ハングル能力検定協会より、問題文を載せるなとクレームがきたので、
その部分を削除しました。

 [準2級・聞き取り試験の解説・講評]


―前回との比較―

<難易度>やや難化(問題により易化あり)。

<問題量>前回並み。

 

<問題内容>『出題形式改訂』による新問題あり(協会の告知通り)。

まずは、今回の問題で、どれだけ聴解できたかを確認しましょう。

 

 

と同時に、

『試験問題解答のためのリスニング』

もどれだけできたかを振り返っておきたいです。

試験問題解答では、聞きながら問いに対して答えるという作業が別途あるからですね。

それでは、今回大幅にリニューアルした聞き取り問題を確認していきますが、

ちなみに、この解答速報・解説が冗長で簡潔さが無く、

とても分かりにくいという指摘があり、ごもっともなことではあります。

 

その間、スリム化をはじめとした、解説の仕方も変わってはきていますが、

協会は試験終了直後に正答を発表し、ほとんどの方が答え合わせを終えられて、

ご自身の合否を把握していらっしゃるであろう中で、

この解説にまで目を向けてくださる方がお一人でもおられたら救われます。

そういえば、今回は男性音声担当が、
久しぶりに、現在NHKラジオ講座ご担当の李泓馥[이홍복]先生ですね。
李泓馥先生ご担当の時は、問題難易度がやや高くなるというジンクスがあります(笑)

さらに余談で、講師は日本語ナレーションを長年担当されている方がとても気になっています。
是非お目にかかりたいですね。
講師がハン検受験を始めた1990年代末から、お声が変わりませんね!!


第1問は協会がHPで予告されていた通り、
3級でも出題されている(今回から4級でも出題)説明語句問題です。
4問用意されています。

前回以前の第2問・句置き換え問題では(今回から無くなりました)、
比較的長い選択肢が用意され、それらとの言い換えが求められるとなると、
その精度が毎回されていましたが、この形式になり、その負担は消えました。

問題文が正答語句を説明する文なので、問題文は自然と平易になり、
4級、3級ではその条件に当てはまりますが、
準2級となると、たとえ語句的・文法的に平易でも、
一文中にいろんな情報が入っているので、混乱しそうです。

だからといって、台本の通りで、メモする程の文ではありませんし、
元々、問題文中のどの部分で正答語を決めるかを掴めていれば、
メモが要らなくなります。
これは、4級,3級にも共通することです。


1)では、これまでの3級でおなじみの親族名称です。
ドラマをよくご覧の方は、得意とされているかもしれませんね。

そして2)の問題文は、국어사전 に 데우다 の説明として同じ文が載っています。
こう出題されたからというより、普段から 국어사전 を使いましょう。

あと、4)の、 

삶과 죽음,괴로움과 즐거움

これなんぞは、講師がよく流している、
KBS韓民族放送[한민족방송]で、聞こえてくるような文句です。

3)が慣用句で、4)では成語が訊かれていますが、
これからは、語句の意味を韓国語で言えるようにしようということですね。
국어사전 を使いましょう。

問題の難易度は標準です。
2)の問題文リスニングに戸惑われた方がおられるかもしれません。



次の第2問も新登場で、5級~3級にある内容一致問題(選択肢は韓国語)です。

各選択肢を見ると、他級にも共通する、

 

남자는 ~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

여자는 ~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢内容を言ったか言わなかったか)

を、問題文が流れる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。

この時点で想定できることとしては、準2級ですから、上のことを確認したとはいえ、
例えば相手のことを代弁する、つまり女性,男性が自身のことを言わない可能性が高いことです。
TOPIKの 듣기 でよくあることで、そのように疑ってかかっておいて放送を待ちましょう。

1)は先の解法でOKです。
あとは、以下のように解答します。

2)

女性の発話  →  ③×

男性の発話  →  ②×,④×

 

3)

男性の発話  →  ②×

女性の発話  →  ①×,④×

 

4)

女性の発話  →  ④×,③×

男性の発話  →  ①×


これらができるのは、事前の選択肢チェックを、
一定のパターンでできていることが前提ですが、

語句レベルと、正解までの手間が違っても、解法は他級と同じです。

 

 

