ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。
[5級・筆記試験の解説・講評]
―前回との比較―
<難易度>前回並み。
<問題語数>前回と同じ程度。
<問題内容>前回と同じ。
여러분,안녕하십니까?
第1問の発音問題で主題された項目は、
連音化・합니다体の鼻音化・濃音化・無音 ㅎ
で、前回は、
連音化・합니다体の鼻音化・濃音化・無音 ㅎ
と、問われる発音ルールはここ数年ずっと、この4つに固定されています。
単語が違うだけで、問われていることは同じです。
上記の〔無音 ㅎ〕について、前回までは〔ㅎ の弱化〕としていました。
韓国語界では通常この用語で、このルールが説明されていますね。
ところで、ㅎ は本来〔無音 ㅇ の激音〕であるところから、
ㅎの弱化とすると、ㅎ が音を持っている子音と錯覚してしまうので、
ここでは(当校では)用語を変えました。
この解釈がなかなか定着しませんが、まあいいでしょう。
では、第2問・第3問の「単語テスト」です。
このサイトで毎回確認していることで、第2問のような問題を出す協会側の意図を推すると、
出題された各語の綴りを、単に確認しているのみならず、
語句を覚える時、普段から音だけでなく、
綴りまで覚える形で学習してほしいというメッセージが込められている気がします。
あらゆる言語の中で、特に韓国語は、綴りと音がずれる例が多いことからの出題と考えています。
さらに、数年前に比べると、出題語の選定が絶妙になってきて、
これはおそらく出題者の協会が、実際の教育現場での好例を集めて出題したのを窺い知ります。
各語句や文句を‘音’が押さえられていれば、まずはよしとしましょう。
ただでさえハングルは「音を表す字」で、何より会話は‘音’でやるからです。
一方で、SNSを中心に、文字でやり取りすることも多いです。
カカオやLINEで、間違った綴りを書けば、よほど勘のいい人でもなければ、
面と向かってやり取りしていないのも相まって、自身の言わんとしたことが伝わりませんね。
当校でおこなっている復習コーナー「チェック&チェック」でも、
音は知っているけど書けないという方が多いです。
語学以外のあらゆる分野でも、機械が簡単に導き出してくれる今この時代だからこそ、
「ペンを持ち、手を動かして書く」
ことは本当に重要です。
そして、5級リスト・約450語は、
『これからの‘韓国語ぺラぺ~ラへ’』
のために押さえておきたいものばかりです。
これらを言えて聞けてこそ、韓国語会話がきちんできるからです。
そこに一つの「やり甲斐」を感じながら覚えて使っていきましょう!
今回の第2問は前回同様に、先の、
‘音は知っているけど書けない’
のいい例が選ばれています。
講師が拝見した例から鑑みると、
1)はよほど反復していないと、綴りが定着しないと思います。
母音 ㅔ とㅐの書き分けですね。
ただでさえ、例えば普段の会話練習で、새 を使うことってそんなにない気がしますし。
よほどの「鳥」好きの方は別として、ですね。
そして3)では ㅈ と ㅊ で、ㅊの点を付け忘れる例が多いです。
ちなみに、講師が入門段階の生徒さんからよく聞くのは、
ㅅと ㅈ がよくごっちゃになるそうです。
これをご覧くださった皆さまはいかがですか。
確かに、これらパーツが画的に似てしまうのは仕方ないことで、
これらのモデルを問い質すと、
ㅅ(舌先が付く、下の前歯の形がモデル)
ㅈ(下の前歯および、前舌の表面が口の上に付く形がモデル<ㅅの画数を足したパーツでもあります>)
(加藤理志『韓国語会話はじめます』より)
パーツの字面が似てしまうということは、同時に音も似るからです。
そして第3問でも、今回の出来不出来はある意味関係無く、
これからの‘ぺラぺ~ラ’のために、全部覚えましょう。
今回の出題は非常に平易です。それは、通常通り学べば、です。
恒例の副詞問題でも、有名な語が正答ですしね。
もし1問でも誤答されていたら、これまでの学習にどこか問題を抱えています。
今すぐ確認しましょう。
では、第4問です。
1)で、비가 내리다 の 내리다 と言い換えられる語を思い出しましょう。
そして3)の正答語について、
実用場面ではとどのつまり(忘れる → 記憶が消え去る)までを表すので、
単に「忘れる」をいう場合は 잊어버리다 を使うのが通例です。
中国語での結果補語のようなものです。
問題文のように、이름을 잊었어요 も実用例がありますどけどね。
あとは、4)の各助数詞が数える対象を振り返りつつ、
5)が、これで「味見する」であると覚えましょう。
前回同様取っ付きやすい出題です。
ぜひ、使えるようにまでしておきましょう。
続く第5問を見ていきます。
1)で、보다は[比較]の助詞ですね。
さらに確認で、その両者には品詞・内容的共通点があるのを前提に[比較]します。
日本語にも通じる‘文法’で(本来はこういうのを‘文法’といいます)、
例えば、
“生姜焼きより莉子が好き”
ではおかしいです。
「生姜焼き」と「莉子」には、名詞という共通点しか無いからです。
一応確認しましたが、가을と品詞・内容的共通点を持つのは ①겨울 だけですね。
続いて3)では、AB両者の発話にある文脈に合わせて選ぶんですね。
因果関係ですが、この文脈を結べるのは、幸い①(으)면 だけです。
他は②④反対関係、③累加関係です。
そして4)を通じて、各疑問詞が何を訊いているかまで押さえましょう。
具体的にはこうです。
뭐(무엇) ― 名詞・事物
몇 ― 名詞・数字
언제 ― 名詞・時
어느 ― 名詞・選択(訊いている名詞が複数ある)
어디 ― 名詞・場所
누구 ― 名詞・人
어떻게 ― 用言・修飾語
特に 뭐(무엇) と 몇は、「何」という訳が当たっているので、こんがらがりやすいです。
一方で上記のように、事物か数字かまで押さえれば、混乱せずに済みますね。
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