ハングル能力検定協会より、
問題文を載せないようにとクレームが入ったので、
その部分を削除しました。



[3級・聞き取り試験の解説・講評]

―前回との比較―

 

<難易度>やや易化。

 

<問題語数>ほぼ同数。

 

<問題内容>前回と変わらず。

 

級を問わず、ここ数年の出題傾向を観察して、ハン検全体が転換期を経てきたことが分かります。

‘ハン検は知らないことを確認できる。分かってないところを問うてくる’


‘いかに多くの単語を覚えているかが重要’


〔語学イコール暗記〕という不文律の手強さも感じさせるひと言ですが、
これは同時に、今のハン検を象徴する言葉でもあります。

 

 

 

第1問は、提示された表や絵を説明している文を選ぶ問題です。

まず1)のグラフ問題で、今回は前回と違い、文字が日本語に戻りました。

配置された数値の数が多いですね。

改訂された第50回以降、今までで一番の数です。

 

 

前回のパターンからすると、数値それぞれと、各グラフ数値の比較正誤を問うてきます。

ただ、前回よりは素直な出題です。
あと、このような数字をそろそろ聞き取れるようにもしておきたいです。
ちなみに、TOPIKⅡではこのグラフを文にする問題が、300字作文として出題されます。
実際は、さらに表も提示されていますが、一度書いてみましょう。
 
ポイントは、2010年~2017年という枠の中で、
○2011年に下がったが、その後は上昇の一途(増減部分を書けるのが要求されます)
○統計スタートの2010年度と2017年の数値差
この2点です。
 
次の2)で、前回と違い、登場人物が2人ですが、
一つの選択肢文で、ここでの女男両人について述べることはありません。
つまり、接続表現を挟んで「女性は~~をし、男性は~~をしています」とはしません。
 
最近、この絵のようにされていますか?
いつも、いちいちドキドキしていたいもんですね。

(‘いちいちドキドキする’は、『ブラサタ』あさみさんの名言です)

前回に比べて易化しました。
前回からさらに、各選択肢文が平易になっています。
 
続いて第2問は、説明している単語を聞き取る問題です。
 
問題文が正答語を説明する文なので、問題文は自然と平易になり、
これを聞き取れることが、正解への条件です。
 
問題文の文型はほぼ決まっています。
<1> [名詞句]을/를 말합니다.
<2> 指示語を含んだ文
 
아/어서 や 고 といった、文脈を示す接続語尾は聞こえてきませんが、
ただ、今回は2)3)で 거나<累加関係>4)で 아/어서 を使ってきました。
 
거나 については、所詮<累加>で、内容を並べ立てるだけなので、
聴解で戸惑うことは無いと思います。
1)では、おなじみの親族名称の説明文が聞こえてきましたが、よろしかったですか。

6)で慣用句が出題されましたが、説明文に対して、
正答句は日本語直訳でも分かるモノで幸いですね。
前回に比べて易化しました。説明文がより具体的です。
 
 
では第3問の応答文を答える問題で、会話の基本は‘問答’であることに立ち返ります。
もちろん、絶対にそうではありませんけどね。
 
そして、たとえ1往復という単純な会話でも、
筆記問題より、このリスニングをできるようにしたいです。
『会話は聞いて理解できるようになる』
今はSNSを中心に、文字でやり取りすることもありますが、会話とは結局そうだからです。
ハン検3級ともなれば、会話できる範囲がかなり広がっているので、これを念頭に置きたいです。
 
さっそく1)で注意しましょう。
訊きたいのはあくまで 몇 년만 であって、後続の文句はそれの‘飾り’だからです。
もし、試験場でそれが聞き取れなくて、その内容が気になり、
後の聞き取りが揺れ動いたなら、そうならないように修正しましょう。
 
一応、文構造からも問い質すことはできますが、とにかく‘鈍感力’も大切です。

 

続く2)は、級を問わずおなじみの깎아 주다ですね。

韓国でこれを使われたことがありますか。

 

正答応答文はやはり3級らしく、いろんな情報が入っていますが、

それ全てが聞き取れなくても、最低でも 팔다 を押さえておき、後は消去法でいけます。

 

 

