四日市・オンライン・桑名・名古屋金山韓国語教室 ハングル語学堂四日市校 ブログ(駐車場・無料Wi-Fiあります)

駐車場・無料Wi-Fiあります/三重県四日市市・名古屋市金山(両教室共、生講座・オンライン{スマホ・PC・タブレットを通じての学習活動}で開講),桑名市で開講中の韓国語教室です。 桑名市立教まちづくり拠点施設『韓国語入門』 講師自作問題・解説と添削により、オンラインでのサポートも加えての、 『ハングル検定<3級,準2級,2級,2級語彙,1級>』 『TOPIK(韓国語能力試験)<Ⅰ自学自習サポートコース(オンライン/教室)><Ⅱ総合入門,総合実践,作文入門,作文実践,作文確認添削>』 対策通信講座[全10コース{データ版/郵送版}]』 『「韓作(カンサク)」-韓作文が面白いほど書ける講座<初級編/中級編>- 通信添削{データ版/郵送版}]・オンライン』 『韓国語テキスト完璧マスターコース<書き込み式韓国語BOOK・通信添削{郵送版/データ版}・オンライン>』 を全国の皆さまに開講しています。各特別企画,リクエスト講座でオンライン学習活動もおこなっております。 ハングル検定1級(2007年取得),TOPIK6級(2003年取得 -2019年度以降毎回受験-) 英検準1級(2023年取得),仏検準2級(2011年取得),伊検5級(2015年取得)

カテゴリ: ハングル検定 4級解説・聞き取り

5
ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。


では、第3問の応答文問題です。


応答文とはいわゆる‘問答’ですから(全てそうとは限りませんが)、

事前の選択肢チェックをバッチリやっておき、疑問詞に注意しながら聞き取ります。
そう準備しておくだけでも正解率が変わってきます。

そして、将来会話ができるようになるためにも、

筆記問題よりこれの方をバッチリ解答できるようにしたいですね。

たとえたった1往復の会話で、返答は文字で示されていてもです。

 

筆記試験での会話文問題は読解の要素が強く、実のところ形骸化している例が多いです。

他の試験では例えば、英検,中検,仏検にはありません(長文問題範疇の会話文は除きます)。

講師が知る限り、会話文の把握はリスニング問題で試されます。

 

その点を協会に質問したらこのような回答が帰ってきました
ご参照ください。

とにかく、これからの3級,準2級でもそうで、

会話文問題は聞き取り試験でより理解できるようにしていきましょう。

筆記試験で仮に出来が悪くても、そんなに気になさらないでください。

筆記での会話文はあくまで‘読解’で、実際の会話とはややかけ離れていたりするからです。

 

TOPIKの読解問題で会話文が無くなったのは、その辺りを鑑みてのことかもしれません。

対日本語ネイティブに限らず、韓国語ノンネイティブ全員にとって、

韓国語の語尾表現理解が必要であるはずにもかかわらずです。

まず1)で、発話内容もさることながら、末尾をきちんと聞き取りましょう。

 

相手の心積もりを訊いているので、それに合わせて答えましょうというものです。

問いかけ文で多少聞き取れなかったり、聞いても分からない語句があっても、

何らかの‘心積もり’があるかどうかに答えるものが正解だなと解釈して、

選択肢を取捨すると、自然と③だけが残ります。

そして3)は 언제[時]で未来時制の文、

4)では 어느 쪽[方向・場所]で、同じく未来時制の選択肢文を選びます。

最後5)は 어떻다 に答える選択肢を選ぶもので、

これもつまり、어떻다 に答えられる語句の品詞を知っておきましょう。

文・発話の内容ではなく、です。

こういう解釈の仕方は、ハン検やTOPIKなら上の級で、

そして実用では、より複雑な内容の会話をしている時に有効です。


続いて第4問です。

1)は文章形式で(問題用紙のメモ欄を見れば分かりますね)、

選択肢を頼りに、話者にとって「聞くこと」がどうなのか聞き取りましょう。

理想は、メモをせずに選択肢を見ながら聴解します。

これは、各選択肢が日本語なので十分可能です。

すると、こう解けます。

第1文  →  ②×

第2文  →  ①〇

特に、リスニングにまだ自信が無い方は練習しておきましょう。

自信のある方は、ぜひ1回目の朗読で解答したいです。

この4級で80点以上取れる方なら、十分可能でしょう。

いわゆる‘使える韓国語’により近づいていらっしゃいます。

続く2)も文章形式で、同じように選択肢を見ながら聴解しましょう。

第2文  →  ③〇

不正答を消さなくてもいい分、解答が楽ですね。

続く3)の 잘못 넣었습니다 について、
日本語では普通「入れ間違えました」というはずです。
語順が変わるので注意しましょう。
「~し間違える」を副詞 잘못 で表します。

あとの4),5)の会話文でも、選択肢を利用して聞き取ります。

そしてここからは、他級の聞き取り問題でもあるように、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が聞こえてくる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

事前選択肢チェックを踏まえて、選択肢を取捨する順序は以下の通りです。

4)女性の発話  →  ③×
 
 男性の発話  →  ①○

①で問題文と選択肢を微妙に言い換えていますね。

 

한 번밖에 못 갔아요「一度しか‘行っていない’」と解釈されることに注意しましょう。

「一度しか‘行けなかった’」でもOKな中、中上級の方は、こうも訳せるんです。

より詳しくは、こちらの記事をご覧ください

5)男性の1つめ発話  →  ④〇

実際には、女性1つ目の発話で①を×とすることはできますね。

リスニング力に余裕があればそうしましょう。


では最後の第5問です。

まず大切なのは、問題文が聞こえてくる前に、

1),2)の【質問】をきちんと読んでおくことですね。

今から聞く会話文の内容を、【質問】からある程度思い描いておきます。

1)女性が行った場所

2)男性がこの後する行動(ハン検2級やTOPIKⅡでも出題されます)

1)のような問題で、女性はそのまま「~へ行きました」といわないものです。

やはり試験問題なので、何らかの形で言い換えてきます。

もちろん、単純明快にそう聞こえてくれば、それはそれでラッキーですよね。

 

で、聞いてみるとやはり、場所ではなく[移動目的]で言っています。

연극을 보다 ができる場所を選びます。

続く2)では、先のハン検2級やTOPIKⅡでも定番の解法(テクニック)として、

男性がこの会話の後に何かをするならば、しかもそれを音だけで知らせるなら、

具体的に音でどう表されるかを考えればOKです。

選択肢も聞き取る必要があるので緊張しますが、

それなら、1回目の朗読では、男性の発話に注意して聞きましょう。

女性の発話はそれこそ無視して構いません。

女男の発話順が問題文に示されているので、それも利用しましょう。

 

そして、1回目で正答根拠がつかめなかったときにはじめて、女性の発話も聴解しましょう。

2回聞かせてくれることを大いに活用したいですね。

そして3)が、解答が面倒くさい内容一致で、

ここは問題文,選択肢全てを聞き取り、多少のメモが必要です。

内容一致問題は、聞こえてくること全てが解答対象だからです。

 

会話はインタビュー形式で、前回と同様男性の方に、より多くの情報が含まれています。

◎休みに地元へ帰る

◎金曜日に発って2日間の滞在予定

금요일 というのがクセモノですね。

数字のように、どうせここの正誤を訊いてきます。

この先の聞き取り試験のためにも、試験当日これに注意したかを振り返りましょう。


ということで、4級・聞き取り問題の解答が終わりました。

[入門→初級]という4級段階でありながら、結構な分量のリスニングが課せられています。

とはいえ、ここ数年で他言語リスニング環境が飛躍的に向上し、

条件が整えば、インターネットを中心に活用して、

日本にいながら、一日中韓国語(世界の言語)を見聞きすることもできます。

 

せめて韓国語にどっぷり浸れる時は、韓国語だけを見て聞くのもいいです。

‘ガチな人’はそれくらいやっています。

インターネットが実現させてくれた、現代的語学環境作りです。

10代~20代の、いわゆる「デジタルネイティブ(디지털 네이티브/Digital Native)」の方には、

当たり前のことですけどね。

今こうやって普通に学べる幸せをかみしめながら、今回の解説を結びます。

おつかれさまでございました。

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5

ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、その部分を削除しました。

[4級・聞き取り試験の解説・講評]

―前回との比較―

 

<難易度>やや難化。

 

<問題語数>前回並み。

 

<問題内容>前回と同じ。


여러분,안녕하십니까?

