている場合、2級では往々にして、①~③の間で紛らわしい語句を訊いてくるので、④に至るまでにこんがらかり、正しい判断ができなくなる恐れがあります。
なので、
〔聞こえてきた語句の同義語,言い換え表現を事前に予想しておく〕
そして、後述の会話文問題では、
〔問題文に対して、正答選択肢は何を答えるべきかを考えておく〕
ことを、対策学習の段階から常に意識して練習しておきましょう。
聞き取り問題なので、実用韓国語にも大いに役立ってきます。
あとここでは、たとえ問題文で聞き取れなかった語句があっても、各選択肢を聞いて、それらが分かる場合もあります。
なので、そうなっても落ち着いて聞き取っていけば大丈夫です!
では、第2問の会話文問題です。
会話での<同じ言葉/表現のやり取り>の原則を思い出しましょう。
それに則って聞き取り解答します。
実際の会話では、その原則があっても、いろんな条件によって会話がどのようにも進みますが、試験問題解答では、解釈が正答というたった1つだけ認められる条件にあるので、<同じ言葉/表現のやり取り>の原則に全的に従った会話が聞こえてきます。
話題が変わる時も、必ずそれを明示する語句が聞こえてきます。
では、その観点から会話文を振り返ると、1)は平易ですね。
女性の予算に合わせて、水原で部屋を求めるのをすすめた男性に対し、女性はぜひソウルでないといけないと固執したので、ソウルで部屋を手に入れるには、お金がもっとかかるんでしょうね。
2)も平易です。
男性は女性が尋ねた、果物の価格について答える ‘義務’ があります。
そして3)で、女性はこれまで 무좀(水虫)を薬で治療してきたが、가렵다 がまだ残っていて、それを解決すべきと男性に言いました。
男性は、これの解決策を言わなければなりませんが(だからこその試験問題です)、④に注意です。
先の通り、女性は薬を使って治している最中だからです。
そういえば、前回とほとんど似た選択肢文が聞こえてきました。
前回より語数が増えていますが、ここも易化しました。
選択肢取捨をほとんど迷わせません。
複雑な文脈が無く、聞こえてくる語句も、前回より平易です。
とにかく会話文は、筆記よりもこのリスニング問題で手に取るように分かるようにしたいですね。
私達はこれからも、より活発な韓国語会話をやっていきたいからです。
自身に不自由を感じない韓国語会話を実現させるために、この手の会話は聞いてすっと理解できるようにしましょう。
続いて、第3問です。問いをチェックしておきましょう。
理想は、林周禧[임주희]先生のアナウンス、“문제3”が聞こえてくる前に、それを終えていることです。
1)は男性の考えを選ぶので、自然と男性発話のリスニングに集中します。
選択肢チェックに努めましょう。
前回の解説でも試みたことで、男性の発話だけを拾って解答してみます。
男性の発話2つ目 → ②○(어차피 해야 할 것,웃으면서 하는 게 좋죠)
幸い、男性の発話だけで解答できましたが、2つめの発話で全てと対照させるんですね。
2)も、男性の発話に注意しながら、同じように聴解してみましょう。
事前の選択肢チェックを前提とします。男性は、スマホについて何というでしょうか。
男性の発話2つ目 → ②×,④○
①ナシ,③ナシ
先の1)と同じ取捨順序です。
できれば、1回目の朗読でこれをやりたいんですね。この後の正解率を確保するためにです。
3)も、女性の主張を選ぶということなので、同じように解きます。
各選択肢では、主語に注意しましょう。
①③「子供達」②④「(その)両親」ですね。
女性がこれらに対してどう言っているかを聞き取り、選択肢を取捨します。
各選択肢では、다스리다,꾸짖다,때리다 で上級語の知識も訊かれていますが、子供がどうであるべき、あるいは、その両親達がどうするべき、とかですね。
女性の発話2つ目 → ①×,③○,④×
②ナシ
正答根拠に関わる部分は、幸い漢字語で占められています。
しかも今やおなじみで、比較的日本漢字音に似た語で(폭력 の発音変化を差し引いてもです)。
そして、ここの解答でも、気付いておきたいことがありますね。
ここも易化しました。
ただ、聴解で精いっぱいの場合は、それを感じられないかもしれません。
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