それでは第3問の応答問題です。

前回以前の第1問で、問題数は変わっていません。

会話における<同じ言葉/表現のやり取り>の原則を使います。
それに則って問題音声を捉えることで、
例えば各選択肢を聞く前に、応答文を予想することもできます。

1)では分かりやすく、女性(正答文句)は 언제 に答える‘義務’があります。

ここから「応答文の予想」ができます。

 

準2級ともなれば、返答をひねって来るかもしれませんが、

「お耳の準備ができる」ことは、ハン検あるいはTOPIKに限らず必須ですね。

ましてや、このように選択肢も聞き取る問題では尚更です。 

解答は、①③以外は 언제 に答えておらず、
あとの②④は 영업일[営業日]に合わせて取捨します。

2)も同じように捉えて、男性が自身の以前の話をしなければなりません。

 

そして4)で、男性は「息子さんが消極的な性格だ(聞いて分かる語句も確認しましょう)」について、

何をどう答えなければならないでしょうか。

こういうのはやや難しいですね。その予想がどのようにもできるからです。

 

つまり、文脈を示すことがきちんできないことを意味し、

解釈が正答という1つしか認められていない試験問題解答を考えれば、

発話の[言い換え]くらいしか考えられません。

 

[言い換え]なら、正答は1つとできる客観的文脈が作れるからです<イコール関係>。

 

実際にここでも[言い換え]が正解で( 소극적 =  활발하지 못하다 )、

このような解法は、これから2級,1級でより活きてきます。

会話文問題はこの聞き取りを優先的に理解できるよう、練習を積み重ねましょう。

 

前回より聞き取りやすい語句が多く、やや易化しました。

一方で、会話の文脈の難易度は前回並みです。

 

 

では第3問の、短めの対話文と文章を聞き取る問題です。
読解問題でいうリードが問いに書いてあるので、
この問題まで進むまでに、合間合間できちんとチェックしておきましょう。

1)予想される天気

2)日本を訪問する観光客の動向


各選択肢のチェックも、怠ることなくやっておきます。
合格点を出すためには、基本的な韓国語リスニング力同様に、
場合によってはそれ以上に重要です。
問題解答においては、全て聞き取れなくても、
解答のためのリスニングができていればいいです。振り返りましょう。

1)の選択肢は、チェックした時①と④,②と③のペアに分けることができたかを振り返りましょう。
①と④はただ天気についての記述で、場所も指定されていないので、
天気予報の常套からすれば、冒頭で聞こえてくる可能性が高いです。
もちろん、今の天気や過去の天気を振り返ってからというパターンも、
日韓問わずありますけどね。

解答は、明日の天気は雨と予想されているんですね。
ところで、韓国の天気予報を見たり聞いたりされますか。

続く2)は、選択肢文の主語名詞に注意しましょう。それぞれバラバラです。
ということは、それらが主語の文が聞こえてくるのを待ち、
選択肢を取捨するという解法を使います。

第1文  →  ②×(日本を訪問した外国人中25%が韓国人)

第2文  →  ④×(韓国人観光客のこと)

第3文  →  ③×(ナシ)


続く3)は会話文で内容一致です。
先の第2問のロングバージョンで、となると、

남자는 ~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

여자는 ~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

(それぞれで、選択肢内容を言ったか言わなかったか)

をもう一度思い出して、放送を待ちます。

女性1つめの発話  →  ②×(小学生から始めたが早い方ではない)

男性2つめの発話  →  ①×,③×(男性の発話はこれで終わりだから)


ところで、ここでは解説なので、リーズニングもおこなっていますが、
これは対策学習の時にするものです。

リーズニングがきちんとできるか、その見方,捉え方、
そして、使った知識が正しいかを確認するが、
これからの対策学習の質を大きく左右します。

そして4)の会話文問題も、選択肢が同じように作られています。
李泓馥先生の語調が急に変わったのでびっくりしましたが(笑)、
同じように解いていくと、

女性1つめの発話  →  

ことわざが聞こえてきました。

◎남을 해치고 나서 약을 주며 그를 구원하는 체한다는 뜻으로,
 교활하고 음흉한 자의 행동을 비유적으로 이르는 말.


この問題に限っては戸惑われたかもしれませんが、

第4問全体の難易度は前回並みです。

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