5級をクリアし、この4級では出題範囲がグンと広がりますね。

いろいろある中で、コアの部分は各種修飾語句(連体形,接続表現,副詞句)ですが、確かに、5級レベルから次の段階としては、ハン検でこう設定されているのみならず、韓国語を使うにおいても、続いて身に付けたい項目です。


この場で毎回確認していることとして、まずは、問題音声をどれくらい理解できて、どう解答したかを確認しておきましょう。

俗に言う「聞いて分かる語句」の確認と、音が連なって出来た内容の理解度確認ですね。


ところで、試験問題解答のためのリスニングに限っては、全て聞き取れなくても解答できる(しようとする)ようにしたいです。
ハン検聞き取り問題なら、正解するという目的を持って、それのために必要な情報(ここでは[正答を出すための情報])を選別し、背景知識も時に動員して、先を予測しながら、内容を要約する練習もしたいですね。
隅から隅まで聞き取るための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにです。

ハン検のリスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)


この2本立てでやっていきたいです。

とにかく、これらのうち(2)を実現させるために、まず聞き取り試験の音声が流れ始めたら、最初の聞き取り試験全体の説明(55秒)、さらには各問の説明(平均30秒)の間に、選択肢を見ておかなければなりません。

 

現在の問題形式がもう長い間続いているので、過去問を見ておけば、試験中の説明は注意して聞く必要が無いですね。

 

その間に、各選択肢をできる限りチェックしておきましょう。

朗読スピード自体が、5級より若干上がりますしね。


第1問は、絵説明文問題です。

【質問】も聞き取るので、それが何なのかが気になるところ、通常、絵中の人が何か動作をしていれば、それを訊いてきます。

 

1)の【質問】はいつもの通りそのままですね。

正答/不正答の差は明らかです。選択肢文も〔[名詞]을/를 [動詞]고 있습니다〕と定型です。
正答の 이를 닦다 は、すでに触れたことがおありでしょうか。


4級ではこのような語句の知識を問うてきます。

 

つまり、

〔日常で(ほぼ)毎日する動作を韓国語でいえるようにする〕

のが、4級での目標です。

 

ちなみに、③は 코를 풀다 「鼻をかむ」で「かむ」を 풀다 でいう理由は、「鼻を‘かむ’」とはいっても本来は、息の通り道である鼻が詰まった状態であるのを、息が通る状態にする、それこそ「解く」からです。


続く2)は、前回同様に、ぱっと見ではどれについて述べるかイマイチ曖昧な絵です。

ただ、聞こえてくる音声は、絵の中で必ず一つのことなので心配いりません。

 

なので、正答は風についての文ですが、細かいところまでは訊かれません。

それは例えば、風の吹き具合がそうです。

これは言い換えれば、細かい修飾句の正誤までは訊かれないということですね。

 

ただ、次回以降で、前回のように絵を言い換えた場合(足を怪我した → 걷지 못합니다)は、一応注意しておきましょう。


そして3)では、人物が3人いるので、誰についていうか緊張しそうです。

しかも、一人一人の動作は、ここまでの一般的学習過程では、なかなか触れること無い語句で表現しなければならないものばかりです。

 

で、問題文はどう聞こえてくるかなと思ったら、3人それぞれの動作を訊いてきましたね。

解答には、末尾の 있어요/없어요 が関わっていて、もちろん正解したい中で、今目指したいのは、

 

책을 읽고 있다  서 있다  점심을 먹다  안경을 쓰다

といった、慣用表現を含んだ動詞を聞き取り、意味が分かることです。


では第2問で、説明している単語を聞き取る、説明語句問題です。

問題文が正答語を説明する文なので、問題文は自然と平易になり、これを聞き取れることが、正解への条件になりますが、問題文の文型は、3級とやはり若干の差があります。

例年、指示語や ㄹ 때、引用形や連体形を含んだ修飾句に注意しながら聞き取ります。

 

この問題は、問題文をきちんと聞き取れるかに主眼が置かれた問題です。

各選択肢語の聞き取りは、言葉を選ばなければどうでもいいです。

もちろん、それらを聞き取れてはじめて正解できますが、これからの‘韓国語ぺラぺ~ラ’のためには問題文をどれくらい聞き取れたかを振り返りましょう。


今回の出題では、前回・第53回と同じものが出ました。

4)손을 씻다 = 비누

 

ちなみに、2)の問題文は特に聞き取れるようにしましょう。

今回の問題文の中で1番実用的だからです。


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5

ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。


続いて第4問です。

1)は文章形式で(問題用紙のメモ欄を見れば分かりますね)、

選択肢を頼りに、話者にとって「聞くこと」がどうなのか聞き取りましょう。

 

理想は、メモをせずに選択肢を見ながら聴解します。

第1文  →  ④が×

第2文  →  ①が× ③が×


特に、リスニングにまだ自信が無い方は練習しておきましょう。

自信のある方は、事前準備無しでもすっと解けたと思います。自画自賛しましょう!

続く2)も文章形式で、同じように選択肢を見ながら聴解しましょう。

 

選択肢は、前回の「窓から車の中に入る」といった、

車上荒らしでもあるまいしという、奇妙なモノはありません。

 

第1文で③の通りに語ってくれていますが、

日本語ネイティブがいう「興味」を、韓国語では通常 관심[関心]を使います。

その後の3)も文章で、①③④のように「韓国人」「韓国の友人」について語られるかも、

と予想して放送を待ちます。

第1文  →  ②が×

第2文  →  


십 년이십 년 の聞き分けは大丈夫かと思います。

音の数が違う分、例えば5級聞き取り頻出の 여섯여덟 よりは‘安い’です。

あとの4),5)の会話文でも、選択肢を利用して聞き取ります。

そしてここからは、他級の聞き取り問題でもあるように、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が聞こえてくる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

4)5)共に、女性の発話に注意して聞き取ります。

「二人は~」と、会話する両人に関わる選択肢もありますが、

女男どちらかの発話だけ聞けば取捨できる選択肢があるのなら、それを活用すべきです。

リスニング力に自信があったら、1回目の朗読で解答できたりするからです。

 

事前選択肢チェックを踏まえて、選択肢を取捨する順序は以下の通りです。

女性の発話  →  

5)女性の1つめ発話  →  ③が×
 女性2つめの発話  →  ,②が×

4)と5)で、会話文の長さが違いますが、

選択肢を頼りに、解法を事前に十分練習しておけば、それは無問題になります。

 

