ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。
それでは第7問・用言活用問題で、ここも前回以前と変わっていません。
1)3)の 해요体問題は、逆に基本形をすぐ答えられるようにしておきましょう。
あまりやらないであろう、[活用形 → 基本形]の言い換え/書き換えもいい練習になりますよ。
そして2)でも、恒例の「splonの法則」です。
ほぼ毎回出題されていますが、
今回は‘ㄹ語幹御三家(알다,살다,만들다)’以外の 울다 が出題されました。
前回の 놀다 もそうで、御三家はあまりに有名なので避けられているのかもしれません。
ところで、用言活用ということで 합니다体について、
世に出回っている入門用教材では、用言活用をほぼ 합니다体から学び、
多少の前後はあっても、ほとんどの方々が、
<합니다体> → <해요体> → <尊敬形>
の順に学ばれたと思います。
一例で、講師が知る限り、
ここ四日市付近で一番使われている「できる韓国語・初級Ⅰ」がそうですが、
学習経験が十分おありの方が、ずっと합니다体でお話しされる例も結構あります。
ですが、理想は 해요体から学びたいです。
それは、日常会話で主に使われるのが 해요体だからです。
합니다体が、해요体より丁寧で公的あってもですね。
講師は、この学習順序に対して、ずっと疑問を持っていました。
その理想を自らの手で実現させるために、講師はあえてオリジナルテキストを作り、
入門用全20課の中で、입니다/까?,이/가 아닙니다/까? を第1課で同時に学ぶ形で、
<해요体>第4課 → <尊敬形>第6課 → <합니다体>第16課
という順番で学び、합니다体をかなり後回しにしています。
합니다体を先に学ぶことが多い理由は、活用が 해요体より簡単だからです。
実のところ、講師が作ったテキストで〔해요体先取り・합니다体後回し〕を採用したのは、
阪堂千津子先生のラジオ講座(ウェルビンハングル)に背中を押されたのがきっかけでした。
はじめそのテキストを見た時、
“そうか、そうやっちゃっていいんや!”
と感動したものです。
『합니다体より 해요体を先に身に付ける』
は、講師的に声を大にして言いたいですね。
では、第8問の助詞問題です。
韓国語は欧米諸語や中国語などのように前置詞(介詞)ではなく、
日本語と同じ助詞を使うことだけでも、日韓両語の各助詞には多少の差異がありはしますが、
日本語ネイティブは、事実上韓国語文法を学んでいないといえる大きな理由です。
差異はあっても、気楽に身に付けていきましょう!
1)のうっかりミスに注意です。
잘하다 は他動詞「うまくする,上手にやる」なので、이 は入りません。
이 だと、잘하다 の主(主語)が 중국말 になってしまいます。
잘하다 の主語は言うまでも無く 우리 할아버지(うちの祖父)で、
〔うちの祖父が何を 잘하다? 중국말‘を’〕ということで、④が正解です。
韓国語も日本語同様に、主語を明示する必要が無いですが、
文法の中に主語の存在を暗示させます。
でも、日本語は主語に全く触れなくても通じます。
このあたりの違いはぜひ、今のうちから意識しておきましょう。
2)でも一応ドジっ子ミスに注意したくはあるものの、
問題文の 어제 に合わせれば、これまた日本語にも通じることで解けますね。
③と④ははっきりと、어제 と合わないことが分かります。
ちなみに、고 싶다 の前には名詞も入ることを、この方になり代わって訂正します。
例)엄마 말고 아내 말고 여자이고 싶어요.
(母でなく、妻でなく、女でいたいです)
[이다 は英語の動詞 be のような役割をしています]
そして第9問の挨拶言葉問題は、とても平易です。
今回は2)で、正答 저기요 と共に、여기요ともいいますよね。
違いは気にせず、どんどん韓国語で人に呼び掛けたいですが、
あえてそれらの違いを見るなら、この記事をご参照ください。
では、第10問・会話文問題です。
1)の 어느 나라에서 で、日本語では「‘どこ’の国から」というのが通例ですが、
韓国語で 어디 나라 は「どこ‘にある’国」です。注意しましょう。
後の問題について、もし疑問点があったらご質問ください(nwoma0603@gmail.com)。
前回と同様に平易です。
何かツッコんでおくところがあるかと注視しましたが、別段ありません。
では、最後の会話文/文章問題です。
問題文を読む前に、第11問【問2】第12問【問2】の選択肢をチェックしておきます。
それぞれ、選択肢を日本語で書いてくれていて、
問題文を読む前に、おおよその内容を‘日本語で’想像できますからね。
この作業一つで、解答時間は半分以下になります。
今回はうち1問の第11問で、恒例の穴埋め問題が無く、
文内容を読み取らせるものになっています。
ハン検は、問い形式が毎回少し変わります。
よくいえば問われ方が多彩で、悪くいえば形式が一定していません。
例えば、同じ韓国語系試験のTOPIKや、他言語では英検で、問いの形式はずっと同じです。
TOPIKでは、問いをこう出しますと、公式に一覧で告知されている程です。
まず【問1】は冒頭文で分かりますね。
영어를 가르치다 なので③です。
余談で、②がもし 주부 だけなら、ここで③と決められず、
後の部分で検討しなければなりません。
それは例えば、영어를 가르치다 はあくまで非常勤のようにやっているだけで、
日常の大半は主婦業をしているとあれば、②が正解となり得るからです。
出題者はそのあたりをきちんと、客観的根拠が示されるように作ってきました。
ちなみに、続く第12問【問2】にもある内容一致で、
内容一致ではこの5級・筆記に限らず、選択肢中で正誤を出す箇所がほぼ決まっています。
それをチェックするよう、今のうちから練習しておきましょう。
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