ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。



[2級・聞き取り試験の解説・講評]

 

―前回との比較―

 

<難易度>易化。

 

<問題語数>前回並み。

 

<問題内容>問題形式は変わらず。

 

 

ハン検は、2018年の改訂で聞き取り・筆記共に、より明確な出題方針を提示しました。

そして、それに伴い、ハン検に合格した理由と不合格になった理由が見えてきました。

 

個々人の事情は除き、単純明快にこう分かれます。

「単語を十分覚えたから受かった」

「単語を十分覚えなかったから落ちた」

 

この解説をご覧くださった皆さまがチェックしてらっしゃるであろう、

ハン検の対策学習をされている方々が上げた各SNSの記事,画像,コメントでも、

語られることは単語を覚えること、語彙を増やすことばかりだと思います。

韓国語の語法や解釈にはほとんど触れられていません。

 

なので、例えば1級の1次試験に合格しても、
2次の面接試験つまり会話で落ちる方もいます。

「覚える」ことと「使用する」ことは別物だからで、
そこから、ハン検で測定されるのが、
韓国語を使用する「能力」と別物であることも分かります。

 

かろうじて、翻訳問題で「能力(具体的には抽象力)」が測られているでしょうかね。

それでも、昔に比べれば単純な知識を訊いています。

記述式かつハイレベルで、日韓両訳語句を一から自分で導き出す必要がありました。

問題文も会話表現からエクリチュール,アカデミックまで多種多様だったからです。

 

とにかく、そのような方針に100%合わせて、
ピンポイントの対策学習をやっていきたいですね。

 

一方で、韓国語実用力を養うためには、語句を増やしていくことが前提です。

どんどん覚えていきましょう。

そういう意味で、筆記試験の解説でも触れていますが、

ハン検とTOPIKは、コンセプトが全く違うことを、ここで再度確認します。

そして、当校ではこれまでハン検を、

日本語ネイティブにとっての韓国語学習段階を測ると定義していましたが、
それを改めて、

 

『韓国語の語彙力を測る試験』

 

とします。これまで以上に、

‘(特に3級~1級で)試験に出る語句’

を究極的に見通すべきと痛感しました。

 

 

 

 

この解説で毎回確認している、ハン検・TOPIK、
そして言語を問わないリスニング試験解答で必要な、

(1)全てを聞き取るリスニング練習(音読・シャドーイング・ディクテーション)

(2)試験問題解答のリスニング練習(正解するために狙いを定めた聴解)

(3)問題用紙記載の選択肢活用法(聞き取りと筆記では選択肢の見方が全然違う)

そして、上級で求められる、


「リスニングの読解力」

 

を鍛えて、俗に言う‘類推の力’も養いましょう。

余談で、1級を目指していらっしゃる、東京のある生徒さんから、
今回の男性音声担当は、おなじみの李泓馥[이홍복]先生がお休みと聞いていました。
これまたおなじみの李栽彧[이재욱]先生ご担当ですね。
女性音声担当は、ずっと林周禧[임주희]先生です。


 

第1問・語句言い換え問題は、例年上級慣用句,慣用表現を訊いてきますね。

よほど、前後の文脈が無いと意味が特定できない場合を除き、メモはほぼ不要です。

というか、後続の問題で選択肢チェックをしたいので、それは時間の無駄です。

 

1)でのポイントは 만사 재쳐 놓고 ですが、

前部の 도움이 필요할 때 も解答に関わっていますね。

 

①を選んでしまいそうですが、
도움이 필요할 때도와주다 が主語の違いでずれます。


続く2)は、흐뭇하다 で、正答以外で述べられている、
極端な感情は表しませんね。

 

そして、当校的に問題の3)で、誤答を出してしまいました。

当校は②とし、正解はです。

前半及び接続語尾<反対[比較]>が合っていても、
問題文後文では「元からしない」といっています。

 逐語訳的に解釈した上での誤答です。申し訳ございません。


 

では、第2問の会話文問題です。

 

会話での<同じ言葉/表現のやり取り>の原則を思い出しましょう。

それに則って聞き取り解答します。

 

実際の会話では、その原則があっても、いろんな条件によって会話がどのようにも進みますが、

試験問題解答では、解釈が正答というたった1つだけ認められる条件にあるので、

<同じ言葉/表現のやり取り>の原則に全的に従った会話が聞こえてきます。

 

話題が変わる時も、必ずそれを明示する語句が聞こえてきます。

 

では、その観点から会話文を振り返ると、

1)は会話内容が平易で、選択肢中の慣用句 씀씀이가 헤프다 を訊いています。


2)は1)と逆に、問題文中の慣用句に対しての答えを選ぶ問題で、

세월아 네월아 하다 ですね。

女性はそうするのを否定しているので、男性はそれに従った返事をします。

 

ただ、その慣用句を知らなくても、それまでの流れから、

女性は男性に、もたもたしてんじゃないよと言っているのはなんとなく分かるので、

それで解答はできます。

 

そして3)ではこれまた、
男性の発話で聞こえてくる 으뜸가다 の知識もさることながら、

各選択肢では、冒頭の語で2択になることも逃せません。

この、‘2択にできる’ことも、ご自身の能力として自己評価してあげましょう。

 

正答では、ここでも慣用句 둘째가라면 서러울 정도 を訊いています。


普段から、慣用句をふんだんに使った韓国語会話をされていますか。

ハン検2級,1級を目指す上では特に心がけましょう。

講師も受験者当時は、これでもかというくらい、
慣用句や正誤を会話中にぶっこんでいました。

 

難易度は前回並みです。

前回とは違い、慣用句がそこかしこに散りばめられてはいますが、

正答根拠が前回より単純なものが多いです。


続いて、第3問です。問いをチェックしておきましょう。

理想は、林周禧[임주희]先生のアナウンス、
“문제3”が聞こえてくる前にそれを終えていることです。

1)は男性の主張を選ぶ問題なので、男性の発話に集中しつつ、
そこでも全て聞く必要はありません。
自分でその部分を拾い、その部分を言い換えた選択肢をマークします。
もちろん、この時に耳の語彙力が訊かれています。

 

平易ですね。

通常主張がくる箇所で、男性はきちんと主張を言っています。

 

 

次の2)では女性の発話に焦点を当てて聞きますが、

聞き方は先の1)と同じで、主張が聞こえてくる箇所も同じです。


ところでこの3)で、もう1つ誤答してしまいました。

当校は③としていて、正解は②です。

 

 

正答根拠箇所である女性の発話を再チェックすると、確かにそうです。
いわゆる一夜漬け的なことをするのを直すべきとまでは言っていません。

「スギ」ですね。

 

平易な問題なのにミスりました。申し訳ございません。

講師が誤答した問題も含めて、全て平易です。



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