この後に続く、選択肢も聞き取る問題で、

問いをチェックするための時間的余裕を一応作っておきたいですしね。


では最後の第5問です。

まず大切なのは、問題文が聞こえてくる前に、

1),2)の【質問】をきちんと読んでおくことですね。

今から聞く会話文の内容を、【質問】からある程度思い描いておきます。

1)会話をしている場所

2)男性についてのこと


2)は、男性の発話に注意する必要がありそうです。

そう構えておいて、問題文と選択肢を聞き取りましょう。

1)のような、会話をしている場所を聞き取る問題は、準2級でも出題されます。

誰がどう聞いてもそれを特定できる文句が必ず聞こえてくるので、
お耳の準備をしておきましょう。

계산해 주세요. (勘定お願いします)

맛있게 먹었습니다.(美味しかったです)


他にも、正答根拠になる発話がありますが、とりあえずこれらだけ聞き取って十分解けますね。

大切なのはあくまで、

[問題文を聞く前に、会話場所を特定できる文句を聞き取ると耳の準備ができていること]

です。それが、試験問題解答リスニングです。

続く2)では、実際に問題文を聞いてみると、男性についての情報が結構あります。

◎よく訪韓する

◎先月も韓国に来た

◎韓国が気に入っている

◎ソウルに友人がたくさんいる

選択肢では、〔마음에 들다 =  좋아하다〕の言い換えを訊いています。

そして3)が、ややキツい内容一致で、

ここは問題文,選択肢全てを聞き取り、多少のメモが必要です。

内容一致問題は、聞こえてくること全てが解答対象だからです。

 

前回も同じく出題されましたが、男性の方に、より多くの情報が含まれています。

◎女性に英語の辞書を借りようとしている

◎男性が持っていた英語の辞書は失くした

◎バスの中に忘れてきた

女性の方も、英語の試験が終わっているのと、

英語の辞書を貸してあげるか否かをメモっておく必要があります。

単純に数えて、取っておくべき情報は5つです。

前回の解答必要情報が、女性だけで3つなので、これについては難化しました。

各選択肢の正答/不正答の差が明らかではあるものの、
苦戦された方が結構おられるかもしれません。

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5

ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。


[4級・聞き取り試験の解説・講評]

―前回との比較―

 

<難易度>前回並み。

 

<問題語数>前回並み。

 

<問題内容>前回と同じ。

 

 

여러분,안녕하십니까?

 

 

5級をクリアし、この4級では出題範囲がグンと広がりますね。

いろいろある中で、コアの部分は各種修飾語句(連体形,接続表現,副詞句)ですが、

確かに、5級レベルから次の段階としては、ハン検でこう設定されているのみならず、

韓国語を使うにおいても、続いて身に付けたい項目です。

 

さらに、級を問わず、ここ数年の出題傾向と、

試験主催者であるハン検協会が当校に示された公式見解から、
ここハン検では、


『語学力とは暗記力である』

と定義されました。

これには、同じ韓国語系検定試験であるTOPIKとの差別化も含まれているようですが、

とにかく主催者のこの公式見解を念頭に、この先の3級,準2級と進んでいきましょう。

ということで、聞き取り試験の出来はいかがですか。

この場で毎回確認していることとして、

まずは、問題音声をどれくらい理解できて、どう解答したかを確認しておきましょう。

俗に言う「聞いて分かる語句」の確認と、音が連なって出来た内容の理解度確認ですね。

ところで、試験問題解答のためのリスニングに限っては、
全て聞き取れなくても解答できる(しようとする)ようにしたいです。

ハン検聞き取り問題なら、正解するという目的を持って、
それのために必要な情報(ここでは[正答を出すための情報])を選別し、
背景知識も時に動員して、先を予測しながら、内容を要約する練習もしたいですね。

隅から隅まで聞き取るための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにです。

ハン検のリスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)

この2本立てでやっていきたいです。

とにかく、これらのうち(2)を実現させるために、まず聞き取り試験の音声が流れ始めたら、

最初の聞き取り試験全体の説明(55秒)、さらには各問の説明(平均30秒)の間に、

選択肢を見ておかなければなりません。

 

現在の問題形式がもう長い間続いているので、

過去問を見ておけば、試験中の説明は注意して聞く必要が無いですね。

 

その間に、各選択肢をできる限りチェックしておきましょう。

朗読スピード自体が、5級より若干上がりますしね。


第1問は、絵説明文問題です。

【質問】も聞き取るので、それが何なのかが気になるところ、

通常、絵中の人が何か動作をしていれば、それを訊いてきます。

 

1)の【質問】がそのままですね。

正答/不正答の差は明らかです。選択肢文も、

[名詞]을/를 [動詞]고 있습니다

と定型です。

 

慣用句 도장을 찍다 の知識を訊いています。

찍다 は、<瞬間付着・接着>というコアイメージを持っています。


続く2)は、級が違いますが、第50回・3級で同じような絵が出ています。

質問はいつもと同じで、絵が前回までと違い、情報が少ないので解きやすいです。

 

ただ、その分というか、正答文は絵を言い換えています。

足を怪我した   걷지 못합니다

この 걷다 が、聞き取りにおいて気付かされたことで、

移動を表す動詞なので、通常後ろに補助動詞 아/어 가다,오다,다니다 などが付くんですよね。

すると ㄷ不規則が動き出し、聞こえてくる音が 러 です。

 

なので、このように 걷지<걷>という音から、

ここに 걷다 が入っていると反応できない方が、もしかするとおられるかもしれません。

いかがだったでしょうか。

そして3)も、前回までとは違い、登場人物が一人です。

絵から、달 は聞こえてきそうです。実際に②で聞こえてきました。

 

ちなみに、④のように、陽が出ている/沈んだ状態にも、

韓国語では主語を必要とし、날 を使います。


例)날이 점점 어두워지고 하늘은 까맣게 변했어요.
 (だんだん暗くなってきて、空は黒色に変わりました)

「暑い」「寒い」のような気温について、날씨가 と主語を置くのと同じですね。

 

他の選択肢では、パッチムのお引越し(連音化)を確認しましょう。

前回と違い、この点を集中的に訊いています。

それでも、難易度が前回より下がりました。バッチリ聞き取れましたか。


では第2問で、説明している単語を聞き取る、説明語句問題です。

問題文が正答語を説明する文なので、問題文は自然と平易になり、
これを聞き取れることが、正解への条件になりますが、
問題文の文型は、3級とやはり若干の差があります。

指示語や ㄹ 때 、引用形に注意しながら聞き取ります。

この問題は、問題文をきちんと聞き取れるかに主眼が置かれた問題です。

各選択肢語の聞き取りは、言葉を選ばなければどうでもいいです。

もちろん、それらを聞き取れてはじめて正解できますが、

これからの‘韓国語ぺラぺ~ラ’のためには、問題文をどれくらい聞き取れたかを振り返りましょう。

今回の出題では、

2)손을 씻다 = 비누

が一番のポイントでしょうか。

他は平易だったり、聞き取れなくても今は構わないものです。

前回と比べて、聞き取るべき箇所が減ったので易化しました。


では、第3問の応答文問題です。

 