そして3)では、出だしは聞き取れたと思います。

後続の発話と共に、相手は申し訳なさを表すべきで、
それに合わせます。

ここの問題のように、まず問題文から相手(正答)が答えるべきことをきちんと押さえて、

各選択肢の放送を待てるようにしておくべきです。

それができるようになれば、メモはもう要りません。

〔問題文に対して、正答選択肢は何を答えるべきか〕

いわば、「‘聞かされる’のではなく‘聞く’」ということです。

目的を持って聞くことが、試験問題リスニングでは超重要です。

ここも前回に比べて易化しました。

問題文と各選択肢文を結ぶべき文脈箇所が少ないです。

 

続いて第4問は文章/会話文問題(選択肢は日本語)で、5級,4級にもある形式ですね。
  
再び事前の選択肢チェックをやっておきましょう。
 
1)は、①の作り方に無理を感じさせながらも(こんなことは絶対無いわけではないですが)、
比較的早く、第2文で解答できます。
빠져 삽니다 は、살다 を付けることで、빠지다 の結果状態が継続していることを表しています。
続く2)では、各選択肢にいろんな情報が盛り込まれていて、少し緊張しそうです。
それでも、正誤を出す所は決まっているので、問題文が流れる前に十分チェックしておきましょう。
この作業は、対策学習の段階から、語句を覚えつつ練習しておいてはじめてできます。
 
正答は先の1)と同じく、第2文で④をほぼそのまま述べています。
そして3),4)では、5級,4級と同じく、
男性は~~  →  男性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する

女性は~~  →  女性の発話を注意して聞き、選択肢を取捨する
(それぞれで、選択肢の内容を言ったか言わなかったか)
を、問題文が聞こえてくる前に見定めて、ピンポイントに聞けるよう準備しておくんですね。
選択肢には「二人は~」や、他の主語名詞もあると思いますが、
基本的には、上記の要領で解答できて、
5級,4級と違うのは、時に相手のことを代弁している場合があります。
 
それに注意して聞くと、
3) 

 

男性1つめの発話  →  ①が×,④が×(「いつも人でいっぱい」と言っている)

 

男性2つめの発話  →  


4)

 

男性1つめの発話  →  ③が×(電話ではなくメール)

 

女性1つめの発話  →  ①が×(メールをまだ見ていない)


男性1つめの発話  →  

 
この発話でこれを検討し、次の発話でこれと、流れ作業で聴解しましょう。
出題形式が分かっているので、繰り返し練習しておけば十分できます。
これはもちろん、この後の第5問も同じです。
 

では、最後の第5問・文章/会話文問題(選択肢は韓国語)です。
ここでも、事前の選択肢チェックがうまくできたかを確認しましょう。
選択肢チェックの具体的な仕方、そして場所も確認しておきたいですね。
 
事前の選択肢チェックさえできていれば、メモは必要ありません。
そして、各選択肢も全部訳しておく必要はありません。
部分部分でOKです。右側の余白に、見やすく書いておきましょう。
 
では1)で、①②④に 영어 とあります。
余裕があれば、それらの周りも見ておきますが、どうやら英語学習についての文のようです。
1)
第3文  →  

あっさり解答できますね。
효과[効果](発音は효꽈)をぜひ覚えておきましょう。
試験の世界では、ハン検・TOPIK問わず重要で、TOPIKでは作文でもあらゆるテーマで使います。
続く2)の選択肢取捨経過を振り返ります。
 
第2文  →  ③が×(2階ロビー)

第3文  →  ①が×(国内の有名な演奏家)
第4文  →  
※②は該当無し
残り2つ、3)4)の会話文問題は、先の第4問3),4)と同じように、
女性,男性それぞれの発話と選択肢を対照させます。


3)

女性1つめの発話  →  ①が×(車を運転していて腰が痛い)


女性2つめの発話  →  ,④が×(寝る時は大丈夫みたい)

4)

男性2つめの発話  →  


4)は幸い‘安く’解けました。

余談で、この時が一番楽しいという意見も結構ありますが、そういうのを受け入れられますか。
続けて余談で、言うまでも無く、人はこのように自分の思い通りになりませんが、
勉強は、いろんな諸事情を除けば、ほぼ自分の思い通りになります。

さらに、例えば自分が愛を10あげれば、勉強はそれを20,30、それ以上で還してくれます。

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