ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。
それでは第4問です。
1)は前回同様、文章の要旨を選ぶ問題で、先の第3問に続き、
問題文中の語句さえ分かれば解答が楽なので安心します。
ただ今回は、文脈が平坦です。
これはもちろん、感覚的なものではなく、客観的に聞いてそうです。
すると、難易度がやや上がるんですね。
面倒ですが、何とか聞き通して正解しましょう。
ちなみにこの‘文脈が平坦’なのは、類似の問題で、
TOPIKですが公開過去問・第64回の、同じくリスニング問題[49~50]もそうです。
問題文語数がこれより多いですけどね。
続く2)と3)は、面倒くさい内容一致で、問題文全体と各選択肢を対照する必要があります。
各選択肢を見ると、2)はお酒がテーマで、3)が睡眠についてのようです。
事前の選択肢チェックで工夫しましょう。
2)では、②でないことに注意です。
첨가[添加]하다 がその不正答根拠ですが、
これも2回聞けば、この語で②が×だなと反応できるはずです。
ちなみに3)の問題文で、最終文について、
それは特別な知識が無くても分かりはしますが、
実際にできている人って、今の世の中どれくらいいるでしょうか…
目指すべきことではありますけどね。
ただ、寝る前にお腹が空くと耐えられません…
では第5問,第6問で、2つの問いに答える問題です。
第5問では、問いと聞き方が前回と同じです。
【問1】女性の主張
/ 正答根拠を自分で特定・選択肢を見ながら聴解
【問2】男性がこれから執ると思われる行動
/ 正答根拠を自分で特定・各選択肢はさっと見る程度
で、特定した正答根拠だけはメモしておきましょう。
【問2】のような問題はTOPIKにもあり、単純に難易度はそれより高いです。
それは、語句的な面もさることながら、通常相手の発話に正答根拠があり、
当人はそれに同意するといった文脈が、TOPIKでの出題より多いからです。
【問2】は、男性がこの発話に同意しているのが正答根拠ですね。
そして【問1】では珍しく、主張を選ぶのに、一致しないものを選ぶということで、
ということは、問題文中で主張が3つも出てくるということでしょうか。
すると普通に考えれば、テーマが少なくとも3つは必要で、
問題文がとんでもなく長くなります。
台本と各選択肢を今一度対照してみください。これって結局は内容一致です。
女性は別段、自分の「主張」なんて言っていないんですよ。
発話1つ目と2つ目は単なる事実で、3つ目は男性に提案しているだけだからです。
「主張」という行為が持つ本来の意味は、
・自分が持つ強い考えや意見は正しいと、その根拠を挙げて述べること
で、さらに具体的には、
・疑問や対立、矛盾を解決すること
・答えを出さなければならない問題を解決すること
がそうなので、今回は出題の仕方が間違っています。
先の通り、主張を3つ聞かせようとすれば、もっと長い問題文が必要ですからね。
単なる内容一致で出せばいいのに、なんか勘違いをなさったようです。
ちなみに、TOPIKではこんなのが出てきたりはしません。事実そうです。
受験者に「主張(TOPIKでは 중심 생각 で結論やまとめもそうです)」を選ばせるなら、
それはきちんと、誰が見ても聞いてもこれと、明確かつ客観的に示されています。
それくらい、問題文が論理的に作られています。
ここからは余談で、なのでTOPIKは、語句の知識にとらわれない総合理解力と、
論理的思考力を訊いてくるわけです。
そして第6問で、
【問1】問題文のタイトル
/ 各選択肢は先に見て聴解(各選択肢が句だから)
【問2】内容一致
/ 各選択肢は先に見て聴解
この問題では、【問2】の選択肢を十二分に吟味しましょう。
②と③に数字があるので要注意です。
【問1】は前回同様平易で、内容一致的です。
もし、基本的リスニング力があって、
聞き方が論理的だと、冒頭文を訊いて①②の2択にできます。
この中の名詞句 침실 환경 が特に重要ですが(この前部は修飾句だからです)、
論理的に聞けている人は、たとえこれらが語句的にイマイチ分からないとしても、
問題文を聞く前から、
‘最初に聞こえたことが、その次にどう分かりやすく説明されるだろう’
と準備して聞いています。
すると、正答は冒頭文に関することで、
なおかつ、それを具体化したものだと、前もって狙いを定めているので、
冒頭文の修飾部を含めて、せめて환경 だけでも聞き取れれば、
‘「眠りの環境」… まあ普通に考えて「よく眠れる環境」、それは…’
と頭が動き出し、第2文の途中で①②のうち、①を選べるはずです。
しっかりしたリスニング力、それは例えば、ネイティブに近いリスニング力があれば、
力業で強引に正解できると思います。
講師的には、先のようにスマートに聞き取りたいですね。
その方が、ハン検ひいては韓国語に限らないことで、自分の頭が良くなるからです。
では最後に、第7問の日訳問題です。
普段の対策学習では、リスニングでもあくまで‘自分の手で’訳しましょう。
このマーク式解答が、試験運営上止むなく執られているものです。
受験者が少なく、試験運営規模も現在ほどではなかった昔は、
記述式日訳問題と、さらに書き取り問題(部分書き取り,全文書き取り)があったからです。
余談で、講師が初受験した第15回(1999年春季)では、
試験会場が8ヶ所(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・福岡)で、
その前回の受験者数が約2,100名ですからね。
各問のポイントとなる部分をざっと確認していくと、
1)뱜치다(‘毎度どうも!’という、超常連さんです)
2)코빼기도 안 비치다
(코빼기[코 の俗語] 비치다「(日の当たるような場に)現れる」)
3)ㄴ 다음에야
(接続語尾 야 が[必須 → 限定<文脈は因果>])なのがポイント)
4)지레 + [反語表現]
4)の反語表現は、語句が変われどおなじみで、
すると、細かい部分が不明でも、②と④ではないなと分かります。
ということで、2級・聞き取り試験を振り返りました。
2級、そして最後の1級と、膨大な知識量を求めてきますが、
以前この場でも触れた通り、それらは例えばドラマでも頻繁に聞こえてきますよね。
余談的に、北朝鮮のテレビを流していると、さらに頻繁に聞こえてくるんですが、
自身が使う機会が限られるので、なかなか覚えられないもどかしさもあるのが事実です。
先に触れたような実用の機会を作るために、韓国人と知り合ったり、
韓国語のコミュニティに積極的に参加して、
ハン検で出される語句を徹底的に使いまくりましょう。
それこそ、時に韓国語ネイティブが引いてしまうくらいに、です
今こうやって普通に学べる幸せをかみしめながら、今回の解説を結びます。
おつかれさまでした。
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