応答文とはいわゆる‘問答’ですから(全てそうとは限りませんが)、

事前の選択肢チェックをバッチリやっておき、疑問詞に注意しながら聞き取ります。
そう準備しておくだけでも正解率が変わってきます。

そして、将来会話ができるようになるためにも、

筆記問題よりこれの方をバッチリ解答できるようにしたいですね。

たとえたった1往復の会話で、返答は文字で示されていてもです。

 

筆記試験での会話文問題は読解の要素が強く、実のところ形骸化している例が多いです。

他の試験では例えば、英検,中検,仏検には無いはずで(長文問題範疇の会話文は除きます)、

さらに、センター試験・英語でも、2018年度で筆記の会話文問題が無くなりました。

 

その点を協会に質問したらこのような回答が帰ってきました
ご参照ください。

とにかく、これからの3級,準2級でもそうで、

会話文問題は聞き取り試験でより理解できるようにしていきましょう。

筆記試験で仮に出来が悪くても、そんなに気になさらないでください。

筆記での会話文はあくまで‘読解’で、実際の会話とはややかけ離れていたりするからです。

 

TOPIKの読解問題で会話文が無くなったのは、その辺りを鑑みてのことかもしれません。

対日本語ネイティブに限らず、韓国語ノンネイティブ全員にとって、

韓国語の語尾表現理解が必要であるはずにもかかわらずです。

まず1)で、今回5級でも出題された、

안 좋다 =  아프다

の言い換えが採り上げられました。

次の2)は、5,000원 がポイントですね。

これに関われるのは、旅行表現でも有名な 깎아 주세요 です。

そして3)では、末尾でㄹ까요?[提案]への同意/不同意を発話している選択肢をマークします。

すると分かりやすいですね。

 

この ㄹ까요? といい、他の語尾表現もそうで、

これらが、後に続く文脈を示していることにも一応目を向けましょう。

会話ではそんなに気にする必要が無い一方で、
ここでのような試験問題解答では活用できます。

このような捉え方は4)でも有効で、ここは試験問題なので、時制の一致や話題内容、

あるいは発話の主語人称を問い質して(①③④ - 一人称,② - 二人称)、

正確な理解に努めていますが、私達はいつか、先の解法のような理屈を飛び越えて、

韓国語会話ができるようになりたいですしね。

ちなみに、4)のようなやり取りをぜひやりたいですね。

아직 멀었습니다.(まだまだです)

と解釈される理由は、日韓両語における時制概念の違いです。

 
[完了]の補助語幹 았/었 が、한국말을 잘하다 とは隔たりがある、

つまり 멀다 であることの[完了状態]を表しています。

日本語は、発話時に中心を置いて発話したがるので、「まだまだです」と現在時制で言います。

有名な文句が前回よりも集中的に採り上げられて、解答も素直なので、

やや易化しました。

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ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。


続いて第4問です。

1)は文章形式で(問題用紙のメモ欄を見れば分かりますね)、

選択肢を頼りに、話者にとって「聞くこと」がどうなのか聞き取りましょう。

 

友人がしたこと、

①ごはん,②会いに来る,③テレビに出る,④テレビを見る

について、選択肢をこうチェックしておいて、問題文を聞きましょう。

こう準備しておけば、メモ欄が用意されていても、それは不要です。

 

選択肢が用意されているリスニング問題では、

別の言語なら例えば英検のように、選択肢は用意されていても、
問いも聞き取る問題を除き、メモなんかしなくてもいいんです。

解答は、찾아와서 を聞き取ってをマークしてくださいねという問題です。

 

 

 

続く2)も文章形式で、

②③が奇妙なので、まあ不正答だろうなと予測しておいていいですね。

あくまで‘予測’ですが、③なんて、車は普通乗る時点で窓が閉まっているだろうにと、

問題作成者は、あまり考えないでこれらを作ったのかもしれません。

あるいは、韓国語ネイティブの先生が作ったんでしょうか。


②がもし、

② 車に乗ったらドアを閉めます。

ならまだ分かりますけどね。
それでも、例えばオープンカーでさえドアは閉めますからねぇ…

 

それはそれで、受検する側にとっては、

問題文を聞く前から①か④の2択になるというオイしい問題なので、さくっと正解しましょう。

その後の3)も文章で、①④「病気」についてか、②③「運動」についてかを聞き取ります。

なるほど、ここでは 나았습니다났습니다 を聞き分ける問題です。

講師にとっては、韓国語学習を始めた頃に聴講した、
浜之上幸教授のラジオ講座を思い出します。

浜之上教授
あとの4),5)の会話文でも、選択肢を利用して聞き取ります。

そしてここからは、他級の聞き取り問題でもあるように、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が聞こえてくる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

4)では、特に女性の発話に注意して聞き取ります。

②③④の取捨に関わっているからです。

事前選択肢チェックを踏まえて、選択肢を取捨する順序は以下の通りです。

(男性1つめの発話  →  ①が×)

女性の発話  →  

男性の発話で①を消せなくてもいいです。

先のように、どのみち選択肢から、女性の発話で解答することが分かっているからです。

そして5)は先と逆に、男性の発話で解答しようと準備しておきます。

会話が3往復で、しかもメモ欄が長めに設けられているので、

長い発話を聞き取ると想像してしまいそうでも、焦らないでください。

②以外、男性の発話に注意すればいいわけですからね。

こうすることで、聞き取るべき量が単純に半減します。

男性1つめの発話  →  

ここでをマークするのは勇気が要るでしょうか。

自信が無ければ、2回目の朗読で確認するといいですね。

 

それに、この後は選択肢も聞き取る問題で、時間的余裕を作っておく必要が無いからです。


では最後の第5問です。

まず大切なのは、問題文が聞こえてくる前に、

1),2)の【質問】をきちんと読んでおくことですね。

今から聞く会話文の内容を、【質問】からある程度思い描いておきます。

1)男性がした事

2)男性が女性の話を聞いてすること

2問共、男性の発話に注意する必要がありそうです。

そう構えておいて、問題文と選択肢を聞き取りましょう。

1)で、男性がしたことは、みかんを買ったそうなので、

選択肢でそのまま聞こえてこないかもしれませんが、音を待ちます。

 

ふたを開けたら、ここは平易ですね。ぜひ正解しておきたいです。

続く2)では、男性が女性の発話を受けて行動を決めるとのことで、

考えられる男性の発話は次の通りです。

1}女性の発話を受ける指示語で始まる発話

2}女性の発話内容の反対動作を宣言する

これは、TOPIKⅡ・リスニング問題でのテクニックを応用したものです。

そして注意すべきは、女男両人の最後の発話です。

 

こう準備しておいて聞くと、ここでは1}ですね。

もし、男性発話中の指示語内容を忘れても、2回目を聞けばもう聞き逃しません。

聞くべきポイントをあらかじめ決めているからです。

そして3)が、ややキツい内容一致で、

ここは問題文,選択肢全てを聞き取り、多少のメモが必要です。

内容一致問題は、聞こえてくること全てが解答対象だからです。

ここでも、男性1つめから解答対象です(②が×)。

ただ、他級の解説でも確認している通り、

内容一致問題では、選択肢で正誤を出す所がほぼ決まっています。

これはTOPIKでもそうで、じゃあ、その正誤を出す所がどこかについてはご質問ください。

この解説をどれくらい見てくださっている方か、参考にいたします。


ということで、4級・聞き取り問題の解答が終わりました。

[入門→初級]という4級段階でありながら、結構な分量のリスニングが課せられています。

とはいえ、ここ数年で他言語リスニング環境が飛躍的に向上し、

例えば一日自宅にいる場合は、インターネットを中心に活用して、

一日中韓国語を見聞きすることもできます。

今、この解説を書いている時はKBSラジオをず~っと流していますし、

これは、韓国語に限らず、基本的にはそうですよね。

せめて韓国語にどっぷり浸れる時は、韓国語だけを見聞きするのもいいです。

講師はそうしていますしね。他言語学習でもです。

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5

ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。


[4級・聞き取り試験の解説・講評]


―前回との比較―

 

<難易度>前回並み。

 

<問題語数>やや増。

 

<問題内容>前回と同じ。

 

 

여러분,안녕하십니까?

