ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。
続く第5問を見ていきます。
1)を通じて、各疑問詞が何を訊いているかまで押さえましょう。
具体的にはこうです。
뭐(무엇) ― 名詞・事物
몇 ― 名詞・数字
언제 ― 名詞・時
어느 ― 名詞・選択(訊いている名詞が複数ある)
어디 ― 名詞・場所
누구 ― 名詞・人
어떻게 ― 用言・修飾語
特に 뭐(무엇) と 몇は、「何」という訳が当たっているので、こんがらがりやすいです。
一方で上記のように、事物か数字かまで押さえれば、混乱せずに済みますね。
続く3)では、
A 보다 B이/가 더 ~~
(AよりBの方が~~)
と構文で押さえましょう。
そして4)で、正答はすぐ選べますが、
잘 안 와요 を「よく来ません」と訳すと違和感を覚えませんか。
잘は[良い状態で]としておきましょう。先の[コアイメージ]です。
日訳はこのコアから広がって「きちんと」「いい具合に」「楽しく」などと解釈でき、
こうすることで、訳が似ている 자주 と区別できます。
“잘 を制する者は韓国語を制す”
です。
それでは第6問の入れ換え問題です。
前回では、韓国語の数詞を押さえて、そこから計算までさせたものが出されていました。
今回は純粋に言い換えを訊いています。
1) 내리다 は結局[上→下]を表し、「降りる」「降る」「下ろす」「下がる」と広がるんですね。
あと、2)멉니다 も注意です。
この後の活用問題にも関わってくることで、基本形 멀다 での ㄹパッチムが落ちています。
その第7問・用言活用問題で、ここも前回以前と変わっていません。
1)3)の 해요体問題は、逆に基本形をすぐ答えられるようにしておきましょう。
あまりやらないであろう、[活用形 → 基本形]の言い換え/書き換えもいい練習になりますよ。
そして2)が第3問でも出題されている「splonの法則」です。
ほぼ毎回出題されていますが、
今回は‘ㄹ語幹御三家(알다,살다,만들다)’以外の 놀다 が出題されました。
ところで、用言活用ということで 합니다体について、
世に出回っている入門用教材では、用言活用をほぼ 합니다体から学び、
多少の前後はあっても、ほとんどの方々が、
<합니다体> → <해요体> → <尊敬形>
の順に学ばれたと思います。
学習経験が十分おありの方が、ずっと합니다体でお話しされる例も結構あります。
ですが、理想は 해요体から学びたいです。
それは、日常会話で主に使われるのが 해요体だからです。
합니다体が、해요体より丁寧で公的あってもですね。
講師は、この学習順序に対して、ずっと疑問を持っていました。
その理想を自らの手で実現させるために、講師はあえてオリジナルテキストを作り、
入門用全20課の中で、입니다/까?,이/가 아닙니다/까? を第1課で同時に学ぶ形で、
<해요体>4課 → <尊敬形>6課 → <합니다体>16課
という順番で学び、합니다体をかなり後回しにしています。
他の例で、2018年度のTVハングル講座では、
今回試験までの時点で 합니다体を扱っていませんでした。
さらに、입니다/까?,이/가 아닙니다/까? すら扱わず、
예요/이에요,아니에요 だけを採り上げて、
しかも 아니에요 では、通常前にくる助詞も省略するという、
先進的な学習順序を、ご担当の阪堂千津子先生は提示されています。
テレビ講座上の制約や、基本コンセプト(おそらく、やり取りより意思表示を重視)の違いが、
あれこれあるであろう中で、その先見性と、綿密に配置された学習順序には驚かされますが、
합니다体を先に学ぶことが多い理由は、活用が 해요体より簡単だからですね。
一方で、複雑そうに見える 해요体の活用は、実のところ[文字・発音編]の復習だったりします。
これらを『母音調和』といい、日本語にも擬態語で「からから」「ころころ」などにあります。
ややこしい話に聞こえても、私達の足元を問い質せば、同じようなものがあるんですね。
あとは慣れです。
합니다体を先に扱っている市販のテキストを使って学ぶ場合も、
講師は一応そのテキストを尊重していますが、
『합니다体より 해요体を』
は、講師的に声を大にして強調したいですね。
では、第8問の助詞問題です。
韓国語は欧米諸語や中国語などのように前置詞(介詞)ではなく、
日本語と同じ助詞を使うことだけでも、日韓両語の各助詞には多少の差異がありはしますが、
日本語ネイティブは、事実上韓国語文法を学んでいないといえる大きな理由です。
差異はあっても、気楽に身に付けていきましょう!
1)で、日本語「~に」に相当する助詞の区別はできていますか。
5級レベルより学習段階が進んでいる方でも混乱されます。
2)では、지금 と時制を合わせましょうという問題ですね。
前回も同じような出題がされていました。
そして第9問の挨拶言葉問題で、
2)の正答表現 어때요? を、ぜひ今の時点で使えるようにしましょう。
問題文にあることだけでなく、方法や様子などを訊くこともできます。
これは、尋ねているのが、
어때요? ― 用言・完全な文
だからです。
では、第10問・会話文問題です。
1)で、実のところこの問題は、ひと目見て①と②の2択にできることも利用しましょう。
というのも、他言語に通じることで、
[疑問詞がある疑問文には 네,아뇨で答えられない]
からです。
あとは、Bの発話にある 있어요 に合わせるという問題です。
続く2)が、先のような、疑問詞をより詳しく抑えると即答できる問題で、
[用言で答えているから③어떻게]
と解答します。
3)も同じ観点で答えましょう。
Bは[時]で答えているので、[時]を訊く疑問詞②と合わせます。
そして4)ではAの発話から、Bが寝れない理由になり得るモノを選び、
5)は先の疑問詞対応とは例外的ですね。
では、最後の会話文/文章問題です。
問題文を読む前に、第11問【問2】第12問【問2】の選択肢をチェックしておきます。
それぞれ、選択肢を日本語で書いてくれていて、
問題文を読む前に、おおよその内容を‘日本語で’想像できますからね。
この作業一つで、解答時間は半分以下になります。
さらに、第12問【問1】では恒例の、指示語が指している内容を選ぶ問題があります。
問題文を読み始める前に、指示語(그거)の位置を確認し、
そこに至るまでに出てきたことは、選択肢中のどれかと探すんですね。
第11問【問1】は平易で、文中で語られているのは男性で③か④で、
3歳年上とあるので、④ 형 ですね。
韓国の親族名称は多彩でとても難しいですが、少しずつ覚えていきましょう。
では第12問の【問1】で、그거 の位置は会話文最後の発話にあり、
すると発話全てをチェックする必要がありそうですが、
5級での指示語問題は、通常その直前を見れば解けます。
選択肢では、日訳することで語彙力を訊かれてはいます。
位置名詞と固有語数詞ですが、正解されましたか。
前回より、正解に辿り着くまでの経路が多いですが、
極端に違いがあるものでもありません。
5級受験に至った、これまでの学習できちんと解けます。
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