ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、その部分を削除しました。
では次に、第7問の多義語問題です。前回より1問減りました。
1)は消去法で解きます。
正答① 아담[雅淡/雅澹]하다 は、
◎고상하면서 담백하다(1つめ[色,模様])
◎적당히 자그마하다(2つめ,3つめ[物])
という意味で、以上のような名詞を修飾できます。
続く2)돋다 が持つコアイメージは[隆起]です。
多義語を覚える時の、
<抽象化(各々に共通した部分を抜き出す)>
と
<やじろべえの精神(中心は押さえたまま、状況に合わせて揺れ動かす)>
で、柔軟性のある語彙力を手に入れましょう。
続いて、第8問の間違い探し問題・綴り編です。1問減りました。
先に出題傾向に合わせて観察しましょう。正答はそれぞれ以下の通りです。
1)② × 계시판 ― ○ 게시판(第42回に続く出題)
2)① × 느긋히 ― ○ 느긋이
3)① × 집고 ― ○ 짚고
過去に出題されている問題を観察していると、たとえ問われる語句の意味を知らなくても、どこを見ればいいかという、一種の‘嗅覚’なんかが育つかもしれません。
3)での 집다 は、
◎손가락이나 발가락으로 물건을 잡아서 들다.
◎기구로 물건을 마주 잡아서 들다.
◎지적하여 가리키다.
で、목발(杖 <直訳で「木の足」>)を目的語にできないのが分かります。
では、第9問の会話文問題です。前回より1問減りました。
1)では、( 33 )直後の指示語を見ればすぐ解答できますね。
「才能」といえる内容を含んだ選択肢を探し、もし2つ以上あったら、問題文全体をあらためて検討します。
幸い④が「才能」といえます。
ここまでの解答で、講師はそれまでの部分(A,B2往復の会話)を見ていません。
手前味噌的ですが、試験問題解答が洗練されてくるとこうなります。
一方で2)は、1)のように解けませんね。
( 40 )直前の文句がプラス的内容で(ここでは語彙力が要ります)各選択肢には反対関係を作る語句が無く、②~④では、군요 でBの発話に[同意][共感]しているので、プラス的内容を選ぶことになり、唯一そうである④を選びます。
問題文と選択肢を一瞬見て解答できれば、こんなことをしなくていいですよね。
上級の2級を受験する皆さまですから、そのような方は多いと思います。
これは講師として、客観的根拠(誰が見ても正答はこれと言える理由)に基づいて、立場上こう解答すべきという考えによるものなので、基本的には言うまでも無く、正解できればどうやったっていいです。
とはいえ、会話はやはりリスニングで理解できることを優先して目指したいです。
TOPIKではそれを先取り、筆記での会話文問題を第34回で止めたと解釈しています。
ハン検では、「語彙」と「読解」を問うという意味で、引き続き出しているようですが。
では、いよいよ長文問題を見ていきましょう。
試験時間が10分短くなったのもあり、大問が1つ減りました。
一方で、第10問では短めの文に問いが1つという形式になりました。
注目の挿入文問題が、第11問で出題されています。
でもいたって短いので、手軽に取り組みましょう。
その他、問題文を読む前に見ておきたい問いは以下の通りです。
第10問 1) 筆者が憂慮していること
第11問【問2】 筆者の心情
第12問(北正書法)【問1】진심인양 사죄하였다 の理由
何に注意して読めばいいかを、比較的詳しく教えてくれていますね。
挿入文も含めて、これらの中から気になった問題を振り返ります。
この場で触れなかった問題で、気になるものがあったらお問い合わせください。
では第10問 1)で、問いから、マイナス的内容を拾います。
とはいえ、全てマイナス的ですよね。
各選択肢は、正答以外全て「×」なので平易です。
では次に、第11問の挿入文問題を見ます。
問題文を読み始める前に挿入文を読みます。
語句・文内容の確認と共に、こういう場合は何より、文脈を司る語句をチェックしましょう。
挿入文は、訳を付けるまでも無く平易です。
文脈を司る語句はありませんが、なんか、文章の〔テーマ〕っぽく見えますよね。
一応そうにらんでおいて、問題文を読み始めましょう。
もちろん、【問2】で筆者の心情を聴いているので、心情を直接表す語句、そして、TOPIKの物語文読解では必要の(2級では最近出されませんが)筆者の発言あるいは動作描写が文中にもしあったら、それもチェックします。
問題文を読み始めたら、一瞬で挿入箇所がひらめきました。
まだ冒頭なので、具体的にどこかは決められませんが、これだけでもう見当が付きます。
皆さまもそうでいらっしゃったと思います。
あとは、挿入文 요즘 についての記述がどこから始まるかを探します。
(C)直後からですね。
では【問2】で、(C)以前には正答根拠が無いのも分かるので、それ以降を読みます。
で、筆者の心情を表す文はまず、(C)に入れた〔テーマ〕文を経て、筆者が持つ「汁」への思い入れを語った後をチェックして選択肢を見ます。
平易ですね。
正答以外は、述部語① 고마움,②동경 が×で、④は 봉사하는 마음 が問い(글쓴이의 심정)と別物なので×です。
「奉仕する心」は「心情」ではなく「意思」です。
問題作成者のうっかりミスですね。
長文問題全体は、全体より易化しました。
では最後の翻訳問題です。
まず韓日訳で、1)はハン検の常連さん 구김살 が有名で、ここで正解するとともに、この語を思い出せるとバッチリです。
そして3)ですが、この手の慣用句訳を苦手にされている方が多いようです。
〔(으)려고[意図] + 만[限定 → 強調] + 들다[入る]〕
こう分解してみると、③「心に決める」と訳せると納得がいきます。
用言に付いた[意図]を[強調]し、それが心の中に[入る]という仕組みです。
次に日韓訳では、
2)「案の定 = ①아니나 다를까」が、同じ翻訳問題で的中しました!
そして4)は、準2級までの対策学習で見たことがおありかと思います。
例えば、第40回,43回,46回の韓日訳問題で出題されました。
出題がマーク式(客観式)であっても、基本はあくまで‘自分の手で’訳しましょう。
「翻訳」とは本来そうです。
翻訳問題でのマーク式(客観式)解答は、人員不足による解答採点作業の合理化の方便で、受験者数が今ほどではなかった昔は、5級でも記述式解答だったからです。
難易度は前回並みです。
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