5級をクリアし、この4級では出題範囲がグンと広がりますね。

いろいろある中で、コアの部分は各種修飾語句(連体形,接続表現,副詞句)ですが、

確かに、5級レベルから次の段階としては、ハン検でこう設定されているのみならず、

韓国語を使うにおいても、続いて身に付けたい項目です。

 

それらを聴解で確認する聞き取り試験の出来は、今思い出していかがでしたか。

この場で毎回確認していることとして、

まずは、問題音声をどれくらい理解できて、どう解答したかを確認しておきましょう。

俗に言う「聞いて分かる語句」の確認と、音が連なって出来た内容の理解度確認ですね。

 

 

 

ところで、試験問題解答のためのリスニングに限っては、
全て聞き取れなくても解答できる(しようとする)ようにしたいです。

ハン検聞き取り問題なら、正解するという目的を持って、
それのために必要な情報(ここでは[正答を出すための情報])を選別し
背景知識も時に動員して、先を予測しながら、内容を要約する練習もしたいですね。
隅から隅まで聞き取るための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにです。

ハン検のリスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)


この2本立てでやっていきたいです。 

とにかく、これらのうち(2)を実現させるために、まず聞き取り試験の音声が流れ始めたら、

最初の聞き取り試験全体の説明(55秒)、さらには各問の説明(平均30秒)の間に、

選択肢を見ておかなければなりません。

 

現在の問題形式がもう長い間続いているので、

過去問を見ておけば、試験中の説明は注意して聞く必要が無いですね。

 

その間に、各選択肢をできる限りチェックしておきましょう。


第1問は、絵説明文問題です。


【質問】も聞き取るので、それが何なのかが気になるところ、

通常、絵中の人が何か動作をしていれば、それを訊いてきます。

 

1)の【質問】がそのままですね。

正答/不正答の差は明らかです。選択肢文も〔[名詞]을/를 [動詞]고 있습니다〕と定型です。

 

ここでは、正答の 닦다<닥따>を聞いて書き取れるようにしておきたいですね。

もちろん、鼻音化する場合(닦는<는>)も然りです。

続く2)は冷麺とのり巻きがあり、さすがにこれらの語の聞き取りは求めてこず、

もっと細かいところを問うています。

 

ふたを開ければ、달걀 を聞き取る問題ですが、

④を選んだ方がおられるでしょうか。

鼻音化する箇所があり(밥만<만>)、慣れていないと戸惑います。

前回も、弁当の中身を訊いてきました。

絵にある物だけなら簡単ですが、その中身まで入れると、

それらの位置関係、中身の状態まで選択肢文に含むことができ、
選択肢の作成範囲が広がるわけです。

 

4級の絵説明文問題では、こういう所を訊いてくると見て、対策学習をしましょう。

そして3)は、傘を持っていない女性と、それを持っている男性で、

何について訊いてくるかを見定めておきます。

解答対象の人やモノが複数の場合、今までの出題から、

そんな細かい正誤までは訊かないので(例えば髪型や衣服の形状、各人の表情など)、

先に挙がった傘の有無のような、ひと目見て分かる特徴的な箇所をチェックし、

放送を待ちましょう。

 

実際に各選択肢文ではそこを訊いていて、

ちなみに②では、衣服そのものを訊いているので大丈夫ですね。

具体的な形状まではさすがに尋ねません。

前回程度の難易度で、次回受験される方も、

‘正誤を出す所’を把握した上で、‘聞いて分かる語’を増やしておきましょう。


では第2問で、説明している単語を聞き取る、説明語句問題です。

問題文が正答語を説明する文なので、問題文は自然と平易になり、
これを聞き取れることが、正解への条件になりますが、
問題文の文型は、3級とやはり若干の差があります。

 

指示語や ㄹ 때 、引用形に注意しながら聞き取ります。

この問題は、問題文をきちんと聞き取れるかに主眼が置かれた問題です。

各選択肢語の聞き取りは、言葉を選ばなければどうでもいいです。

もちろん、それらを聞き取れてはじめて正解できるわけですが、

これからの‘韓国語ぺラぺ~ラ’のためには、問題文をどれくらい聞き取れたかを振り返りましょう。

今回の出題では、ソウル(韓国)旅行歴がある方にとって、

2)나가는 곳 が聞こえてきて「あ、あれね」と反応したいです。

地下鉄駅を中心に、あちこちで見たはずです。

この問い自体は別段ポイントは無いものの、過去の問題文と見比べて、

([主語]이/가)~을 때 [動詞]

という文が多用されているのが分かります。

直接的参考にはなりませんが、作文練習にはいいですね。

 

現時点で、作文をどれくらいされていますか。

前回と比べての難易度は、難化したものと易化したものが両方あります。

プラスマイナスゼロで前回並みですね。


では、第3問の応答文問題です。

 

応答文とはいわゆる‘問答’ですから(全てそうとは限りませんが)、

事前の選択肢チェックをバッチリやっておき、疑問詞に注意しながら聞き取ります。

そう準備しておくだけでも正解率が変わってきます。

そして、将来会話ができるようになるためにも、

筆記問題よりこれの方をバッチリ解答できるようにしたいですね。

たとえたった1往復の会話で、返答は文字で示されていてもです。

 

筆記試験での会話文問題は読解の要素が強く、実のところ形骸化している例が多いです。

他の試験では例えば、英検,中検,仏検には無いはずで(長文問題範疇の会話文は除きます)、

さらに、センター試験・英語でも、2018年度で筆記の会話文問題が無くなりました。

 

その点を協会に質問したらこのような回答が帰ってきました
ご参照ください。

とにかく、これからの3級,準2級でもそうで、

会話文問題は聞き取り試験でより理解できるようにしていきましょう。

筆記試験で仮に出来が悪くても、そんなに気になさらないでください。

筆記での会話文はあくまで‘読解’で、実際の会話とはややかけ離れていたりするからです。


まず1)で、各選択肢を見て、買い物の場面っぽいと思い描けるのが理想です。

全て5級の語ではあるものの、文字だけを見てそうイメージできれば、

それだけでも、これから聞こえてくる文句を想像できます。

 

で、問題文では、[値段]を訊く疑問詞 얼마 が聞こえてきたので、

これに答えられる選択肢をマークします。

次の2)で、ここでの選択肢のように、一見するとどこを参考にすればいいか分かりません。

もしそうでらっしゃらなかったらOKです。

 

こういう時は後続の時制を押さえましょう。


①④[過去],②④[未来]

です。

言語を問わない、会話原則の一つ、

〔会話は、話題を変えない限り時制が統一される〕

を利用しようという解法です。

 

