ハングル能力検定協会より、問題文を載せんじゃねぇとクレームが入ったので、その部分を削除しました。
第1問の音声問題で、4級の出題基準で出題された項目は、
鼻音化・激音化・流音化・数詞末尾 ㄹ の後の濃音化
です。
鼻音化と激音化は、4級発音問題において必須ですね。
この4級からちょっと先取りすることで、4)での 십[十] と 일[一] の間で、ㄴ挿入(準2級から出題)は起こらず、そのまま連音化されます。
ところで、この類いで思い出される、십육[十六] を連音化させず 심뉵 と発音する理由は、このㄴ挿入(+鼻音化)が起こっているもので、この数詞を合成語扱いしているからです。
ちなみに、合成語扱いとして、ㄴ挿入が起こるなら、십일[十一] 십이[十二]もそうじゃないかと思えそうですが、この発音変化には、
〔ㅣ が加わった二重母音(ㅑ,ㅕ,ㅛ,ㅠ,ㅒ,ㅖ)〕
という制限があるので、それらではただの連音化が起こります。
韓国語の各発音変化には、きちんとした理由があり、それらも知っておくと、時に理不尽に思える発音変化に納得がいって、より実感できる形で覚えられます。
続いて、第2問・第3問の単語テストで、協会のHPで予告されていた通り、第2問では5級でも出題されている、単語の正しい綴りを選ぶ問題が出題されました。
正答/不正答の差が5級より小さいです。
多くはパッチムで、確かにこれらはいざ書くとなるとなかなか正確にできないものです。
普段から書くことをされていますか。
スマホの画面から指が離れられないでいませんか。
最近猫背になる人や、肩こり,頭痛の人が増えたというのもよく分かります。
続く第4問(旧形式の第3問)で、問題数は変わっていません。
1)2)は平易で、3)では構文的に、
~~까지 꼭 ……아/어야 한다
と押さえておきましょう。
現時点で、この表現を使う機会があると最高ですが、無くても日本語に通じる構文なので、覚えやすいと思います。
では第4問・第5問の語彙問題です。
第4問で、1)は 수건[手巾] を知っていれば答えられます。
「タオル」を何のために使うか、ですよね。
2)の 잘 어울리다 は4級での常連さんです。
続く第6問の言い換え問題で、3問から2問に減りました。
1)ではおなじみの〔漢字語 ⇔ 固有語〕入れ換え問題が出題されて、2)はなるほどなという出題です。
이틀 を今のうちから聞いて話せるのは、人それぞれなのは承知の上で、なかなか難しいかもしれません。
正答の 모레 も、使う機会が少なそうです。
書く時も 모래 と混乱するし。
この解説をご覧くださった皆さまにとってはいかがでしょうか。
では第7問の活用問題で、問題数が倍増しています(2問→5問)。
不規則活用確認を重視するというコンセプトがあるようです。
問題が増えたおかげで(せいで?)、4級での不規則活用全てが採用されています。
ということは、これらがこれから毎回全て出てくると予想できるので、テキストできちんと学び、ここで5点を獲っておきましょう。
ちなみに 르不規則について、今のうちに으不規則と区別できるようにしましょう。
따르다 や 치르다 などは으不規則です。
続く第8問で、ここの問題数は変化無しで、今回は助詞が2問と慣用表現、そして接続語尾が出題されました。
難易度は前回程度ですが、2)では未来時制の語尾を選びます。
あと3)で、尊敬の助詞を使えるようにしておきましょう。
そして4)で出題されたのは、
와/과 마찬가지로
という慣用表現です。
続いて第9問の挨拶表現問題は、数に変わり無く、そして、第10問の会話文問題は、1問だけ減りました。
ここでは4)を確認します。
Aは富士山が‘今’見えるかをBに訊いていて、Bはそれに合わせて答える必要があります。
なので、同じ 보이다 があっても、④ではないですね。
語幹に 겠 が付いているので、「よく見えるはずでね」「絶対よく見えますね」など、[推量]つまり未来時制なので×です。
このような会話が実際にできると、韓国語会話が楽しくなってきますね。
頑張って練習していきましょう!
それでは、第11問・第12問の文章問題で、前回以前との変更点はありません。
ここ数年、対話文形式と文章形式で1問ずつ出題され、問いは単純な穴埋めと内容一致です。
内容一致問題がよく扱われるのは、問題文内容が理解できているかを問うのに便利だからですね。
まず第11問で、はじめに2)内容一致問題の選択肢を読んでおきます。
これは、近年毎回同じようにする作業で、それら短文を見ただけでも、これから読む文章の内容がある程度分かりますよね。
その時にチェックすべき各箇所で、一番際立っているのは‘飾り付け部分(修飾部)’ですね。
ハン検あるいはTOPIKに限らず、それこそ国語(例えば現代文)なんかもそうで、結局、正誤の違いを一番出しやすいのがそれらだからです。
で、1)は、これまた恒例の、接続語を選ぶ問題で、今までの学習で普通に触れてきたであろう語ばかりなので大丈夫です。
顔ぶれも、前回とほとんど同じです。
ただ、難易度は易化しました。
( 37 )の後文は簡単で、前文も一文中に注釈の付いた語が2つもあり、それら前後に分からない語句がたとえあっても、十分理解できるからです。
( 37 )の前後には[理由 → 結果]の因果関係がありますね。
その文脈を結べるのは②だけで、あとは全て反対関係です。
そして、2)の選択肢文がやや長いです。
前回同様、1文で2つの選択肢を取捨できるという良心的な作りで、語句の言い換えを訊いています。
この内容一致問題については、先に選択肢まで読み、その後問題文を読むと、二度読み,三度読みを防げます。
ここなら、
‘筆者に何かやりたいと思っていることがあるのか’
‘筆者は韓国語の勉強をいつ始めて、いまどうなんだろうか’
と、頭の中でぶつぶつ言いながら読んでいくんですね。
続いて第12問です。
ここでもまず2)内容一致問題の選択肢をチェックしましょう。
あと、会話している人の名前もチェックしておきたいですね。
この選択肢チェックを経て、신호[信鎬]がどうだこうだについて読むことにして(②~④)、さらに全て 새(鳥)があるので、これも押さえておきます。
で、読んでいくと、( 39 )を含んだ文をを経て、信鎬は、死んでいた鳥を埋めてあげたんですね。
②が正解です。그대로 두다 は「そのままにしておく」で、
「埋めてあげた = ②そのままにしておかなかった」
とすることができます。
ということで、4級試験が終了しました。
協会が改訂箇所をある程度告知していたとはいえ、過去問で学ばれた方にとって、聞き取り試験での激変ぶりに戸惑われてしまったか、気になるところです。
筆記試験では、前回より6問増とはいえ、解答負担増までは感じさせないのでいいですが、
4級試験は、結構骨のある内容になりましたね。
おつかれさまでした。
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