ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。
[準2級・筆記試験の解説・講評]
―前回との比較―
<難易度>易化。
<問題語数>前回並み。
<問題内容>一部変化。
여러분,안녕하십니까?
第1問の音声問題で、採り上げられた主たる項目は、
ㄴ挿入+鼻音化・ㄴ挿入+流音化
です。前回と同じですね。
ここ最近はこのペアで固定化しているので、すぐ正解できます。
筆記試験時間が以前の90分から60分と2/3になったのを差し引いても、
現出題基準で2問だけの準2級・発音問題は(昔は5問もあったんですよ)、
出題項目が事実上分かっていて、1問2点とは、かなり‘おいしい’です。
それなので(中川教授、「なので」はなるべく使わないようにします!)、
試験問題解答だけなら、出題傾向が変わらない限り、4点をもらったも同然なので、
これはさておき、この、
・ㄴ挿入+鼻音化 ・ㄴ挿入+流音化
を会話できちんと発音し、聞き取れることを目指しましょう。
講師が知る限り、試験問題解答ではすぐ気付けても、
実用となると、単純に連音化してしまう場合が多いです。
すると、リスニングも同様にできません。
では、第2問の語彙問題で、1)の正答語 줄거리 は、
持つ意味から、ドラマ・映画好きの方にとって、覚えておくと便利ですね。
元々、
〔줄[細長い物] +거리(ネタ,素材)〕
で出来ています。「あらすじ」「ストーリー」と訳せるのもうなづけます。
それでも、語彙問題では初出題なんですね。
そして、2)と3)でいきなりオノマトペアが出てきました。
2)の④は漢字語ですけどね。
4)5)が前回同様慣用句な一方で、6)のがことわざと、前回と違います。
4)(正答句が4回目の出題)と6)(出題句が初出題)は、
選択肢全て直訳すれば解答できるもので、
これまた初出題の5)は、講師個人は、昔準2級受験当時覚えたのでおなじみで、
上級でもおなじみでありながら、たとえトウミのリスト中にあるとしても、
受験された方の中で、ご存じの方がどれくらいおられるか気になります。
2級,1級受験時点では常識的なんです。合格するには、最低条件に属する句なので。
ご存じなかったら、いの一番に覚えましょう。使用例を集められたら最高ですね。
ただ、先ほど‘直訳すれば解答できる’とはしましたが、
ここまで培ってきた基礎語彙力は必要です。
どちらも、問題文が長いからです。
第2問後半の3問は、問題文がいつも長めに設定されています。
そこでも語彙力を訊いていますが、全体的に取っつきやすい試験でも、
‘基礎体力’はある程度必要です。
では、第3問の接続表現・慣用表現問題です。
1)の助詞問題は、正答④ 치고(는)が反対関係を結ぶことを知っていたいです。
는 がある時点で反対の文脈を結ぶと分かりますが、ここでも、
신입(= 一般的に若い) ←反対→ 나이가 많다
と、文脈がこう設定されているので、④が正解ということです。
ちなみに他の選択肢は、①が因果、②③はイコールです。
そして、4)のような文法も、ご存じなければ知り、ぜひ実用しましょう。
主語1人称で引用形を使うと、発話内容が[強調]されます。
問題文の日訳は、
「ウチの息子は、ゴルフがとても上手なのです」
です。
もちろん、반말 でもOKなので(친단다)、
例えば何かをドヤ顔で言いたい時に使いましょう。
あと、5)も使えます。
文脈的にはイコール関係で、通例は問題文のように、
相手が知っていることや認識していることを、
確認の意味で具体説明する時に使います。
最後の6)は、( 14 )の後文 무슨 소용 から、
달리기 1등 を否定する必要があるので、
唯一反対関係を結ぶ③を選びます。
反対関係を結ぶと直接表しているのは 아/어도 ですね。
それでは、第4問の入れ換え問題です。
1)で 꾸짖다 が的中して、
3)では、もし各選択肢の慣用表現を知らないとしても、時制で解けます。
傍線部では、慣用表現나 다름없다 の知識を訊いてはいるものの、
この準2級を受けるに至るまでの語句知識から、
다름 が 다르다 の名詞形で、それを 없다 で否定しているなら、
〔上の兄とお父さんが「違う」の否定 = 上の兄がお父さんだ〕
と分かります。
するとまず、否定を表す④が×と分かります。
慣用表現 만 못하다 を知らなくても(準2級以上では必須です)못하다 ですしね。
そして、これは結果が出ているので、連体形語尾 ㄴ で現在時制を表す①に対し、
②③は未来連体形があるので、時制のずれで×です。
最後の5)で、ハン検に焦点を当てれば、
こんな、慣用句を意図的に多用する発話を積極的にしてみましょう。
たいした距離じゃないことを、例えばわざわざ 엎어지면 코 닿을 데죠 とかいうのを、
講師はやっていました。というか、今もやります。
時に韓国語ネイティブが引くくらいにです(苦笑)
ただ、この慣用句自体は初出題なんですね。
例文にたくさん触れるのもいいですが、それらを元にオリジナルの文句を作り、
直接の会話でも、SNS上でも、実用していればすぐ覚えられます。
日本語ネイティブにとっての韓国語は、
他言語に比べて、文句を一から作れる率が格段に高いですしね。
では第5問の同義語問題です。
1)では純粋に慣用句の知識を訊いていますが、
2)でも、正答を 익히다 にする形で的中を出しました。
そして3)の 젓다 が、第52回に続いて2回目の出題ですが、
棒状の物の先端をくるくる回す[コアイメージ]から、
고개를 젓다 も納得いくのではないでしょうか。
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