問いかけの文は、末尾が(으)면 되다 で未来時制ですね((으)면があるからです)。

これだけで②と③の2択にできるのも一つの‘ハングル能力(というより『語学力』)’です。

あとは、가다 に呼応すると分かれば正解できます。

この捉え方は4)でも有効で、ここは試験問題なので、時制の一致や話題内容、

あるいは今回は無用だった、発話の主語人称を問い質して、正確な理解に努めていますが、

私達はいつか、先の解法のような理屈を飛び越えて、韓国語会話ができるようになりたいですしね。

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ハングル能力検定協会より、問題文を載せないようにとクレームが入ったので、その部分を削除しました。


続いて第4問です。

1)は文章形式で(問題用紙のメモ欄を見れば分かりますね)、選択肢を頼りに、話者にとって「聞くこと」がどうなのか聞き取りましょう。

 

聞き間違えるのか(①)
よく聞こえるのか(②)
人の話をよく聞くのか(③)

英語のリスニングについてか(④)

ですね。

そして、これらに相当する語句を思い出しておきます(そのまま聞こえては来ないかもしれません)。

このような準備が、4級合格をグッと引き寄せますね。

解答は第2文を聞き取ってマークします。

副詞 잘못 の聴解を問うています。

 

日本語「~し間違える」の韓訳は、잘못 を動詞の前に置きます。

これも定番ネタなので、ぜひ覚えましょう。

続く2)も文章形式で、各選択肢から、話者が「ピアノ」にどう関わっているかを聞き取ります。

 

解答は平易で、をそのまま述べています。

もちろん、これを韓国語で何というかという語彙力が問われていますが。

その後の3)も文章で、もし①が正答だと聞き取りが難しそうです。

文脈まで押さえることが求められるからです。

 

幸い、①が正答ではなく、やや長めの文で言い換えている②が正解です。

ところで、最後の文は 일요일은 でなく、일요일에는 が正しいです。

일요일은 だと、「公園に出かけてテニスをする」主語が「日曜日」になってしまいます。

4),5)の会話文でも、選択肢を利用して聞き取ります。

 

そしてここからは、他級の聞き取り問題でもあるように、

男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する


(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が聞こえてくる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。


4)では、男性の発話でプレゼントが渡る方向を聞き取り、女性の発話では、時計を買ったか否かを聞き分けます。

 

各選択肢を自分なりに整理して、ピンポイントのリスニングができたかを確認しましょう。

チェックした選択肢を見ながら聞いているので、メモはもう要りません。

 

事前選択肢チェックを踏まえて、選択肢を取捨する順序は以下の通りです。
 

女性1つめの発話  →  ③が×,④が×(

男性2つめの発話  →  ①が×

女性1つめの発話でを正解とできるのは、余裕があればそうするということでOKです。

どのみち、消去法でが残ります。

 

一つの発話で2つ以上の選択肢を取捨する作業は、練習していてこそできます。

そして5)が、問題用紙からも分かる通り、他より長めの会話を聞くことになりそうです。

前回の出題もそうでした。

 

選択肢チェックをテキパキとやっておきましょう。

具体的な人名になっていても、もちろん女性は~,男性は~と同じなので、揺らぐことなく、同じ作業を繰り返します。


一方で、②と④が正反対の内容なので取捨しやすいですね。

言い換えれば、結局こうです。

 

②善皓[성호]が美佐の友人を気に入る<未来時制>
 

④善皓[성호]が美佐の友人を気に入らない<過去時制>

時制の違いはあれど、問題文を聞くまでにこうやって整理しておくと、正解率がグンと上がります。


「そんなのできるわけない!」とおっしゃらずに、反復練習しておきましょう。

そして選択肢取捨順序は、

女性2つめの発話  →  ③が×

男性2つめの発話  →  ④が×

女性3つめの発話  →  ,①が×

ということで、やはりと④が正誤に関わっています。

選択肢チェックをバッチリやっておけば、選択肢を見ながら聞いて解答できます。

メモはもう要りません。


では最後の第5問です。

まず大切なのは、問題文が聞こえてくる前に、1),3)の【質問】をきちんと読んでおくことですね。

 

今から聞く会話文の内容を、【質問】からある程度思い描いておきます。

1)男性が会話の後にすること

3)二人が映画を見に行く日

その1)では、‘会話の後にすること’なら、
正答に関わる男性の発話は未来時制のはずです。

 

そこまで神経質にならなくても、最後の発話を単純に受ければ解答できたりもするので、その辺りは柔軟に対応しましょう。


問題文を聞いてみると、実際にそうで、選択肢では、연락하다전화하다 で言い換えていますね。

전화하다 の聞き取りは大丈夫ですか。

そして3)で、映画を見に行く日を直接言ってくれるとは限らないのが、ハン検に限らない、外国語検定試験のリスニング問題です。注意しましょう。


ここでは、
 

1) 다음주

2) 토요일 を訂正し 금요일

と、正答根拠を積み重ねていくパターンです。

 

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5

ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。


[4級・聞き取り試験の解説・講評]

 

―前回との比較―

 

<難易度>前回並み。

 

<問題語数>前回と同じ程度。

 

<問題内容>前回とほぼ変わらず。

 

여러분,안녕하십니까?

 

まずは、問題音声をどれくらい理解できて、どう解答したかを確認しておきましょう。

俗に言う「聞いて分かる語句」の確認と、音が連なって出来た内容の理解度確認ですね。

 

ところで、試験問題解答のためのリスニングに限っては、
全て聞き取れないと解答できない(してはいけない)わけではありません。

ハン検聞き取り問題なら、正解するという目的を持って、
それのために必要な情報(ここでは[正答を出すための情報])を選別し、
背景知識も時に動員して、先を予測しながら、内容を要約する練習もしたいですね。
隅から隅まで聞き取れるようにするための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにです。

ハン検のリスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)

この2本立てでやっていきたいです。

 

とにかく、これらのうち(2)を実現させるために、まず聞き取り試験の音声が流れ始めたら、

最初の聞き取り試験全体の説明(55秒)、さらには各問の説明(平均30秒)の間に、

選択肢を見ておかなければなりません。

 

現在の問題形式がもう長い間続いているので、

過去問を見ておけば、試験中の説明は注意して聞く必要が無いですね。

 

その間に、各選択肢をできる限りチェックしておきましょう。


余談で、講師は日本語ナレーションを長年担当されている方がとても気になっています。
是非お目にかかりたいと思っています。
講師がハン検受験を始めた1990年代末から、お声が変わりませんね!!


第1問は、絵説明文問題です。

  

【質問】も聞き取るので、それが何なのかが気になるところ、

通常、絵中の人が何かをしていれば、それを訊いてきます。

 

1)の【質問】がそのままですね。

正答/不正答の差は明らかです。

 

続く2)は弁当の絵で、しかもふたが開いているので、その中身も訊いてきそうです。

「弁当」は何でいうんだったかをまず思い出したいですね。

 

そしてその中身で、4級段階まで学んだ語句でいえるのは2つです。

そのうちの 생선[生鮮] が聞こえてきました。
初めて聞いた語だったら、ぜひ覚えましょう。

 

3)は、この絵から何について述べるだろうと、想像しにくいです。

絵中の情報量が結構あるからです。これは、リニューアル直後の前回もそうでした。

 

こういう場合は、主語を聞き取り、それに付いた(付随した)各語の正誤に集中しましょう。

① 모든 사람,②③두 사람,④ 네 사람 と聞こえてきて、あとは同じ解き方です。

 

これからは特に、連体形や補助用言を聞き取れるよう、

音声内容を十分確認した上で、音読・シャドーイング・ディクテーションに努めましょう。


では第2問で、説明している単語を聞き取る、説明語句問題です。

 

問題文が正答語を説明する文なので、問題文は自然と平易になり、
これを聞き取れることが、正解への条件になりますが、
問題文の文型は、3級とやはり若干の差があります。
指示語や ㄹ 때 、引用形に注意しながら聞き取ります。

 

この問題は、問題文をきちんと聞き取れるかに主眼が置かれた問題です。

各選択肢語の聞き取りは、言葉を選ばなければどうでもいいです。

もちろん、それらを聞き取れてはじめて正解できるわけですが、

これからの‘韓国語ぺラぺ~ラ’のためには、問題文をどれくらい聞き取れたかを振り返りましょう。

今回の出題では、ポイントとなるのがこれといってありません。

あえて挙げれば、④모르는 단어를 찾다 で、「辞書を引く」を사전을 찾다といいます。

 

찾다には、

[(対象{目的語}を自分の手中に)引き寄せる]

 

というコアイメージがあります。「돈을 찾다 = お金をおろす」の理由です。

それにしても、さすが韓国語ネイティブの林周禧[임주희]先生で、

사전 にある 어 の発音が美しいです。

 

 

 では、第3問の応答文問題です。

 

応答文とはいわゆる‘問答’ですから(全てそうとは限りませんが)、

事前の選択肢チェックをバッチリやっておき、疑問詞に注意しながら聞き取ります。

 

そう準備しておくだけでも正解率が変わってきます。

 

そして、将来会話ができるようになるためにも、

ある意味、筆記問題よりこれの方をバッチリ解答できるようにしたいですね。

たとえたった1往復の会話で、返答は文字で示されていてもです。

 

筆記試験での会話文問題は読解の要素が強く、実のところ形骸化している例が多いです。

他の試験では例えば、英検,中検,仏検には無いはずで(長文問題範疇の会話文は除きます)、

さらに、センター試験・英語でも、2018年度で筆記の会話文問題が無くなりました。

ハン検はそのあたり頑なですね(笑)

 

とにかく、これからの3級,準2級でもそうで、

会話文問題は聞き取り試験でより理解できるようにしていきましょう。

筆記試験で仮に出来が悪くても、そんなに気になさらないでください。

筆記での会話文はあくまで‘読解’で、実際の会話とはややかけ離れていたりするので。

まず1)で、冒頭に 네と 아뇨 が並んでいますね。

現実的には、問題文が聞こえてくるまでに、これらを押さえるのが限界でしょうか。

 

 

ただ、せめて後続の時制は押さえましょう。

①[現在],②[未来]③④[過去]

です。

言語を問わない、会話原則の一つ、

〔会話は、話題を変えない限り時制が統一される〕


を利用しようという解法です。

さらに、細かい内容は分からなくても、

それらがプラス的かマイナス的かを想像しておくのもいいです。

 

ここでは、プラス的/マイナス的で解答できます(좋은 일)。

各選択肢の細かな意味(訳)は、あまり関係無くなります。

続く2)も、同じように解きましょう。

音でキャッチできる過去時制に合わせれば、①と③の2択にできます。

 

最終的に正解できなかったとしても、このようにできるのが‘語学力’です。

5)も同じ解法でいけます。

ここは試験問題なので、時制の一致や話題内容、

あるいは今回は無用だった、発話の主語人称を問い質して、正確な理解に努めていますが、

私達はいつか、先の解法のような理屈を飛び越えて、韓国語会話ができるようになりたいですしね。

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5
ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームが入ったので、その部分を削除しました。


今回・第50回試験より、ハン検は聞き取り試験から始まり、途中休憩が無しになりました。


途中休憩については、これまで様々な意見が提出されていたので、この形式を歓迎していらっしゃる方は多いのではないかと思います。

ところで、試験問題解答のためのリスニングに限っては、全て聞き取れないと解答できない(してはいけない)わけではありません。
目的を持って必要な情報(ここでは[正答を出すための情報])を選別し、背景知識も時に動員して、先を予測しながら、内容を要約する練習もしたいですね。
隅から隅まで聞き取れるようにするための練習は、これからの会話(実用韓国語)のためにです。

ハン検のリスニング練習は、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング(正解するために狙いを定めた聴解)


この2本立てでやっていきたいです。

とにかく、これらのうち(2)を実現させるために、まず聞き取り試験の音声が流れ始めたら、

最初の聞き取り試験全体の説明(55秒)、さらには各問の説明(平均30秒)の間に、選択肢を見ておかなければなりません。

 

現在の問題形式がもう長い間続いているので、過去問を見ておけば、試験中の説明は注意して聞く必要が無いですね。

 

その間に、各選択肢をできる限りチェックしておきましょう。

 

ちなみに、この解答速報・解説が冗長で簡潔さが無く、とても分かりにくいという指摘があり、ごもっともなことではあります。

 

その間、スリム化をはじめとした、解説の仕方も変わっては来ているんですが、今回から、試験終了とほぼ同時に正答が発表されているにもかかわらず、もしこの解説に目を向けてくださる方がお一人でもおられたら救われます。


ほとんど『徳を積む』心境で書かせていただいているこの解説を通じて、今回の問題を要所要所で振り返っていきましょう。

 

 

第1問はガラリと変わり、絵説明文問題にリニューアルしました。

前回までの第2問・絵問題2)が3問用意されています。

過去問中の形式ではあるので、とりあえず問題文を聞いてみましょう。

【質問】が何なのかも気になるところ、1)は夢の内容ということで、


비,바람,맞다

あれこれ単語を思い浮かべて放送を待ちます。

 

そして、音声からは②で 바람 が聞こえてきたので、これを選びます。

 

続く2)も、今までの過去問からでは、【質問】内容を想像しにくいです。

絵の説明に合うものは何かということで、何の語が聞こえてくると想像されましたか。

全部聞いてしまえば、④がすぐ消える中、その前の①~③でこんがらがった方がおられるかもしれませんね。

 

4級的‘聞いて分かる語句’を聞き取って、選択肢を取捨しなさいという問題です。

もしできなくても、あまり気になさらないでください。

特に連体形や補助用言の聞き取りは、これからの課題としていても十分です。

3)もまた、この絵から何について述べるだろうと、想像しにくいです。

これまでの過去問の絵と比べると、情報量が結構あるからです。

こういう場合は、主語を聞き取り、それに付いた(付随した)各語の正誤に集中しましょう。


あとは今までの過去問と同じ解き方です。

はじめての形式もあり、難化しました。



では第2問で、協会のHPでも予告されていた、説明している単語を聞き取る、説明語句問題です。

 

今までは3級のみにありました。
問題文が正答語を説明する文なので、問題文は自然と平易になり、これを聞き取れることが、正解への条件ですが、問題文の文型は、3級とやはり若干の差があります。

 

ㄹ 때や引用形に注意しながら聞き取ります。

この問題は、問題文をきちんと聞き取れるかに主眼が置かれた問題で、各選択肢語の聞き取り、そして正解したか否かより、問題文をどれくらい聞き取れたかを振り返りましょう。

 

ここでは、3)밥을 짓는 것/곳 がポイントです。

 

正確には で、普段から発音によほど注意していない限り、것 とも聞き取れる朗読で、講師はぶっちゃけ、はじめ炊飯器(밥솥)を想像しましたが😁さすがにこれは聞こえてくるわけがなく(4級の単語ではないからです)、④が聞こえてきて、 だと分かりました。

 

そして、音声を再度再生してみると、確かに 곳 と、唇を縦に開けて発音しているのを窺い知れます。

 


では、第3問の応答文問題で、全3問から5問に増えました。


応答文とはいわゆる‘問答’なわけですから(全てそうとは限りませんけどね)、事前の選択肢チェックをバッチリやっておき、疑問詞に注意しながら聞き取ります。

そう準備しておくだけでも正解率が変わってきます。

そして、将来会話ができるようになるためにも、ある意味、筆記問題よりこれの方をバッチリ解答できるようにしたいですね。

たとえたった1往復の会話で、返答は文字で示されていてもです。

 

まず1)で、各選択肢がバラエティに富んでいます。

選択肢チェックに余裕があれば、これらで答えられる文句を、日本語ででも想像できますが、

あの異常な空間で、次々と聞こえてくる音を聞き取って、解答するという作業をしながらとなると、難しいかもしれませんね…

こういう時は、会話の原則の一つに従って、発話の主語人称に焦点を当てましょう。

これは会話の主とも言えて、各選択肢はそれぞれ、

 

① 1人称複数(聞き手と話者) ② 1人称(話者)
③ 2人称(聞き手) ④  2人称(聞き手)


であるのをチェックしておきます。


すると、問題文は主語が2人称で、つまり話者が会話の主なので、主語1人称の②を選ぶ、という解法です。

こうすることで、各選択肢の細かな意味(訳)は関係無くなります。

これは、英語講師の‘富ちゃん’こと、富田一彦先生著の教材、

『富田の入試英文法Ver.3 口語問題』(今は絶版)

から参考にして、それを韓国語の事情に当てはめて応用した解法の一つで、級を問わず、ハン検/TOPIKを問わず、会話文問題解法で使われています。

富ちゃん3

後続の2)以降も、同じように解きましょう。以降は、時制の一致にも注意ですね。

例えば4)で、배구 시합[排球 試合]という、もしかすると聞き慣れない方が多いかもしれない語があっても、それに注意さえすれば(過去時制)正解できます。

 

もちろん、問題文の聴解が余裕で、各選択肢もひと目見ればすぐ分かる場合は、そのまま解答しましょう。

私達はいつか、先の解法のような理屈を飛び越えて、韓国語会話ができるようになりたいですしね。

 

次の第4問は、前回以前の第6問で、ここも問題数が増えました(4問→5問)。

1)は文章形式で(問題用紙のメモ欄を見れば分かりますね)、選択肢を頼りに、話者にとって「電話番号」をどうしたのかと思いながら聞き取りましょう。

忘れたのか(①)ただ聞いたのか(②)分からなかったのか(③)、間違えたのか(④)ですね。

 

そして、これらに相当する語句を思い出しておきます。
(そのまま聞こえては来ないかもしれません)

このような準備が、4級合格をグッと引き寄せますね。

正答はで、パッチムの子音化(絶音化)が起こる部分もありますが、聞き取れましたか。

ふたを開けると、問題文の日訳を選ぶ問題です。

続く2)も文章形式で、メモ部分が先の1)と違い2行用意されていますね。

長めの文が聞こえてくるかもしれません。

 

 

各選択肢からは、それぞれの冒頭に注目し、いつの話なのかに注意して聞いてみます。

 

で、問題文からは、またパッチムの子音化(絶音化)が聞こえてきました。

今回の問題作成者は、これを特集したんでしょうか。

 

解答は、昨日から今日にかけての話なので、②「昨日:寝るのが遅かった」「今日:寝坊した」が正解です。

その後の3)も文章で、選択肢には②と④に「悲しい」があるので、このどちらかが正答なんだろうなと当て込んで、放送を待ちます。

 

要は、「悲しい」が先か後かですね。


「悲しい」が先だと分かるので、解答はこの文でできます。

4),5)の会話文でも、選択肢を利用して聞き取ります。

 

4)では、①「トイレ」②④「窓」③「鏡」をチェックし、これらの韓国語単語を思い出しておきます。

 

そして、それらをどうするか聞き取ります。

チェックした選択肢を見ながら聞いているので、メモはもう要りません。

解答は、男性がトイレの鏡の他に、窓も毎日拭かなければならないと訊いた後に聞こえる文句で、が正解です。

問題文と選択肢での、〔肯定 ⇔ 否定〕の言い換えは定番ですね。



では最後の第5問です。

旧形式・第7問が、3つの短い問題文に問いが一つずつという構成で、日訳問題が、5級と同じく無くなりました。

確かに、1つの問題文に1つの問いの方が、今の私達にとっては負担が少ないですね。

 

まず大切なのは、問題文が聞こえてくる前に、1),3)の【質問】をきちんと読んでおくことですね。

 

今から聞く会話文の内容を、【質問】からある程度思い描いておきます。

 

1)女性が明日すること

3)海に行くのに都合がいい日


その1)では、自然と女性の発話に注意します。

曰く、メガネが合わないらしく、そして最後の発話で「明日すること」を言っていますね。


①と③で、その 안경 を言っていますが、「メガネが合わない」なら、メガネは付けているので、買いには行きませんね。

 

問題は次の2)で、ただの内容一致なので、今から聞く問題文の内容が想像できず、選択肢も聞き取りなさいというので、形式だけでいえば難易度が高いです。

 

これは今まで、準2級で出されていた問題形式で、

今回の改定で2級,1級でも採用されたものです(厳密には‘復活’)。

 

 

これはメモが要るので、心してかかりましょう。

もちろん、全部メモる必要はありません。

メモの方法にも触れたいところですが、すると完全な解説にして書き示すべきなので、ここでは割愛します…

それにしても、男性の娘が書いた絵が犬に見えたけど、実際は牛だったってのは、まあ、娘が小さければ可愛らしいですが…

そして3)で、正答の曜日を直接言ってくれるとは限らないのが、ハン検に限らない、外国語検定試験のリスニング問題です。注意しましょう。

 

問題文を聞くと、実際にそうでしたね。

ふたを開けると、両人が都合の悪い曜日(주말[週末]も含めて)を挙げていって、聞こえてこなかった曜日が正解です。

 

2回聞かせてくれるので、1回目でそれに気づき、2回目の朗読で、聞こえてきた曜日を消していけばいいですね。

正答語句をそのまま言ってくれるわけではないのが、外国語検定試験リスニングでの常なので、この問題を通じて見直しましょう。


ちなみに、続く筆記試験は、聞き取り試験終了アナウンスがあってから見ることができるので、この間はマークミスの確認か、あとは深呼吸でもして、次の筆記試験に備えましょう。

 


ということで、4級・聞き取り問題の解答が終わりました。

 

綴り問題や日訳問題が無くなり、会話文,文章が増えたので語数がドン増えたので、続く筆記問題を解く前に疲れたかもしれませんね。

 

外国語リスニング環境が飛躍的に向上し、その制限が少なくなってきたので、まとまった文を聞き、おおよそでも理解できるようにすべき、というメッセージが込められている気がします。

 

おつかれさまでございました。

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